トイレトレーニングの始め方~方法や時期、コツなど~
トイレトレーニングは、子育てをしているママが必ず通る道のひとつ。
「オムツを卒業させたいけど、方法がわからない」
「トイレトレーニング頑張っているのに、なかなかオムツが外れない」
と悩むママも多いと思います。
トイレを嫌がる子
失敗ばかりしてしまう子
オムツでしか排泄できない子
忙しいママにとっては、なかなか手が回らないこともありますよね。
トイレトレーニングが成功すれば、オムツ替えの手間がなくなり、オムツ代もかからなくなります。
しかしオムツが完全に外れるまでは、結構な時間と根気がつきものです。
今回は保育士10年目の私が、トイレトレーニングの方法や時期、コツなどを紹介します。
保育士は『保育のプロ』ですが『トイレトレーニングのプロ』でもあります。
お子さんのトイレトレーニングを始めたいと思っている方、是非参考にしてください☆
このページの目次
トイレトレーニングを成功させる方法は?
お子さんのトイレトレーニングを成功させる方法を紹介します。
子どもは体の成長が未熟で、トイレに座らせたからといっていきなり排泄に成功するわけではありません。
何度も繰り返し経験し、おしっこが出る感覚を掴んで、徐々にトイレで排泄できるようになっていきます。
はじめてのトイレトレーニングは、子どもにとっても抵抗はあります。
トイレ嫌いにならないように、焦らずゆっくりトイレトレーニングを始めましょう。
絵本や動画を使ってトイレに興味を持たせる
トイレトレーニングを始める前に、まずは絵本や動画を使ってトイレに興味を持たせましょう。
いきなりトイレに行かせても、大きな便座に大量の水が流れる場所。
子どもにとっては恐怖でもあります。
トイレを嫌がって、余計に行きたがらなくなってしまう可能性も…。
そのためにもトイレトレーニングを始める前は、
絵本や動画を使ってトイレに対する興味をもたせることからスタートしましょう。
【オススメの絵本】
『ノンタンおしっこシーシー』
作・絵:キヨノ サチコ
出版社:偕成社
『ひとりでうんちできるかな』
作・絵:木村 裕一
出版社:偕成社
『じぶんでおしりふけるかな』
作・絵:深見 春夫
出版社:岩崎書店
トイレに行って便座に座らせてみる
子どもがトイレに興味を持ったら、子どもと一緒にトイレにいってみましょう。
実際トイレがどんな場所か、自分の目で見て興味をもってもらいます。
すぐにトイレに座らせて排泄させようとしなくてもいいです。
ここでは興味を持たせることが一番の目的。
トイレに興味を持つようでしたら、服を着させたまま座らせてみましょう。
子どもはまだ体が小さいので、大人と同じ便座は姿勢が安定しません。
落ちそうで不安になる子どももいます。
そのため、トイレに補助便座を置くといいですね。
子どもがトイレを嫌がる場合は無理をせず、始めはおまるを使ってトレーニングするのもいいですよ。
一日に何度か繰り返して、トイレに慣れることからはじめてください。
慣れてきたら、今度はズボンを脱がせてトイレに座らせてみましょう。
タイミングを見ながら頻繁にトイレに誘う
トイレに行くことに慣れ、便座にも座れるようになったらタイミングを見ながら頻繁にトイレに誘いましょう。
タイミングがわからない場合は、オムツを替えてからこまめにチェックしてみてください。
しばらくオムツにおしっこが出ていなければ、そろそろかな…
と思ったタイミングでトイレに誘って便座に座らせてみてください。
始めはおしっこがでなくても大丈夫です。
子どもがおしっこが出る感覚を掴めるようになるまでは、時間もかかります。
便座にしばらく座らせ、「シーシー」など言葉をかけながらトレーニングしていきます。
また毎日の繰り返しなので、以下のようなタイミングでトイレへ行く習慣をつけるといいですね。
- 食事の前後
- 出かける前後
- 起床時・就寝時
子ども自身も習慣が身に付けばトイレに行くという行為が自然になっていくはずです。
おしっこが出たらしっかり褒めてあげましょう。
子どもと一緒に出たことを確認してくださいね。
そのうち自分から「出たよ」と教えてくれるようになります。
パンツ(トレーニングパンツ)を履かせる
トイレでおしっこすることに成功しだしたら、パンツ(トレーニングパンツ)を履かせましょう。
トレーニングパンツは、おしっこが出ると濡れたということに気づきやすいので、
子どもは気持ちが悪いという感覚を覚えます。
トレーニングパンツを履かせる場合、始めの内は午前中だけトレーニングパンツで過ごし
午後は紙パンツを履かせるなど、短時間からはじめてみるといいですよ。
毎回失敗されてはママも大変ですから、焦らずゆっくりでOK!
