子供が部屋から出てこない理由と解決策
今回は反抗期や思春期に多い「部屋から出てこない」と言う問題について記事を書きます。
子供が反抗期になると、一体いつ家に帰ってきたの?今息子は部屋にいるの?それすらわからないぐらいに、部屋から出てこなくなる時期があります。
子供が部屋から出てこない理由は一体何なのでしょうか?そして、子供を部屋から出てこない場合の解決策は一体何があるのでしょうか?
※今回の記事は反抗期や思春期が理由で部屋から出てこないと言う悩みに対応したページです。いわば「本格的な引きこもり」とは違います。
このページの目次
子どもが部屋から出てこない理由って?
子供を部屋にこもらせないためには、子供が一体部屋から出てこないのかその「理由」を知る必要があります。
子供が部屋から出てこないことには必ず理由があるのです。
部屋が楽しい
まずあげられる理由は「部屋が楽しい」です。おそらく、部屋から出てこない最も大きな理由と言えるでしょう。
自分の部屋にはテレビが用意されていたり、オーディオが用意されていたり。さらにはパソコンまで用意されている部屋もあります。
家の中で楽しい場所は自分の部屋だけと言う状況になります。そうなると部屋から出る理由が逆に見いだせませんよね。
電話やLINEで友だちと連絡をしている
中高生になると子供は常に友だちと連絡を取っておかないと不安な気持ちになります。
学校で顔を合わせているのに一体何の話をするのか?と親からすれば疑問に思いますが、他愛もない話を延々とするのが反抗期や思春期の特徴と言えます。
友達との会話は親に聞かれたくはありません。昔であれば電話は家の電話しかなく、しかも子機なんて存在せずに皆の前で電話をする必要がありました、しかし今はそんな時代ではありませんね。
自分の部屋で携帯電話を使って友達と連絡をする時代なのです。
相談できない悩みがある
親に相談できない悩みがある場合でも子供は部屋から出てこなくなります。
相談ができない申し訳なさや、悩みに気づかれたくない恥ずかしさから部屋から出てこなくなるのです。
ちなみに親に相談できない悩みでよくあるパターンは、異性の悩み・友達の悩み・進路の悩みがあります。
放置しておくことで解決することもありますが、あまりに部屋から出てこない場合は親から悩みがないか聞くと良いでしょう。
親がうるさい
親が怒ったり勉強しろばかり言ったりしていると、子供は部屋から出てこなくなります。
親からすれば子供には勉強をして欲しいし整理整頓もして欲しいのですが、子供からすれば何度も言われると「うるさい」としか思えなくなります。
部屋にこもることで、部屋から出てこいと怒ってしまうと最悪のパターンです。そうなると子供は余計に部屋から出てこなくなるでしょう。
子どもが部屋から出てこない場合の解決策
子供が部屋から出てこない理由はわかりましたか?それではこれからその理由を一つずつ解決していく、解決策を記載していきます。
一つの理由で部屋から出てこない子供は少ないので、理由を一つずつ解決していくことが大事です。
楽しくない部屋にする
部屋が楽しいと言う理由で部屋から出てこないのであれば、楽しくない部屋にしてしまえば解決します。
楽しくない部屋なんて一体どうやって作るの?と疑問に思う方も多いかもしれませんが、非常にシンプルな話です。
インターネット
ゲーム
この2つを出来なくするだけで楽しくない部屋が完成します。
夜回り先生と呼ばれ、テレビや雑誌で人気の水谷修さんがこのように述べています。
メールや携帯、インターネット、ゲーム機が無かったら日本の不登校や引きこもりの大半は解決します。退屈で家に居れないから。それどころか、深刻ないじめや心の病や非行の大半はないですよ。
夜回り先生 夜眠れない子どもたち
インターネットの世界や、ゲームの世界は非常に楽しい世界です。大人だってハマる人がいるくらいですから。
しかし、そのインターネットやゲームが原因で多くの子供が部屋にこもってしまっているのが事実です。
