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子供に1人で留守番をさせる際の注意点など

お絵かきをする子供

両親が共働きの家庭では、子供が学童に入ることができなかった場合、子供だけで留守番をしなくてはいけません。

子供がある程度しっかりしたら、短時間だけ留守番を子供にお願いし、親1人でスーパーに出かける場合もあります。

しかし子供だけで留守番をさせるのは、安全に過ごせるかと心配ですよね。
何歳くらいから、子供に留守番をさせて良いのかも気になるところです。

今回は子供が留守番をするうえで、「どのように安全・防犯に取り組めばいいのか」と「何歳から子供に留守番をさせていいのか」についてお話します。

子供が留守番している時におこる事故や事件

ベランダ
親が仕事や用事で家を出かけている間、子供に留守番をさせた結果、さまざまな事故や事件がおきています。

5日午後3時55分ごろ、横浜市鶴見区江ケ崎町の11階建てマンションの関係者から、「子供が9階のベランダから転落した」と119番通報があった。転落したのは9階の部屋に住んでいた加藤諒介ちゃん(3)で、病院に搬送されたが、死亡が確認された。産経ニュース

上記の事故は、3歳の子供を1人で留守番させ、母親が用事で出かけている間に起きました。

窓やベランダから子供が転落する事故は多発していますので、ベランダや窓の鍵は締めておく必要があります。

しかし鍵を締めていても、勝手に鍵をあける子供はいます。
ベランダや窓付近に柵があったとしても、足場になる台があれば、よじ登ることができます。

ベランダや窓付近では、足場になる物は置かないように注意しましょう。

【11月26日 AFP】米テキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)で、留守番をしていた生後19か月の女児が、3歳の双子のきょうだいにオーブンに入れられ、焼死する事件が起きた。米メディアが報じた。AFPbbニュース

上記の事件は、子供達を自宅で留守番させ、母親がピザを買いに行っている間におきました。

死亡した子供は1歳で、オーブンにスイッチを入れた子供達は3歳と、まだ悪意のない年齢の子供達による事件です。

このような事件が起きたのは、子供の安全を徹底しなかった母親が悪いと言えます。

オーブンで遊んではいけないことを理解できない子供に、留守番をさせるのであれば、
子供が遊べないよう、高い位置に設置したりコンセントを抜いたりと、対策が必要だったのです。

27日午後2時20分ごろ、東京都葛飾区亀有の都営住宅3階の会社員、上谷正輝さん(33)方から出火し、約40平方メートルを焼いた。警視庁亀有署によると、上谷さんの四男の煉(れん)君(4)と長女の美穹(みそら)ちゃん(2)が室内から病院に搬送され、いずれも死亡した。同署は出火当時の状況を調べている。日本経済新聞

上記の事件は、子供達を自宅で留守番させ、母親が買い物に出かけている間に起きた事故です。

ライターがいくつも転がっていたそうで、子供達はライターで火遊びをしていた可能性があるようです。

子供は興味半分で火をつけます。火の怖さを知らないのです。

子供に火遊びをしてはいけないことを言い聞かせ、ライターを子供の目の届かない場所に隠しておく必要があります。

子供だけで留守番する時の安全・防犯対策

鍵
子供だけで留守番をするとき、安全に過ごす為には、ルールを徹底することが大切です。

子供が1人で留守番をする時の安全・防犯対策は下記のものが挙げられます。

鍵にキーホルダーや鈴をつける

大人でも鍵を無くすことがあるくらいですので、子供ならなおさら無くしやすいですよね。
鍵は小さい物なので、落としても気づかなかったり、どこに置いたかわからなくなったりします。

それに外で鍵を無くしてしまうと、子供は家に入れなくなるので、鍵の扱いには注意が必要です。

子供が「鍵を無くさない為」の対策をしなくてはいけません。

オススメは、キーホルダーや鈴を活用することです。

鍵にキーホルダーや鈴を付け、落とした時に音が鳴るように工夫をすれば、鍵を無くす確率は下がるでしょう。

そして子供が自宅に入ったあと、鍵をあちこちに置かないよう、鍵の置き場所を決める必要もあります。

鍵は見えないところに入れる

鍵に紐をつけ首から下げている子供や、ランドセルに鍵を付けている子供がいます。

しかし鍵が見える場所(ランドセルの外側など)に付けていると、「家に誰もいない」と周りに知らせていることと同じなので危険です。
家に誰もいないと思われ、誰か侵入してくる可能性があります。