たとえ失敗していたとしても、決して叱らずに。
「おしっこが出たら気持ち悪いよね。今度はトイレに行こうね」と
おしっこしたくなったらトイレに行くという習慣を、少しずつ身に付けていきましょう。
トイレアイテムでトイレトレーニング成功へ近づける!
トイレアイテムを使えば、よりスムーズにトイレトレーニングを行うことができるようになります。
それぞれに特徴があるので、年齢やライフスタイルに合わせて選んでいきましょう。
おまる
おまるは体が小さい子どもでも足が届くので、安定した姿勢で座ることができます。
普通のトイレと違い、落ちるかもしれないという怖さもないので安心ですね。
特に1歳くらい~トイレトレーニングを始める場合おまるがオススメ。
ただ排泄後におまるを洗わなければいけないので手間はかかってしまいます。
補助便座
補助便座は通常の便座にセットして座らせることができる、子ども向け便座です。
トイレに入って座る、トイレットペーパーで拭く、水を流すという一連の動作を身につけることができます。
1歳半~3歳くらいのトイレトレーニングにオススメ。
排泄できたら水を流すだけなので、手間はかかりません。
トレーニングパンツ
トレーニングパンツは生地が何層かになっているので、失敗したとしても漏れる量が抑えられます。
ただ絶対に漏れないわけではありませんから、
失敗してしまった場合は床を掃除したり衣類を洗濯したり手間はかかります…。
それでも洗って何度も繰り返し使えるので、紙オムツを購入するより費用は押さえられますよね。
トレーニングパンツを購入する際は1日に何度も失敗することもあるので、4~5枚用意するといいですよ。
子どもが気に入るように好きなキャラクターのものだと、喜んで履いてくれるかも。
「お兄ちゃんパンツかっこいいね~」としっかり褒めてあげてください。
子どもは自信がついてくると、トイレトレーニング成功にぐっと近づきます。
ごほうびシール
トイレで排泄に成功したら、ごほうびシールを貼りましょう。
ごほうびシールを使えば、排泄のたびにシールを貼れるので子ども自身頑張ろうとします。
大人もそうですが、子どもだって達成できたことを認められると、どんどん自信がつきます。
ごほうびシールの台紙は手作りしたり買ったりしなくても、インターネットでダウンロードすることが可能です。
シールは可愛いものが100均などでも手に入ります。
是非活用してみてください☆
【オススメごほうびシール台紙】
■ユニチャーム(トレパンマン)はこちら
■ベネッセ(トイレトレーニング応援カレンダー)はこちら
トイレトレーニングを開始するタイミング
トイレトレーニングを開始するタイミングとして、以下のことが目安になってきます。
- トイレまで自分で歩ける
- 便座やおまるに一人で座れる
- 言葉を理解し、簡単なおしゃべりができる
- おしっこの感覚が2時間以上空く
- 大人のマネができる
自分で歩け、姿勢も安定して一人で便座に座ることができればトイレトレーニングが開始できます。
絵本を見たりままの話を何となくでも理解できれば、脳が発達しているので排泄の感覚も徐々に掴めるようになっていきます。
子どもの成長には個人差があるので、他の子どもより遅くても気にしなくて大丈夫ですよ。
トイレトレーニングを開始するオススメの季節
トイレトレーニングを開始するのにオススメの季節があります。
オススメの季節は春~夏です。
春~夏は気温が暖かく、薄着になる季節ですよね。
薄着のためすぐにズボンやパンツを脱ぐことができますし、
失敗したとしても洗濯物が乾きやすいからママの負担が軽くなります。
寒い季節だと厚着になり衣類の着脱に時間がかかったり、洗濯物も乾きにくくなります。
またトイレに行くという行為も苦痛になる場合もあります。
トイレトレーニングを始めるなら、春~夏にスタートしてみましょう。
トイレトレーニングは保育園と協力すれば安心!
