我が子のお葬式はどうしたらいい?葬儀の流れや葬儀社の選び方
我が子を亡くしてしまい、途方もない悲しみに暮れている時にでも、我が子のお葬式の準備をしていかなくてはなりません。
どのように葬儀社を選べば良いのか、手順などわからないことばかりで悩んでしまいますよね。
ですが、子どもを亡くしたときのお葬式に関しての情報はとても少ないのが現状です。
しかしそんな辛い中でも、親は喪主を務めなければなりません。そういった方のお役に立てるように、お葬式の準備や流れについてまとめました。
かなりきわどいネタかもしれませんが、ネットメディアだからこそ出来る記事を書こうと思いました。少しでもそのような親族の助けになる情報があれば幸いです。
このページの目次
お葬式の種類
どのようなお葬式にするかは、家庭によってさまざまです。
亡くなった本人が生前希望していた葬儀方法を選ぶという方法もありますし、親族が選ぶ方法もあります。
今回は「子どもの葬式」がテーマですので後者ですね。
お葬式といっても種類は沢山ありますので、まずは代表的なお葬式をいくつか紹介します。
家族葬
本来の家族葬は、家族のみで行うお葬式のことを言います。しかし最近では、親戚やとても親しい人を含めた少人数で行う葬儀が一般的です。
当然、本当に近い身内だけ(親や祖父母)の家族葬もあります。
家族葬の場合は会葬者を家族や、親族・親しい人に限定するので、お葬式の時に遺族や喪主の方の精神的負担が軽減されます。
さらに葬儀費用も割安となっていますので、家族葬を選ぶ人はとても多くなっています。
一般葬
一般葬は身内だけではなく、社会で関わった上司や部下学校でできた友達も会葬します。
会葬した人に気を使わなくてはいけないので、遺族や喪主の方は一時的に負担がかかってしまいます。
しかし「呼ばれた」「呼ばれていない」などのトラブル等が少ないことから、大人のお葬式の場合は一般葬を行う人が多いです。
社葬・合同葬
社葬は、企業が主となって会社によって行われる葬儀です。また合同葬は、遺族と会社が一緒になって行う葬儀のことを言います。
どちらの場合も、会葬者が多く大規模な葬儀となることが多いです。例えば、大規模な葬儀としてわかりやすいのは、社会的著名人や芸能人があげられます。
子どもの葬式の場合はあまり該当しないですね。
密葬
密葬とは、家族や親族・親しい人に限定して行われるものです。家族葬と似ていますね。ですが密葬の場合は、その後に本葬が行われます。
例えば、大規模な葬儀が行われるまえに、家族や親族などで行う葬儀のことを言います。
ですので密葬と家族葬は違うものと考えられています。
一日葬
一日葬とは、お通夜を行わずに、1日で葬儀と火葬を行うものと言います。
身内以外に会葬者がいないことから、ゆっくりと家族だけで過ごせるお葬式という特徴があります。
例えば、産まれてすぐに亡くなった赤ちゃんのお葬式には、一日葬を選ばれる人が多いです。
家族葬と一般葬どちらにするか考える
子どものお葬式となると、一般的には「家族葬」か「一般葬」に分かれます。
「家族葬」か「一般葬」どちらを選ぶのかは、亡くなった子どもの年齢によっても変わります。
未就学の幼い子どもの場合でしたら、まだ社会との繋がりはありませんので、遺族や親戚で行う家族葬が多いです。
小学校以降の子どもとなると、学校ではたくさんの友達がいたり、母親同士のつながりも深くなっている場合がありますので、一般葬を選ばれる人もいます。
お葬式の内容や流れは、家族葬も一般葬も変わりがありませんので、形式だけを各家庭に合わせれば良いでしょう。
お通夜に関しましても同様ですが、亡くなった子どもに社会的な繋がりが無いならお通夜を行わない家庭が多く、ある程度つながりがある子どもはお通夜をする場合があります。
子どもの葬儀社の選び方
子どもが亡くなった場合、葬儀社を選ぶにあたっては大人と同様の探し方で問題ありません。
ですが個人で営まれている葬儀社の場合、「子どもの葬儀を行ったことがない」ということもあります。
ですので問い合わせする際に、「子どもの葬儀を行ったことはあるのか」を確認しておきましょう。
子どもが病気や怪我などで病院入院していて亡くなった場合、病院から紹介される葬儀社があります。
その場合、病院と葬儀社が契約している場合がほとんどですので、亡くなってからすぐに対応してくれます。
他にも、ご自信で調べる方法としましては、ネットを活用する方法があります。
こちらから全国の葬儀社を検索できますので参考にしてみてください。
いい葬儀
お葬式にかかる費用
一般的にお葬式にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
どのくらいの費用がかかるのか何社かを調べましたところ
一般葬なら200万円以下
家族葬なら15万~50万円以下
が平均的な費用でした。
比較的家族葬の場合は低価格となっていますが、家族葬でも一般葬と同様のきとんとしたお葬式が出来ますので心配はいりません。
亡くなってから一般的な葬儀の流れ
子どもがなくなってからお葬式までの流れは、どのようになっているのでしょうか?
