子どものメタボは親が原因!子どもの食事管理とダイエットについて
子どもの肥満、いわゆる小児肥満のお子さんが増えているようです。
どうして子どもの肥満が増えてしまったのでしょうか?
肥満児が増えてしまった理由には、昨今の食生活の乱れが大きく関係しているようです。
でも時代が変わったからと言って、こどもの肥満は放っておくわけにはいきません。
特に自分の子供だけは肥満児ではなく、通常体型にしてあげたいというのが親の気持ちです。
と言うことで今回は、「子どもがメタボになるとどうなるのか?」と「子どものダイエット方法」についてまとめました。
このページの目次
子どもの肥満は親が原因
子どもが肥満児になってしまう原因は、親です。
キツイことを言いますが、親が「肥満に対する意識が低い」から子どもが太ってしまうと言えるのです。
子どもはお腹が空いたり、飲みたいものがあれば親に伝えることができますが、自分で管理を出来るわけではありません。
食べ物を用意するのは親ですし、購入するのも親です。
美味しいものはカロリーが高い事が多いです。
子どもが食べたがる物を何でも食べ与えていたら、太っていってしまうのは当然のことですよね。
我が子が太っている家庭は、ママがご飯やお菓子の管理をちゃんと出来ているか見直すことが必要です。
さらに食習慣とは別に「睡眠時間が少ない子ども」も、肥満の原因の1つと言われています。
睡眠時間が9時間未満の生徒の中で肥満の生徒は20.0%、9~10時間の生徒の中で肥満の生徒は15.1%、10~11時間の生徒の中で肥満の生徒は12.1%、11時間以上の生徒の中で肥満の生徒は12.2%と、睡眠時間が9時間未満の生徒に肥満が多かった。
3歳時の生活習慣と中学1年時の肥満
子どものダイエットを成功させるには、食生活を見直すと同時に生活リズムを見なおす必要があります。
こちらでは子どもの身長と体重を入力するだけで、子どもの肥満チェックが出来るようになっているので参考してください。
子どもが太るとどうなる?
好きなものを好きなだけ食べて、家でゴロゴロしている子どもは肥満のリスクが高くなります。
丸い体型になってしまった我が子をみると、親としてはちょっとショックですよね。
しかし、そんなショックだけで実は済まないのです。
子どもが太ると一体どうなるのか?まず、現実を直視していただこうと思います。
小児生活習慣病の発症の恐れ
子どもが肥満になることによって病気のリスクも増えていきます。
生活習慣病は中年の太った人に多いイメージがありますが、実は「子ども」でも生活習慣病を発症します。
生活習慣病とは糖尿病・高血圧・肥満・高脂血症が代表的なものとしてあげられています。
この4つの病気は「死の四重奏」と呼ばれる程、危険な病気です。
以前は成人病と呼ばれていたこれらの病気ですが、
成人しかならないわけではなく誤解を与えるため、今では「生活習慣病」と呼ぶようになりました。
肥満児になっただけで死ぬとか大げさな!と思う方もいるかもしれませんが、子どもでも生活習慣病を発症するのは事実なのです。
生活習慣病はかかってしまうと治癒するのが非常に大変です。
ですので「肥満」「メタボ」で済んでいるうちに対処することが大事なのです。
いじめにつながる
子どもが太っていることでいじめに繋がるケースは多々あります。
子ども同士で喧嘩をした時、相手の見た目が太っていると、ついつい容姿を取り上げて悪口を言ってしまいがちです。
ただ太っているからといって仲間外れにされたりすることもあります。
他にも、小学校高学年以降の女の子になると、太っていることを気にしない子はいません。
容姿を気にする時期に、自分のコンプレックスに対し悪口を言われると、心に深い傷を負うことは間違いありません。
子どもが肥満というだけで、一生心に傷を追っていく可能性もあるということです。
大人になった時に痩せるのが難しい
子どもの時から太っていると、大人になっても太っている人が多いと言われています。
その原因として挙げられているのが、「1回増えてしまった脂肪細胞は減らない」と言うことです。
実は大人の時に太ることと、子どもの時に太ることの意味は違うと言われています。
大人の時に太るということは、脂肪細胞自体が大きくなってしまうことであり、
子どもの時に太るということは、脂肪細胞自体の数が増えてしまうと言うことなのです。
ですので子どもの時に太って、脂肪細胞が増えてしまうと、
一生太った人生を送っていく可能性が高いのです。
あなたの周りの人でイメージしてみてください。
子どもの時から太っていた友人は今も太っていませんか?