子どもを保育園に預けている方は、保育園と協力してトイレトレーニングをすれば比較的早くオムツが外れます。
保育士は毎年何人もの子どものトイレトレーニングをしています。
トイレトレーニングでなくても、オムツを替えたり上手に排泄できているか見守ったり。
子ども一人一人の特徴を知り、それに合わせた援助をしてくれます。
もし保育園の先生が「そろそろトイレトレーニング始めてみましょうか」
と言ってきたら、是非お願いしましょう。
保育園では先生が常に子どもと一緒に過ごしてくれるので、タイミングを見ながらトイレに誘い、
見守ったり褒めたりしながらトレーニングをしてくれます。
また保育園では同年代の友達もいるので、一緒にトイレに行って排泄をする友達の姿に刺激を受けるはずです。
当然家だけでトイレトレーニングするより、ママは楽だし助かります。
ただ保育園がやってくれるからといって全て任せてはいけません。
家でも同じようにパンツで過ごしたり、トイレに行く習慣をつけたりと
協力体制でないと意味がないので一緒にトレーニングしていきましょう。
トイレトレーニングのコツは?
トイレトレーニングは簡単なものではないですし、根気も必要です。
焦ってしまうと子どもがトイレを嫌いになってしまう可能性もあるので、
子どものためにも、自分のためにもゆるーい気持ちでトレーニングすることが大事。
そのためのコツを紹介します。
親自身が時間的・精神的余裕をもつ
トイレトレーニングをする際は、親自身も時間的・精神的余裕を持っているときにしましょう。
時間に追われていたり、気持ちに焦りがあるとどうしてもイライラしてしまいます。
子どもが失敗したときにキツく叱ってしまうかもしれません。
そういったことを避けるためにも、時間的・精神的に余裕があるときに
トイレトレーニングをスタートしてください。
「今日は用事を早めに済ませて、1日ゆったり子どものトイレトレーニングに付き合おう」という日をつくるといいですね。
トイレを明るく楽しい空間にする
子どもがトイレを嫌いにならないように、明るく楽しい空間をつくりましょう。
例えば・・・
- 好きなキャラクターの人形やぬいぐるみを置く
- シールやウォールステッカーを貼る
- 可愛いトイレカバーやマットにする
雰囲気が明るくなると、子どもはトイレという場所に安心感をいだきます。
好きなキャラクターの人形やぬいぐるみに見守ってもらえば、おしっこも頑張れるかもしれません。
トイレに座らせている間は温かく見守る
子どもをトイレに座らせている間は、ママがそばで温かく見守ってあげましょう。
ママがいることで子どもは常に安心できます。
放っておいたからといって一人でおしっこがでるというわけでもありません。
また子どもから目を離してしまうと子どもはトイレで何をするかわからないもの。
トイレに手を突っ込んでしまったり、トイレットペーパーを全部引っ張り出してしまったり・・・
子どもは何にでも興味を示し、時にはビックリするようなことも平気でしてしまうものです。
じーっとそばで待っておくのは大変ですが、いたずらされては後が大変(笑)
長い目で見て付き合ってあげましょう。
うまくいかないときは思い切って中止する
トイレトレーニングがうまくいかないときは、思い切って中止しましょう!
もしかすると発達が未熟で、子どもにとってトレーニングが早すぎた可能性もあります。
少しお休みして、再びトレーニングを開始したらすぐに成功した!という例もあります。
子どもに合わせながら、焦らずじっくりトイレトレーニングを行っていきましょう。
トイレトレーニングは永遠に終りが見えないというものではありません。
時間はかかったとしても、必ず習得できるので根気強く頑張ってくださいね☆