亡くなってから葬儀までの一般的な流れは下記の通りです。
- 亡くなったら葬儀社に連絡
- 安置場に搬送
- 葬儀の打合せ
- 納棺
- お通夜(ない場合も)
- お葬式
- 告別式
- 火葬
- 骨上げ
一般的なお葬式であれば、この流れで進みます。
具体的な手順は葬儀屋に方が詳しく説明をしてくれますので、当事者の方は何も心配いりません。
亡くなったら葬儀社に連絡
葬儀・火葬・埋葬には、「死体検案書」もしくは「死亡診断書」が必要です。
亡くなった場所にもよりますが、病院でしたらその場で医師が死亡確認を行い、死亡診断書を渡されます。
病気により自宅にて亡くなった場合も、同じように医師からの死亡診断が必要になります。かかりつけの医師に連絡しましょう。
病気意外により亡くなった場合(事故や自殺)は、警察による検死が行われ、死体検案書を警察から受け取ります。
「死体検案書」は「死亡診断書」と同じ公的証明力を持ち、葬儀・火葬・埋葬をするための行政手続きに必要です。
子どもが亡くなり、死亡診断書を受け取りましたら、葬儀社に連絡をします。
安置場に搬送
亡くなった遺体を、葬儀社の車で安置所またはご自宅に搬送します。
人は亡くなってから24時間は、法律によって火葬できないことになっています。
夏場は遺体の腐敗を防ぐ為に、ドライアイスや保冷剤を敷き詰めたり、クーラーが効いた部屋にするなどの対策が必要です。
葬儀の打合せ
喪主や世話役をするにあたって、葬儀社のスタッフと打ち合わせを行います。
お通夜やお葬式の日時が決まったら、親族や学校・親しい友人に連絡をします。
葬儀の流れは、家族葬・一般葬で特に変わりはありません。
お葬式をするには死亡届を役所に出さなければなりません。
死亡届を出すと、死体火葬許可証の交付を受けることができます。
火葬するには役所から死体火葬許可証が必要なのです。
これらの手続き・申請は、葬儀社が一貫して行ってくれるところがほとんどです。
納棺
お通夜の前に、亡くなった子どもを白装束で整えて棺に収めます。
納棺は葬儀社のスタッフが行います。
ご家族の方は、亡くなった子どもが好きだった物や思い出の物を棺の中へ一緒に収めることが出来ます。
ですのでそのような物がある場合は、事前に用意しておきましょう。
燃えにくい物や、プラスチック製品・金属・ガラス製品は入れることが出来ないので注意しないといけません。
お通夜(ない場合も)
お通夜に関しましては、子どもが社会的に繋がりがある場合は行うこともありますし、幼い子どもの場合は行わない家庭もあります。
お通夜を行わない場合は、棺を自宅に持ち帰り、家族と一緒に一晩ゆっくり過ごすという家庭もあります。
お葬式
お通夜の翌日、午前中からお葬式が行われることが一般的です。
お葬式が始まると、僧侶が読経を行います。
そのあと焼香⇒出棺⇒火葬という流れになります。
ですが地域によっては、先に出棺⇒火葬⇒お葬式という流れの場合もあります。
お葬式の司会は葬儀社のスタッフが行いますので、遺族の方は心配する必要はありません。
告別式
焼香は亡くなった方に対してお香を焚き、拝むこととされています。
ほかにもお香には、亡くなった方の腐敗臭を消す作用があるとして用いられています。
焼香は一人ずつ行い、順番は喪主から始まります。
亡くなった子どもとの関係が深い人から順に、焼香を行っていきます。
その後は出棺になりますので、棺の中にそれぞれが生花を添え、亡くなった子どもにお別れを告げます。