逆に大人の時になってから太った友人は、痩せたり太ったりを繰り返していると思います。
脂肪細胞については、こちらに詳しく説明されているのでご覧下さい。
子どもの食事管理とダイエット
太ってしまった我が子はそのまま好きにさせず、子どものうちにダイエットをさせましょう。
子どものうちからダイエットをさせると言うのは、とても可哀そうではありますが、子どもの為なのですから仕方がありません。
しかし成長途中の子どもに、激しいダイエットをさせることは良くありません。
子どもの体に悪影響がなくストレスが少ないダイエットをおすすめします。
子供がストレスなく痩せる為にはどうしたらいいのかをまとめました。
食習慣を見直そう
肥満児は今までの食習慣が間違っていた為に太ったわけですから、食事の原点から見直していきましょう。
3食きっちり摂ることは基本です。
1食抜いてしまうと栄養のバランスに偏りが出てきてしまいます。
朝ご飯を食べない人は太りやすいというデータも出ているようです。
朝食を抜くこと自体が肥満の原因になるわけではなく、朝食をとったり抜いたりとバラバラで生活リズムが整っていないことが肥満の原因なんですね。
朝食をとるべきか抜くべきかを医師に聞いてみた結果
朝のママは忙しくて時間がなく、子どもは寝起きなので食欲がない、という家庭は多いと思います
しかし食生活の偏りをなくすために、朝食はちゃんと子どもに食べさせるようにしましょう。
夜ご飯の時間が遅くても太りやすいと言われています。
夜ご飯を遅い時間食べた後は、寝るだけなのでエネルギーをほとんど消費しません。
消費しないエネルギーは、「脂肪」として体にそのまま蓄積されていきます。
食べた物の消化が終わるのが「3時間」と言われています。
晩御飯の時間は、「就寝時間の3時間以上前」に済ませることが大切です。
食事内容を見直そう
更に食生活の乱れも子どもが肥満児になってしまう大きな原因です。
糖質が多い食事や油質が多い食事をたくさん摂取すれば太ります。
栄養が偏りすぎていると健康に良くありませんので控えて、野菜を多く摂る食事を心がけてください。
子どもが摂るべき摂取カロリーをオーバーしないような食事作りが必要です。
ちなみに子どもが取るべき摂取カロリーはこちらです。
- 0~5ヶ月→600kcal/1日
- 6~11ヶ月→700kcal/1日
- 1~2歳→1050kcal/1日
- 3~5歳→1400kcal/1日
- 6~7歳→1650kcal/1日
- 8~9歳→1950kcal/1日
- 10~11歳→2300kcal/1日
- 12~14歳→2650kcal/1日
- 15~17歳→2750kcal/1日
カロリーだけを考えてノンカロリーのものだけを食べさせるのも問題です。
栄養面のことも考えて適切なカロリー量の料理を作りましょう。
よく噛んで食べる
急いでご飯を食べる子、あまり噛まずに飲み込む子は太りやすいと言われています。
急いで食べると「お腹がいっぱい」と言う指令が脳に届く前に、必要以上にご飯を食べてしまうからです。
回転寿司屋さんで急いで食べて、食べ過ぎてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
ですので、「ご飯をゆっくり何度も咀嚼して食べること」が太らない秘訣です。
食事の食べ始めは、空腹感が強いためにかむ回数が少なくどんどん食べてしまうので、かむ回数を意識的に増やしてあげましょう。
栄養士おすすめ!太りにくく痩せやすい食べ方
少し大げさかな?と思うくらい咀嚼をしてかまいません。
時間がかかってもいいので、噛むことを意識させるようにしましょう。
急いで食べない為にも、家族で会話をしながら食事をするのが良いですね。
おやつは手づくりがおすすめ
ダイエット中だからといって、お菓子を禁止するのは子どもにとって酷な事です。
ですが市販されているお菓子はカロリーも高く、糖質が多いので気を付けましょう。
時間に余裕があるママなら、お砂糖控えめのクッキーやケーキを作ってあげると良いですね。
お菓子ではなく、フルーツに置き換えるのもおすすめです。
果物には、食物繊維や水分が多く含まれている物が多いのです。
カロリー摂取量は、同じ重さのお菓子やスイーツを食べた時より低くなります。
ただし果物にも糖分は多く含まれているので、与え過ぎは厳禁です。
運動をする
家でゴロゴロしていたり、テレビゲームばかりではカロリーを消費しません。
友達と遊ぶ時は、なるべく外で遊ばせるよう心掛けてください。
水泳や体操など、体を動かす習い事もおすすめです。
食事制限と運動を組み合わせることで効率のいいダイエットが出来ます。
ちなみに子どもが出来るカロリー消費量が多いスポーツは下記のとおりです。
- 水泳→1337kcal/1時間
- サッカー→509kcal/1時間
- バスケ→509kcal/1時間
- テニス→466kcal/1時間
- 柔道→466kcal/1時間
それぞれの消費カロリーは、成人男性が1時間運動した時の消費カロリーです。
データ元:消費カロリーの高い運動ランキング
運動をしてダイエットをさせたい場合は、上記のような消費カロリーの高い習い事を、ダイエットや遊びに取り入れてみてはいかがでしょうか?
肥満が解消されるだけでなく体の強い子へと成長します。
周りの協力も必要
周りの人がおいしいそうなケーキやご飯を食べているのを見たら、本人も食べたくなるのは当たり前です。
ですので家族も協力して、同じ食事を摂るようにしましょう。
気を付けておきたいのは、実家など祖父母の家に行った時です。
祖父母は孫の為に美味しいお菓子を用意してくれたりしますが、事前に祖父母にはダイエット中ということを伝えて、協力してもらいましょう。
子供一人でダイエットをするのは辛いので、諦めてしまうかもしれません、
それなら家族一緒にダイエットをして、皆で痩せると一石二鳥ですよ。
まとめ
子どもが肥満になってしまったのは、「親に1番の原因がある」ことはわかっていただけましたでしょうか?
まずは普段の食事管理をしっかりすることと、正しい時間に食べさせる食習慣を身に着けましょう。
ダイエットはその次で問題ありません。
肝心のダイエット方法ですが、食事の量を極端に減らすダイエットは危険です。スポーツや遊びでダイエットすることが理想です。
病気や精神に傷を負ってからでは遅いですね。今のうちに子どもを肥満体型から開放してあげましょう
便秘もまたメタボの原因となります。便秘解消の方法はこちらに書きました。
子どもの偏食の治し方についてはこちらに書きました。