家庭生活支援員派遣制度ってなに?費用はかかるの?
母子家庭(シングルマザー)になると、仕事と子育ての両立で大変になります。
病気で家のことができなかったり、子供の面倒が一時的に見られなくなったりなんてことも。
子供を見てもらいたくても、ベビーシッターや託児所に子供を預けることは、料金が高くて不可能という人もいるでしょう。
家のことをお願いしたくても、家事代行サービスに頼むと、これもまた料金が高くて現実的ではありません。
上記のような、「家事と子育てで困ったママ」が頼れる「家庭生活支援員派遣制度」をご存知でしょうか?
家庭生活支援員派遣制度は非常に安価な料金で、家のことを手伝ってくれる便利な制度です。
今回は「家庭生活支援員派遣制度」を知らないママの為に、家庭生活支援員派遣制度に関する情報をまとめました。
このページの目次
家庭生活支援員派遣制度とは
区と家庭生活支援員派遣制度とは、母子家庭・父子家庭・寡婦などの、「ひとり親家庭」を支援するために生まれた制度です。
ひとり親家庭で親が仕事をしていたり、育児や家事ができない病状にあるときに、
家庭生活支援員の派遣を依頼し、日常生活や子育てを支援してもらえるのです。
この家庭生活支援員派遣制度は、全国的に広まっているのですが、「地域によっては制度がない地域」もあります。
家庭生活支援員派遣制度の利用を考えている方は、
まずはお住いの地域を管轄する役所に、「制度があるのか」を確認しましょう。
家庭生活支援員の派遣制度を利用するにはどうしたらいい?
家庭生活支援員の派遣制度を利用するには、役所にて手続きが必要です。
手続き方法は役所によって異なります。
今回は大阪府の例を上げますので、他の地域にお住まいの方は役所にて必要書類をご確認ください。
(大阪市・堺市・豊中市・枚方市・高槻市・八尾市には、独自の支援制度がありますので各役所にて問い合わせください。)
持参する物
手続きは郵送で可能です。
郵送の場合は、下記に電話をして申込み書類を取り寄せてください。
【大阪府母子寡婦福祉連合会】
電話:06-6762-9995
ほとんどの方が、郵送にて手続きを済ませるのですが、
制度のことを詳しく知りたい方は、役所に行って話を聞きながら申し込みするのもアリです。
直接窓口に行って申込み手続きをする場合は、下記の物を用意してください。
【申請書】
窓口でもらえます。
【ひとり親家庭等であることを証明する書類のコピー】
児童扶養手当証明書、母子医療証などのコピーが必要です。
【課税証明書】
源泉徴収票は負荷です。
【申請者の個人番号(マイナンバー)を確認できるもののコピー】
マイナンバーの台紙またはマイナンバーカードの裏表のコピーが必要です。
【申請者の身分証明書】
マイナンバーが「顔付き」の証明書コピーであれば、身分証のコピーは必要ありません。こちらも裏表のコピーが必要です。
申請場所
大阪の場合の申請場所は、下記となります。
大阪府母子寡婦福祉連合会
〒540-0012
大阪市中央区谷町 5-4-13 大阪府谷町福祉センター5F
06-6762-9995
制度を利用すると費用はいくらかかるの?
家庭生活支援員の派遣制度は、申請する人の所得に応じて 利用料金が変わります。
家庭生活支援員の派遣制度の登録申請をすると、後日府から「金額の決定通知書」が届きます。
金額の決定通知書に家庭生活支援員の派遣制度を利用するために、必要な金額が記されています。
利用料金
利用料金は下記の通り分けられます。
【生活保護世帯】
子育て支援・・・0円/1時間
生活援助・・・0円/1時間
【市民税非課税世帯】
子育て支援・・・0円/1時間
生活援助・・・0円/1時間
【児童扶養手当支給水準の世帯】
子育て支援・・・70円/1時間
生活援助・・・150円/1時間
【上記以外の世帯】
子育て支援・・・150円/1時間
生活援助・・・300円/1時間
上記のように非常に安価な料金で、支援を受けることが出来ます。
利用時間は「最低2時間から」となります。
年間所得が204万円以下の方は、多くの場合が「0円」となります。(市民税非課税世帯のため)
どのような支援をしてくれるの?
ひとり親家庭の養育者が「病気や仕事など」で忙しく、家事や育児に困っている時に家庭生活支援員が手助けをしてくれます。
下記のようなことで困った時に、支援をお願いできます。
生活援助
親が病気や怪我などの理由で家事ができないとき、家事全般を行ってもらえます。
子供が病気で「看病」の飛鳥があり、買い物に行くことができないときに利用することも可能です。
家事をする際にかかる費用(洗剤の購入や、食材の購入等)は、実費です。
子育て援助
仕事で残業になる時に、子供を見てもらうことができます。
親が冠婚葬祭にいかなくてはいけない時に、子供の面倒をみてもらうことも可能です。
子供の学校行事へ参加する時に、未就学の子供がいる場合は、未就学の子供の子守りを依頼できます。
どんな人が家庭生活支援員なの?
家庭生活支援員で派遣される方は、資格をもっているかたばかりですので安心です。
生活援助
ヘルパー2級以上の方、又は同等の研修を終了した方が派遣されます。
地域によってヘルパー3級からの人もいます。
子育て援助
保育士又は教師・看護師の資格を有する方が派遣されます。
地域によって資格が異なります。
家庭生活支援員になりたい人
家庭生活支援員は、各地域で募集しています。必要な資格は各市町村で多少の違いがあります。
家庭生活支援員は、有償ボランティアですので報酬はありますが、その基準も各市町村で違います。
資格や報酬に関してはお住いの地域を管轄する役所にて問い合わせ下さい。
まとめ
家庭生活支援員派遣制度と言う制度は、あまり広く知られていません。
ですので、利用している人は少ないでしょう。
しかし家庭生活支援員制度は、安価な料金で利用でき非常に便利な制度です。
手続きが必要なので少し面倒と思うかもしれませんが、それを上回るメリットが有ると言えます。
託児所や家事代行サービスを利用すると、1日あたりとんでもない金額になってしまいます。
家庭生活支援員派遣制度でしたら「無料~300円」で利用できるので、家事や子育てに困っている人は是非とも活用したい制度ですね。
母子家庭の方であれば、都道府県からお金を借りられる制度があります。
母子家庭の方が使える制度は色々ありますので、まとめました。