棺は遺族や親族の男性の方が、霊柩車へ運びます。
最後に喪主が参列された方に挨拶をし、見送ります。
火葬
お葬式・告別式が終わると、亡くなった子どもが火葬されます。
火葬場に同行する方は
- 遺族
- 親族
- 仲が良かった友達
が主となっています。
火葬場へ同行する人には事前に確認を取っておき、車の手配をしておきましょう。
火葬場では火葬炉の前で納めの式が行われ、焼香の後に火葬炉に移されます。
火葬の時間は、亡くなった子どもの体型や体重によって異なります。
だいたい1時間程ですので、その間は待合室で待機します。
骨上げ
火葬がおわりますと骨を骨壺に収めます。
骨上げは、足の骨から骨壺に収めていきます。
火葬場の係の方から説明がありますので、その指示に従いましょう。
骨上げ終わると、遺骨が収められた「骨壷」と「埋火葬許可証」が渡されます。
埋火葬許可証を貰うことで、お骨を墓地や納骨堂に収めることが出来るようになります。
子供のお葬式で親は火葬場にはいかないという風習
昔からの風習で、子どもを火葬する際に親は火葬場に行かないことがあります。
これはどういうことなのでしょうか?
親が亡くなり、子どもが親を見送ることを「順縁」といいます。
それとは逆に、子どもが先に亡くなり、親が子どもを見送ることを「逆縁」といいます。
この逆縁は1番の親不孝と言われています。
これは現代でも同じように、親より子どもが先に死ぬことは1番の親不孝だと言われていますね。
そして昔ながらの風習では、親不孝をした子どもに対しては手厚く葬らないと言うことで、子どもが親より先に亡くなった場合は火葬場にいかないと言うことなのです。
ですがこれは、しきたりなだけであって必ず守る必要はありません。
しきたりにうるさい地方でない限り、火葬場に行く親がほとんどです。
中には「我が子が焼かれる姿を見ることができない」という理由により、火葬場に行くことが出来ない親もいます。
それとは逆に「ちゃんと最後まで我が子を見送りたい」という親もいます。
考えは人によって違いますので「こうしなければいけない」という事はありません。
子どもを亡くした親の集いの場
病気や事故などさまざまに理由により、最愛の我が子を亡くしてしまった親が集う会があります。
「我が子を亡くした悲しみから、どのようにして立ち直ったのか」「どうやって乗り越えてきたか」などの話しがされています。
同じように我が子を亡くした親が集う為、自分自身の今後の生き抜き方について考えさせられたり、支えにもなっていきます。
子どもを亡くされた親の会をいくつかご紹介しますので、参加したいと思う方は参考にしてみてください。
地域によって分けられていることがほとんどですので、ご自身の地域で検索してみてください。
まとめ
子どもに先立たれるという事ほど、親にとって辛いことはありません。
そんな辛い時でも、お葬式は子どもを見送るためにも必要です。
ですので我が子が亡くなったら、親切で親身になってくれる葬儀社を探してください。
子どもの年齢や社会的つながりによっては家族葬や一般葬など、家族で相談して決めましょう。
基本的なお通夜とお葬式の流はこのページで紹介した通りです。
お通夜・お葬式が始まる前に、頭の中で流れを整理しておくのがオススメです。
辛くて仕方ない、立ち直るのが困難と思ったときは、子どもを亡くした親の会に参加してみると良いでしょう。
かなしいです(:_:)