ですので鍵は、周りの人に見えないところに付けましょう(ランドセルの中など)

そして、首から紐を下げていると、紐が何かにひっかかった時に思わぬ事故になります。
首から鍵を下げるのは危険ですので止めましょう。

鍵の戸締まり

自宅に子供だけでいる場合は、戸締まりがとても大事です。

子供を残して出かける場合は、必ず鍵を閉めましょう。

子供が「誰もいない家」に帰宅する時は、自宅に入った後に必ず鍵を閉めるように指示しましょう。
扉の鍵だけでなく、家の窓の鍵も全て締める必要があります。

火を使わない

子供が留守番している時は、火を一切使わないようにしてください。

子供が留守番をする時間帯によっては、ごはんを温める必要があるかと思います。
このような時はコンロを使わず、レンジを使うようにしましょう。

ガスの元栓を締めておくことも忘れずに徹底します。

子供がライターやマッチなどで、火遊びすることは厳禁です。
火災の原因になりますので、ライターやマッチは、子供の手の届かない場所に保管してください。

親の前で火遊びをする子供はあまりいません。
大抵の場合、親がいない時や見ていないときに火遊びをします。

ですので、日頃から火遊びをしてはいけないと教え、火遊びをしているのを見かけた時は、強く怒りましょう。

電話にでない

誰かから電話がかかってきても、電話に出ないことです。
犯罪者による電話の場合、「今家には子供しかいない」ことがバレてしまいます。

ナンバーディスプレイにして、誰から電話がかかってきたか分かる場合のみ電話に出るのがオススメです。

来客があっても扉を開けない

来客があった場合のルール作りも大事です。

親戚の人、近所の信頼できる人など、ドアを開けても良い人を決めておきましょう。
それ以外の人が着ても、一切扉を開けないことです。

犯罪者が宅配便業者や、郵便局員のフリをして来客する可能性があります。
ですので宅急便業者や、郵便局員の人が家に来ても、扉を開けないようにしましょう。

家に帰ったら「ただいま!」と言う

子供が帰宅して、扉を開けたら、大きな声で「ただいま!」と言うようにしましょう。

もしかしたら子供が帰宅した時すでに、家の中には泥棒がいるかもしれません。
その場合、子供と鉢合わせをしては危険です。

ですので「ただいま!」と言うことで、帰ってきたことを泥棒にアピールするのです。
最悪、家の物が盗まれるだけで、子供の身に危害が加わらないようにしましょう。

お風呂のお湯は流しておく

自宅での水難事故を防ぐ為に、浴室の水は残さず流しておくようにしてください。
幼い子供の場合、浴槽でおぼれてしまう可能性があるからです。

赤ちゃんや幼い子供は「10cm」のお湯張りでも溺れる可能性があります。
「これぐらいなら大丈夫」と思わず、お風呂の水は全て抜いておきましょう。

子供は水で遊ぶことが好きなので、お風呂場で勝手に遊んだり、お湯を使わないように気をつけましょう。

熱いお湯がかかり火傷の原因になったり、お風呂場で滑って怪我の原因になることがあります。
ですのでお風呂の扉に鍵がついているなら鍵をかけましょう。

鍵がついていないなら、扉上部に鍵を取り付けることをおすすめします。
扉上部に鍵を取り付けると、子供は鍵に届かないので、お風呂場の鍵を勝手に開けて入る心配がありません。