親は勇気を持って「楽しくない部屋」を作りましょう。
ご飯を家族で一緒に食べる
友達と電話やLINEで連絡を取ることが楽しくて部屋から出てこない場合、友達と連絡を取るなとは言いづらいですね。
ですので、友達の連絡が原因で部屋に長く引きこもっている場合は、家族で揃う時間を毎日作りましょう。
ベストなタイミングは食事のときです。当たり前ですが食事は家族全員で食べましょう。
これは親に相談ができない悩みが原因で部屋にこもっている場合にも有効です。
子供が悩んで何か言いづらそうな雰囲気があるとき、親の方から積極的に悩みを聞き出しましょう。
家族で集まる時間を作る
しかし家庭によっては父親だけは食事を一緒に取れない家庭もあるかと思います。
本当は家族団らんの時間を「食事」にしないほうが良いのです。何故なら、食事は必ず全員が集う時間とは言い切れないからです。
父親が毎日いなかったり、日によっては母親や子供がいなかったりします。ですので、食事以外の時間で家族全員集まる方が良いのです。
例えば毎週土曜の朝や日曜の夜、家庭によって必ず全員が揃う時間はバラバラだと思います。重要なのは「必ず揃う時間」を「毎週」作ることです。
あまりガミガミ怒らない
部屋から出こないからと言って、ガミガミ怒るのは問題です。
親が怒るから部屋を出たとしても、どうせ怒られるのは容易に想像できます。そうなると余計に部屋から出たくなる気持ちはわかります。
また部屋から出ているときでも、あまりガミガミ怒らないことです。怒れば怒るほど逆効果になります。
私が子供に怒りたくなったときに意識しているのが、怒るのではなく叱ることです。
怒ると叱るの違いは「何のために?」にあります。怒るのは自分のためです。叱るのは相手のためです。
自分がイライラするから怒るのではなく、子供が後に困るであろうから叱る、それを意識しましょう。ただし叱りすぎるのも問題ですよ!
鍵は取り付けない
当たり前といえば当たり前ですが、部屋に鍵を取り付けてはいけません。
反抗期や思春期の引きこもりとは違いますが、テレビでよくやっている引きこもり特集の番組、ほとんどの家庭では部屋に鍵が取り付けられています
部屋に鍵を取り付けると、部屋を出るも出ないも子供の判断になってしまいます。鍵を取り付けていなければ無理にでも引っ張り出すことが出来ます。
部屋に鍵を取り付けることは、反抗期や思春期の引きこもりを、本格的な引きこもりへ移行させてしまう最悪の手段ですので注意しましょう。
玄関からリビングまでの間に部屋を作らない
玄関からリビングまでの間に子供の部屋があると、子供は誰とも会わずに自分の部屋にたどり着くことが出来てしまいます。
ですので、理想はリビングを通過しないとたどり着けない部屋を子供の部屋にすることです。これはもう対策ではなく予防になりますが、意外と重要です。
リビングを通過しないとたどり着けない場所に子ども部屋を作ると言うのは、「子育てがしやすい間取り」として住宅会社で採用されています。
引っ越しをする際は意識しておきましょう。
まとめ
反抗期や思春期が原因で部屋から出てこない場合、そのまま放置しているだけで自然と部屋から出てくる可能性があります。ですので、子供の反抗期を放置しておくことも一つの策と言えます。
しかしこの時期のトラブルは、放置していては余計に悪化してしまい、本格的な大人の引きこもりに発展してしまう場合があります。(特に悩みが原因で部屋から出てこない場合。)
ですので、反抗期や思春期が原因で部屋から出てこない場合でも、その理由を考え、それぞれの解決策を実施していきましょう。
解決策の中でも最も重要なのは、家族で必ず揃う時間を毎週作ることです。
もし、その時間に部屋から出てこない場合は無理矢理にでも引っ張り出す必要があります。家族全員が揃わないと無意味ですから。
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