蒙古斑はいつ消える?病院で治療をすべき蒙古斑とは?
産まれたばかりの赤ちゃんには、蒙古斑があります。
蒙古斑は赤ちゃんの体によく現れる症状です。
病気ではありませんが、青いアザが消えるのか不安ですよね。
実は消えにくい蒙古斑もあるのです。
大半の蒙古斑はお尻にできますが、お尻以外にも蒙古斑は出来ます。
お尻以外の蒙古斑を「異所性蒙古斑」と呼びます。
今回の記事では、蒙古斑や異所性蒙古斑の原因・治療方法について説明します。
このページの目次
蒙古斑と異所性蒙古斑の違い
蒙古斑は赤ちゃんのお尻や背中にできる「青いアザ」を言います。
うっすら青い色をしているのが特徴ですが、中には濃い色をしている場合もあります。
蒙古斑は、治療を行わなくても次第に色が薄くなり、いつの間にか消えています。
10歳前後には、蒙古斑が綺麗に消える子供が多いです。
蒙古斑の大半はお尻に出来ますが、まれにお尻以外の部分に現れるアザがあります。
それを「異所性蒙古斑」と言います。
異所性蒙古斑は腕・背中・足・首などに出来るアザです。
異所性蒙古斑は消えにくく、大人になっても青いアザが残り続ける場合があります。
異所性蒙古斑の原因
蒙古斑は、シミの元となる「メラニンを作る色素細胞」が、皮膚の下に残ってしまっているために、発生します。
皮膚の下に残った色素細胞からは、「過剰な量」のメラニンが作られるため、蒙古斑ができます。
色素細胞は、通常「表皮」にあります。
日本人の赤ちゃんは、この色素細胞が肌の深い部分にあることが多く、深い場所にあればアザの色が濃くなります。
おしり以外にできる「異所性蒙古斑」も、皮膚の下に色素細胞が残っているために発生します。
しかし青いアザだとしても、必ず蒙古斑とは限りません。
何らかの疾患の可能性もあります。
アザが濃いと感じたら、一度小児科または皮膚科を受診してください。
病院に行った方が良い?
蒙古斑が出来ていても、痛みや痒みの症状はでません。
ですので病院に行くか悩む人がいるかと思います。
蒙古斑の場合、病院で受診すべきなのでしょうか?
病院に行くべき蒙古斑と、行かなくても解決する蒙古斑があります。
蒙古斑は10歳前後に消える
蒙古斑は子供が成長するにつれ、徐々に色が薄くなります。
小学校に入学するまでには自然治癒する子供が多く、10歳前後には多くの場合蒙古斑が消えます。
ですので小学校3年生くらいまでは、家庭で経過観察をすれば良いでしょう。
しかし色が濃い蒙古斑や異所性蒙古斑の場合は、なかなか青アザが薄くならず、成長しても残ったままになります。
いつまでもアザが消えない場合は、病院を受診しましょう。
気になるなら病院へ
蒙古斑や異所性蒙古斑が消えなくて気になる場合は、病院を受診しましょう。
赤ちゃんでも、蒙古斑や異所性蒙古斑の治療は可能です。
ただし、自然に消えていくことがほとんどですので、まずは経過をみるだけで治療を行いません。
蒙古斑の治療は、全身麻酔をして行う大掛かりな治療になります。
ですの蒙古斑の治療をするなら、10歳前後が良いでしょう。
10歳前後になると、通常の蒙古斑でしたら消える時期です。
「10歳前後」に、自然治癒か治療か判断すれば良いですね。
小児科で受診しても、蒙古斑を治療する場合は皮膚科に移動させられます。
ですので治療を考えての受診であれば、初めから皮膚科で受診すると良いでしょう。
異所性蒙古斑の治療について
蒙古斑の治療をしなくても、体に影響はありません。
ですので「見た目」だけの問題になります。
子供が気にしていたり、親から見ても気になる位置にある場合に、治療を検討すると良いでしょう。
異所性蒙古斑はレーザー治療または手術
異所性蒙古斑の治療には、レーザー治療を行います。
青アザがある部分にレーザーを当てて、メラニンを破壊します。
メラニンを破壊することでシミが薄くなっていきます。
レーザー治療は痛みを伴いますので、全身麻酔でおこないます。
また入院を必要とする場合があります。
アザの範囲が広かったり、濃すぎたりする場合は、レーザー治療ができません。
レーザー治療が出来ない場合は、皮膚を切除する手術を行います。
レーザー治療の場合も手術の場合も、1度の治療(手術)でアザが消えるとは限りません。
何度か治療を行い、徐々に薄くなっていく場合もあります。
レーザー治療・手術にかかる費用は?
蒙古斑の治療は、レーザー治療も手術も健康保険が適用されます。
レーザー治療にかかる費用は、治療回数や治療範囲により値段が変わります。
病院によっても治療費に差がありますが、「10,000円前後」で治療できることが多いでしょう。
手術にかかる費用もレーザーと同様で、治療回数・治療範囲・病院によって差があります。
料金は「10,000円~20,000円前後」です。
ちなみに子供の場合、乳児医療が適応されるので、500円以上は払う必要がありません。
ですので乳児医療が適応されれば、入院費や食事費用のみになります。
レーザー治療・切除手術のリスク
アザを消すための治療ではありますが、レーザー・手術の治療をすることで、傷跡が残る場合があります。
体質により肌の治り方が違いますし、ケロイド痕ができる人もいます。
また治療による痛みも伴います。
レーザーで治療をすると火傷のような症状になります。
切除手術の場合は、皮膚を切り取るので傷ができます。
レーザー治療・切除手術のどちらの場合も、傷跡が残らない人もいます。
しかし必ずしも綺麗になるわけではないと心得ておく必要があります。
蒙古斑は消えたけど、傷跡が残ると言うこともありえるのです。
レーザー治療・手術後に気をつけること
治療をおこなった部位は、「1年半以上の日焼け対策」が必要です。
傷跡になっている部分に紫外線あたると、色素沈着してしまう場合があります。
ですので治療後は、日焼けをしないように注意しましょう。
子供がレーザーや切除手術を行った場合は、特に気をつけましょう。
外で遊ぶ機会が多いですし、体育のプールの授業など、紫外線対策を徹底しなくてはいけません。
蒙古斑の治療は早い方が良い
蒙古斑の治療を行う際は、大人になってからではなく、子供のうちにすることをオススメします。
なぜなら乳児医療が適応されている年齢でしたら、治療費が安く済むからです。
また子供のうちに治療を行えば、傷跡も残りづらいのです。
子供のうちに治療を行うと、皮膚の再生が早いので、傷がすぐ治りやすくなります。
子供は成長と共に皮膚が伸びます。
治療した部分の皮膚も伸びますので、傷跡が目立たなくなります。
ですので蒙古斑の治療は、子供の間に行うと良いでしょう。
まとめ
蒙古斑が子供にあっても、成長とともに自然に消えます。
消える蒙古斑の場合は、10歳前後に消えることが大半です。
しかし異所性蒙古斑の場合は、なかなかアザが消えません。
アザが気になる場合や、10歳を過ぎても消えない場合は治療を検討しましょう。
治療には「レーザー」と「手術」があります。
どちらの治療方法も保険が適応されます。
治療は子供のうちから行うと、痕が残りにくいのでオススメです。
また乳児医療が適応される年齡のうちでしたら、500円で済みます。
子供がでべそだと気になりますよね。でべその治し方を調べました。