ベランダには出ない

ベランダで遊んでいて落下してしまう事故は、ニュースでよく耳にします。
子供の転落事故を防止するために、ベランダには出ないようにさせましょう。

「足場になる物」をベランダに置いておくのも危険です。
子供が足場を登って、ベランダの柵を越えてしまうきっかけになるからです。

ベランダには出られないように、扉に鍵をかけるのはもちろんのこと、子供にもベランダに出ないように言い聞かせましょう。

近所の人に伝えておく

信頼できる近所の人に、子供が1人で留守番していることを知っておいてもらうのも大事です。

子供がなにか困ったことがあった時、近所の人を頼りにできるようになります。

ですので近所付き合いが苦手な人でも、子供の為に近所の人と関わるようにして、信頼できる人を見つけましょう。

当然自分も、他の家の子供が一人で留守番をしている時は、サポートしてあげましょう。

困った時の連絡先を用意しておく

子供が1人で留守番をしていると、予想外な出来事が起こることがあります。

そんな時のため、子供が大人に連絡できるよう、緊急の連絡先を用意しておきましょう。

ママの職場やママの携帯、近くに住んでいる親戚や近所の人など、
子供が頼れるところの電話番号を書いた紙を、電話の前に貼っておくとわかりやすいです。

家の中ではなく、外から電話をかける必要があることもあります。
子供には親の携帯番号を覚えさせておくと良いでしょう。

また、キッズ携帯を子供に持たせるのも良いですね。

キッズ携帯は登録している相手にしか電話をかけることができません。
必要な連絡先だけ登録して子供に持たせるのがオススメです。

子供だけの留守番は何歳から?

留守番
子供がまだ幼い場合、子供だけで留守番できるかな、と不安になりますよね。

一体何歳から、子供一人で留守番をさせても良いのでしょう?

当たり前ですが、
何歳から留守番をさせるのかは、家庭や家庭の都合によってそれぞれ違います。

下記は、ボイスノートマガジンが子供の留守番に関してアンケートを取った結果です。

はじめてお子さまがひとり家で留守番をしたのは何歳かのデータボイスノートマガジン

データをみると、子供を1人で留守番させる割合が1番多いのが「10歳の時」です。
つまり小学校高学年あたりからですね。

高学年になると、しっかりした子が増えますので、親も子供に留守番を任せやすくなるのでしょう。

しかし低学年でも、子供1人で留守番をする必要がある家庭もあります。

「◯歳から留守番をさせて良い」という決まりはありません。
子供の「自立力」を育て、備えついた時に、子供を1人で留守番をさせることをおすすめします。

いきなり長時間の留守番は、子供が戸惑い「留守番」への恐怖心を植え付けてしまう可能性があります。

ですので「留守番」に慣らすため、始めは10分の留守番から始め、自立心を育てていきましょう。

留守番中の子供の食事

お弁当
子供が留守番をする時間帯や時期によっては、食事の問題がでてきます。

特に夏休みが問題です。
長期間の休みになりますので、朝から夕方まで仕事のママは、朝ごはんと昼ごはんを用意しておかなくてはいけません。

夏場は、衛生面が気になりますよね。
暑いとご飯は腐りやすくなりますし、細菌などが繁殖してお腹をこわしてしまう原因も考えられます。

ですので生物を避けたり、ごはんは冷蔵庫に入れたり配慮が必要になります。

しかし子供が火を使うことは危険です。
ご飯を温めるために、火を使わなくてはいけない料理は避け、レンジで温められる料理を用意しましょう。

またこちらの『作っておけるごはん』という本はオススメです。
留守番をする家族の為に作り置きできる「お留守番レシピ」を公開しています。

毎日メニューを考えるのは大変ですし、『作っておけるごはん』を参考にして下さい。

まとめ

笑顔の子供達

子供だけで留守番させる際は、防犯・安全対策を徹底しましょう。

子供が1人で家にいるときは、鍵をかけることは基本的なことです。
他にも火の扱いに注意したり、来客があっても決して扉を開けないなど、ルールを決めておいてください。

何歳から子供に留守番させるかは、子供の自立力によって、家庭それぞれ年齢差があるかと思います。

徐々に留守番をする時間を増やし、1人で家にいることに慣らせましょう。
自立力を鍛えてから、本格的に留守番をさせるようにすると良いでしょう。

一部の国では、子供を家においたまま親が出かけるというと犯罪になります。
中には逮捕までされる国もあるほどです。

日本はそこまで厳しくありませんが、子供の留守中に起こる事故や事件も後を立ちません。
我が子が被害に合わない為にも、家庭でしっかり対策をおこないましょう。


子供が犯罪に巻き込まれないためには「防犯対策」がもっとも重要です。

防犯グッズを「買いっぱなし」にしていませんか?

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ママライターR

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子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

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