小学生(子ども)の便秘の原因と治し方についてまとめました。
近頃、便秘に悩まされる小学生の子どもが増えているようです。
何と小学生5人に1人が便秘に悩まされているとのこと!
何故最近、便秘に悩まされる小学生が増えたのでしょうか?
また、子どもが出来る便秘の改善方法には一体どのようなものがあるのでしょうか?
今回は便秘の中でも特に、「小学生における便秘」に焦点を当ててみました。
このページの目次
便秘に悩まされる小学生が急増中
便秘というと大人、特に女性が悩まされる症状かと思っていましたが、今便秘の小学生が非常に増えているようで、度々ニュースにも取り上げられるようになりました。
特にこの朝日新聞の「小学生の5人に1人は便秘」と言うニュースは、驚いたママも多いはず。
NPO法人「日本トイレ研究所」が3月、全国の小学生4833人とその保護者を対象に、子どもの排便と生活習慣についてインターネットで調べた結果、5人に1人が便秘状態であることが分かった。調査を監修した中野美和子・さいたま市立病院小児外科部長は「2割は多いなという印象です」と話す。 同病院小児外科には「排便外来」があり、便秘に悩む子どもたちが次々にやってくる。乳児から中学生まで、年齢もさまざまだ。夏休みを利用して治療を始める子も多いという。
子どもの便秘、深刻 小学生の5人に1人
小学生の便秘は比較的軽い便秘もありますが、病院に運ばれるような重度の便秘が多いのが特徴です。
便秘を親に言い出せないことが理由の一つのようですね。
まさか自分の子供が便秘になっているなんて、親はあまり想像しませんし、放置したままひどいことになることがあるようです。
特に大阪の子どもは、小学生のうち3人に1人が便秘状態ということで、これはもう成人女性より多い数字となっています。
何故小学生のうちから便秘になってしまうのでしょうか?
その原因を次の項目で説明させていただきます。
便秘になる原因と治し方(対処法)
子どもが便秘になる原因として、大人と同じ原因もあれば、子ども特有の原因もあります。
小学生が便秘になってしまう原因とその治し方(対処法)はこちらです。
トイレに行くこと(便意)を我慢しない
子ども特有の便秘の原因って一体何なの?と大人になってしまった我々は思うかもしれません。
子どもが便秘になってしまう最大の原因は「便意の我慢」です。
本当であればうんちをしたいのに、トイレに行かないということが繰り返されると便秘になります。
親からすれば子どもに便意を感じたらトイレに行ってもらいたいのですが、子ども特に小学生は恥ずかしさからトイレに行きません。
正直なところ、この「便意の我慢」を親から子どもに注意して、子どもにトイレへ行かせることは困難です。
最近は男子トイレも全て個室にする学校が増えており、学校全体が便秘改善に取り組み始めています。
かといって今すぐに全てのトイレを個室に出来るわけでありませんので、担任の先生に相談して授業中にトイレに行かせてもらうなどの、融通を効かせたほうが良いかもしれません。
どうしても学校でできない場合は、家で排便する習慣をつけましょう。
特に朝済ませておくと、スッキリとした状態で学校に行くことができます。
途中でお腹が痛くなるといったことも少ないでしょう。
食べ物が原因の場合
食べている物が原因で便秘になってしまう場合もあります。
具体的に何が不足すると便秘になるかと言いますと、食物繊維です。
食物繊維が欠けると便の量が減ります。その結果便秘になってしまうのです。
何故、食物繊維が減ると便が減るのかと言いますと、食物は体内の消化酵素では消化しきれない食物なのです。
消化しきれないとどうなるかと言うと、老廃物となり「便」となるのです。
ですので、便秘気味のお子さんには食物繊維を多く摂らせましょう。
食物繊維の多い食材は下記の通りです。
- いんげん豆
- おから
- 納豆
- ごぼう
- ひじき
ただし、食物繊維は多量に摂取すると下痢になること場合がありますので、大量に摂取することは避けましょう。
また、食物繊維と同じくらい便秘解消に効果があるのが発酵食品です。
納豆や味噌、キムチなども便秘に効果的ですよ。
食事を工夫して排便を促すようにしましょう。
運動不足が原因の場合
運動不足が続いても便秘になってしまいます。
最近の子どもは昔に比べて運動をすることが減ったのも、便秘の子が増えた要因と大いに関係がありそうです。
日頃運動する機会を増やすことが出来れば便秘が改善するのですが、今回はその中でも特に便秘に効果的な運動を紹介いたします。
つま先立ち
実はつま先立ちは便秘改善に効果的な運動なのです。
つま先立ちを行うことで、脚部と腹筋に力が自然と入るかと思います。これにより腹部が刺激します。
さらに、体の筋肉を使うと血行が良くなりますので、便が出やすくなります。
本当にその場でつま先立ちを5分程度するだけです。
慣れればつま先立ちのまま歩いてみるとより負荷は高まります。
小さなお子さんの場合、まだつま先立ちが難しい場合があるので、ママが体を少し支えてあげて下さい。
腹筋運動
便秘と言えば腸、腸と言えばお腹、お腹と言えば腹筋です。
ですので、腹筋運動をすれば便秘改善に直結するのです。
小学生の便秘改善のための腹筋は、あまり負荷を高める必要はありません。
ですので、膝を立てて腹筋をしましょう。
また、背中をママが少し押してあげても便秘効果はあります。
回数をこなしたからと言って便秘改善度がアップするわけではありません。
こちらもつま先立ちと同様5分程度で済ませましょう。
腹筋運動は腸を刺激するだけでなく、腹部の筋肉がつきます。
