子どもに白髪!これって病気?子どもに白髪が生える原因と対処方法
わが子の髪の毛に白髪をみつけてしまったら、親としてはビックリです。
あまりにも白髪が多ければ、もしかしたらこれって病気?と心配になることも…
白髪というと、老化現象のイメージがあります。
一般の大人なら30歳前後から白髪が少しずつ増えていきます。
10代、20代でも白髪が増えてくる人もいて、「若白髪」と言われています。
ですが幼いうちに白髪が出始める子どももいます。
対処をした方が良い場合もあれば、対処する必要が無い場合もあります。
今回は子どもに白髪が生える原因と、その対処方法についてまとめました。
このページの目次
白髪になるメカニズム
髪の毛はメラニンという色素により黒くなります。
メラニンとは「黒いインク」みたいなものです。インクによって髪の毛が黒くなっているイメージです。
そしてそのメラニンを作り出すのが「メラノサイト(色素細胞)」です。
メラノサイトの機能低下により、メラニンを作ることが出来なくなり、白髪になるのです。
子どもの白髪の原因と対処方法
子どもが白髪になる原因と対処方法をご紹介します。
栄養不足の場合
偏った食事をしていると栄養不足になってしまいます。
メラノサイト(色素細胞)はミネラル・アミノ酸・ビタミンなどの栄養素により活発になります。
ですのでこれらの栄養素が不足してしまうと、メラノサイトの機能が低下してしまう原因になります。
最近は偏食が多い子どもが多いと問題になっていますが、それに伴い白髪の子供も増えているに違いありません。
心当たりがあるママは食事内容を改める必要があります。
子どもには朝昼晩と3食きっちり、栄養バランスを考えた食事を与えましょう。
生活習慣の場合
寝不足や夜更かしも、白髪の原因になります。
髪が最も成長するといわれているのは、午後9時~午前2時の時間です。
この時間帯に、副交感神経が一番活発になるのです。
副交換神経が正常に働いていると、頭皮の血行の巡りが良くなります。
血行が良いと、毛根の細胞に栄養分が行きわたります。
逆に血行が悪いと、毛根細胞に栄養が行かず、白髪になったり弱々しい毛髪となるのです。
ですので午後9時~午前2時の時間は寝ているようにしましょう。
成長ホルモンが分泌される時間も同じ時間帯ですので、気をつけたいですね。
ストレスの場合
ストレスは大人だけが感じるものではありません。
子どもだって、学校・習い事・友達関係でストレスを感じています。
そのストレスは髪に強い影響を与えます。
子どもの様子を見て、学校・習い事・友達関係で悩んではいないかを察知しましょう。
子供が新しく習い事をしたり学校を変わったり、付き合う友達が変わったときは特に注意です。
この時期に白髪が増えていると、ストレスが原因の可能性が高いでしょう。
もし子どもがストレスを抱えているようでしたら、白髪の前にストレスの原因を解決する必要があります。
眼精疲労の場合
子どもといえばゲームが大好きですよね。
最近では、スマホも普及して、スマホを観る子どもが増えました。
そのゲーム、スマホ利用を長時間していると眼精疲労に繋がります。
眼精疲労の場合は、目の周りの血行が悪くなり、こめかみあたりに白髪が出ることが多いです。
子どものゲーム、スマホ利用時間は短くするに越したことはありません。
そしてゲーム、スマホ利用後には、目を労わりましょう。
目の周りを軽くマッサージをして、血行を良くしたり、目をぐるぐる回して軽く目の運動をするようにしてください。
そうする事で、目の周りの筋肉がほぐれるので、目の疲れがとれやすくなります。
こめかみ部分の白髪が目立つようでしたら、眼精疲労を疑いましょう。
紫外線の場合
紫外線により、黒髪のメラニンを作る色素幹細胞がダメージを受け、白髪になると言われています。
白髪の原因は、髪色のメラニンを作る色素幹細胞が老化によりなくなってしまうことが直接の原因です。
白髪予防法とケア
このことからも、外で遊ぶときは帽子を被り、紫外線対策をしましょう。
特に夏場の紫外線は非常に強いので、気を付けてくださいね。
遺伝の場合
前項でお話した原因とは無関係にも関わらず、白髪が生える子どもがいます。
例えば、両親や祖父母の家系に、若白髪だった人がいる場合は遺伝による可能性があります。
夫や夫の親戚、または自分の親戚に、子供の頃から白髪だった人がいないか確認しましょう。
病気の場合
病気によって白髪が生えることもあります。
また、その病気の為に飲んでいる薬の副作用で白髪が増えることもあります。
白髪の原因として考えられる病気はこちらの3つがあげられています。
- 尋常性白斑
- 甲状腺機能低下症
- 貧血
【尋常性白斑】
尋常性白斑とは、何らかの原因で皮膚の色が抜けて白い斑点ができる後天性の皮膚疾患です。斑点の大きさや形状はさまざまで、複数の斑点が集まって大きくなることもあります。
尋常性白斑とは?
【甲状腺機能低下症】
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)は甲状腺ホルモンの分泌量(活性)が不十分となる疾患である。代謝内分泌疾患の一つ。先天性のものや幼少時発症のものは、発達上の障害が大きな問題となるため特にクレチン症という。
甲状腺機能低下症
【貧血】
貧血とは、酸素を運ぶ赤血球か、赤血球の中で酸素と結合するヘモグロビンが少なく、体内が酸素不足になった状態のことです。
貧血(貧血症)とは
これらの病気が疑わしい場合は病院での診断を受けましょう。
まずはお近くの小児科に足を運びましょう。
子どもの白髪が出来た時の対策
白髪自体は病気ではありませんが、子供が悩む原因となります。
放置していては子どもがかわいそうですし、白髪があることによりいじめの原因になりかねません。
そうならないように、下記の対策をしっかり行って白髪対策をしましょう。
白髪を根本から切る
白髪を見つけると、ついつい抜きたい衝動にかられますが、我慢してください。
抜いてしまうと毛根や頭皮を痛めてしまい、今後生えてくる毛に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に子どもの頭皮は弱くデリケートですので、白髪は抜かず「根本から切る」ようにしましょう。
ちなみに、「白髪を抜くと増える」というのは迷信であって科学的根拠はなにもありません。
白髪染めをする
白髪が多い場合、全部の毛を切るのは困難ですよね。
そのような時は子どもの白髪染めをオススメします。
白髪染めでもヘアカラーだと、とても刺激がある薬品が入っています。
さらに黒髪も一緒に脱色させてから染めるので、白髪意外の健康な毛まで痛めてしまうことになります。
ヘアカラー剤によってアレルギー反応を起こすこともありますし、まだ敏感な子どもの頭皮にそのようなヘアカラーはおすすめできません。
ヘアマニキュアの白髪染めでしたらアレルギーの心配も低くなります。
髪を脱色することなく、髪に色をつけてコーティングするので、毛の痛みもあまりありません。
ですので子どもの白髪染めをする場合は、ヘアマニキュアを選ぶことをおすすめします。
白髪を予防する食材
子どもに白髪が増えない様に、食事で予防することも出来ます。
- 海藻類(海苔・ワカメ・昆布・ヒジキコンブ)
- 魚類(たら・イワシ・サバ・カツオ・牡蠣・イカ・エビ)
- 乳製品(牛乳・チーズ)
- 豆類(大豆・納豆・豆腐)
- 果物(バナナ・リンゴ・アボガド)
- 野菜(ニンニク・ごぼう・パセリ・カンピョウ)
これらの食材は、髪の毛の成分を作るのに役立つ「ミネラル」や「タンパク質」などが多く含まれています。
特に海藻系は毎日でも食べられるので、食事に摂り入れましょう。
まとめ
遺伝の場合は別ですが、
子どもの白髪は治ることが非常に多いです。
ただし治すには、まずは原因の特定が大事です
子どもに白髪が出来た原因を考え、それぞれの原因を一つずつ解消していきましょう。
子ども自身があまり気にしていない場合があります。
その場合は、親もあまり神経質にならず放置しても問題ありません。
(ただし原因の解決はしましょう。)
放置していたらいじめや悪口の原因になることがあります。
白髪を切ってあげたり、ヘアマニキュアなどで白髪染めをしてあげてると良いでしょう。