腹部の筋肉がつくことで便を出す力がつくと言う意味でもまた便秘改善に繋がります。
ウォーキング・ランニング
ウォーキングやランニングも便秘に効果的です。
お腹が刺激されると同時に、便が下に降りてきますので、かなり効果的な運動ですね。
ウォーキングもまた腹筋と同じで筋肉がつきます。少し早く歩くと余計に腹筋に効きますね。
ウォーキングの際も腹部を意識するようにしましょう。
大きく深呼吸をしたりして、お腹が刺激されることを意識すれば便秘改善効果は高まります。
ウォーキングやランニングをすれば汗をかきますので、積極的に水分を摂取しましょう。後述しますが、水分不足もまた便秘の原因なのです。
ゴロゴロ転がる
実は便秘を改善するための運動で、今まで上げた運動よりももっと楽にこなせる運動があります。
それがうつ伏せになってゴロゴロ転がる運動です。
本当にうつ伏せになってゴロゴロ転がるだけで良いので、テレビを見ながらでも出来ますし、本を読みながらでも出来ます。
この運動をやるときはお腹を床で押すイメージで行って下さい。
お腹周辺を満遍なく刺激することで、腸が刺激されます。
腸は非常に複雑に折りたたまれてお腹の中に収容されているのですが、うつぶせ寝でゴロゴロすることで、あらゆる方向から圧力を加える事が出来るのです。
腸を圧迫するという意味では、おならが出ない時にも有効ですよ。
水分不足が原因の場合
そして、水分が不足しても便秘になってしまいます。
人間の体は水分が不足すると、水分を外に出さなくなります。
ですので、便に水分が無くなり固くなってしまうのです。
また、先ほど便秘改善に役立つ食物として食物繊維を紹介しましたが、食物繊維は水分を吸収すると大きくなります。
逆に水分が無いと食物繊維が大きくならないので、便として排出しづらくなります。
ですので、便秘を改善したいのであれば水分を多めに摂取しましょう。
しかし注意したいのが糖分を含むジュースです。
実は糖分は胃腸の活動を弱めるということが分かっています。
そのため、水分を多く取ろうとジュースを大量に飲むのは間違っているのです。
お茶か水をたくさん飲むよう心がけましょう。
ストレスが原因の場合
ストレスもまた便秘の原因となってしまいます。
最近の子どもは塾や友人関係などストレスが溜まることが増えていますよね。
なぜストレスがきっかけで便秘となってしまうのか?ですが、胃や腸がストレスに弱い「器官」であることが上げられます。
皆さんの経験でも、ストレスが原因で下痢になったり腹痛になったことはありませんか?
ストレスが続くと胃や腸の活動が弱まったり、場合によっては腸が痙攣してしまうこともあるようです。
ストレスが原因の場合は、ストレス元を断つしか他ありません。
ストレスに慣れることもありますが、ストレス元を断つ方が確実でしょう。
また、今まで上げてきた便秘解消法をこなすことで、胃腸の活動が活発になる可能性もあります。食べ物や運動を意識してみると良いですね。
これに当てはまれば便秘!
便秘の原因と治し方について書いてきましたが、そもそも自分の子供が便秘なのかどうか確信が持てないママもいるかと思います。
ですので、便秘になるとよく現れる症状をまとめました。
お子さんに確認して該当した場合は、前述した便秘解消法を実践しましょう!
毎朝のお通じが来ない
基本的にお通じは毎日来るものです。
そのお通じが2日に1回になったり、元々1日2回あった便意が1回になったり、回数が減ったりした場合は便秘の可能性があります。
さらに毎日お通じがあったとしても、後述するようなうんちの状態である場合は便秘の可能性があります。
毎日のお通じの回数だけで判断するのではなく、子どもにうんちの状態を確認するのも重要ですね。
うんちが硬い
便秘になるとうんちが固くなります。
うんちが固くなる理由は水分が不足していたり、食物繊維が少ない場合が考えられます。
うんちが硬いとなかなか外に排出できませんので、お通じの回数が減ってしまうことになります。
うんちがコロコロ
また、うんちの形がうさぎのフンのようにコロコロしていることも、便秘の症状の一つです。
便秘ではない健康な状態では、うんちはバナナのような形になります。
コロコロうんちは腸が正常に機能していない可能性があります。
子どもにうんちがコロコロでは無いか聞いてみましょう。
便が残ったような感覚
たとえ毎日お通じが来てバナナ形のうんちが出たとしても、便が残ったような感覚がお尻やお腹に残る場合もまた便秘と言えます。
子どもが何度もトイレに行ってうんちをしている場合、便が残っているタイプの便秘であるかもしれません。
何度もトイレに行く仕草がある場合は、便が残っているの可能性があります。
このような症状が出た場合は便秘の可能性がありますので、前述した便秘の治し方を使って便秘を解消していきましょう☆
まとめ
小学生の便秘が増えている原因と治し方(解消法)はいかがでしたか?
子ども特有の事情や、昨今の食生活・ストレスを考えると、便秘気味の小学生が増えていることはうなづけます。
子どもの場合便秘と言うことを恥ずかしくて言えない場合があるので、最後に記載した「これに当てはまれば便秘!」を参考にして、子どもの便秘に気がついてあげて下さい。
自分の子供が便秘と言うことが分かれば、記載した便秘の治し方を一つ一つクリアしていけば、自然と便秘は解消されますよ。
子供のメタボは子供のうちに解消しておく必要があります。そのまま大人になると大変なことに…。
便秘とは違いますが盲腸の悩みもあります。実は大人より子供のほうが重症化しやすいようです。