1. TOP
  2. 健康・病気
  3. 子供の頚椎椎間板ヘルニアの原因・症状・治療法など。ゲームやスマホに注意!

子供の頚椎椎間板ヘルニアの原因・症状・治療法など。ゲームやスマホに注意!

タブレット操作する子供

子供kら「首が痛い」と言われると、親は「単に寝違えかな?」と思ってしまいがちです。

しかしこの「首が痛いという症状」は寝違えではなく、頚椎椎間板ヘルニアの可能性があります。

お年寄りや成人に多い頚椎椎間板ヘルニアですが、最近では子供の頚椎椎間板ヘルニアが増えています。

そこで頚椎椎間板ヘルニアの原因・症状・治療法などについてまとめました。

頚椎椎間板ヘルニアとは

肩こりの女性

そもそも頸椎椎間板ヘルニアとは、一体どのような症状のことを言うのでしょうか?

首の骨のことを「頚椎(けいつい)」と言います。
頚椎は頭を支える「背骨」の一部です。

人間の首には頚椎が「7つ」あります。
そして頚椎の間には、椎間板と言う「骨への負荷を和らげるクッション」のようなものがあります。

クッションの役目がある椎間板が、通常より飛び出している状態
その状態を「頚椎椎間板ヘルニア」と言います。

椎間板ヘルニア

上記画像のように、骨のすぐ横には神経が通っています。

頚椎椎間板ヘルニアの場合は、飛び出した椎間板が、脳から降りてきている神経を圧迫しているのです。

子供の頚椎椎間板ヘルニアが増えている原因

水泳する子供

最近は「子供の頚椎椎間板ヘルニア」が増えてきています。

頚椎椎間板ヘルニアの原因を簡単に説明しますと、
「椎間板に重すぎる負荷をかけ続けること」です。

なぜ最近の子供は椎間板に思い負荷をかけてしまうのでしょうか?

子供が頚椎椎間板ヘルニアになる具体的な原因は、どのようなものか説明します。

ゲーム・スマホ操作

ゲーム・スマホ操作により、頚椎椎間板ヘルニアになることがあります。
これは現代ならではの原因と言えるでしょう。

ゲームやスマホを操作している時に、首が下がり頭が前に出ている子供がよくいます。

「首が下がり、頭が前に出ている状態」と言うことは、「首が頭を支えている状態」になります。
よって頭の負荷が首にかかり首を痛め、頚椎椎間板ヘルニアになるのです。

頭の重さは成人で「約5Kg」あります。

子供は大人よりも頭が小さいので、大人よりは軽いでしょう。
しかし「小さい体が、重い頭を支えている」ということは理解できるかと思います。

首が前に出ている時の多くは「猫背姿勢」になっています。
この猫背姿勢は、姿勢が良い時に比べると、「約3倍の負荷」が首にかかるのです。

運動

運動をしている時は、体全体を動かしますので、首には負荷がかかります。

頚椎椎間板ヘルニアは、水泳・ゴルフ・テニスなど体をひねることが多いスポーツで、多く発症しています。

子供の場合は筋力が大人ほどありませんので、運動している時は、首の骨に直接負荷がかかってしまいます。

よって頚椎を痛めてしまい、大人に比べて子どものほうが椎間板ヘルニアになる可能性が高いのです。

交通事故やケガ

交通事故やケガにより、首を激しく痛めることがあります。

特に交通事故に合うと首を痛める割合が、最も多くなっています。

衝突事故の際には、大きな衝撃を受けます。
その衝撃により首に大きな負荷がかかり、頸椎椎間板ヘルニアを発症する人が多いのです。

事故の後、「ムチ打ちと思っていたら、実はヘルニアを発症していた」ということが多々あります。

ちなみに事故の衝撃では、「頚椎椎間板ヘルニア」だけでなく、「腰椎椎間板ヘルニア(腰のヘルニア)」も発症しやすくなります。

頚椎椎間板ヘルニアの症状

ブランコ

子供のことですので、上手に痛みを伝えられない場合もあります。

ですので頚椎椎間板ヘルニアの症状として、起こりうるものを事前に把握しておくことだ大事です。

  1. 首の痛み
  2. 腕、指のしびれ
  3. 感覚異常
  4. 筋力低下

これらが頚椎椎間板ヘルニアの主な症状になっています。

まず「首の痛み」が、頚椎椎間板ヘルニアで最も多い症状です。
(激痛の場合もあります。)

症状が軽いと寝違えただけかと勘違いするので、注意が必要です。

頚椎椎間板ヘルニアの場合、首の痛みだけではありません。
よくある症状として、「腕の痺れ」「手の痺れ」「指先の痺れ」があります。

ちなみに「腕の痺れ」「手の痺れ」「指先の痺れ」は、左右に現れるのではなく、片方にのみ症状が現れるという特徴があります。

また首周りの感覚が鈍く感じたり、筋力が低下するという症状も現れます。

頚椎椎間板ヘルニアの対策

外で遊ぶ子供

それでは頚椎椎間板ヘルニアになった時、どのような対策を取れば良いのかお話します。

「いずれ治る」と放置していると、頸椎椎間板ヘルニアが悪化する可能性があります。
痛みが続く場合や激痛がある場合は、下記の対策を行いましょう。

病院を受診する

まずは病院へ行って診察を受けましょう。

子供の症状ですので小児科に行くと良いでしょう。
レントゲンの撮影、またはMRI検査が必要になりますので、個人病院ではなく総合病院がオススメです。

小児科は子供の病気全般を診てくれますが、ヘルニアの専門知識はありません。

(小児科に行ったあと、他の科を紹介してくれます)
ですので最初から、整骨院または整形外科に行くのも良いでしょう。

病院では今後の治療方針を決め、痛み止めの薬が処方されます。

診察や薬には健康保険が適用されますので、治療費が跳ね上がることはありません。

ゲームやスマホは短時間にする

ゲームやスマホを長時間する癖がある場合は、時間を決めて短時間の使用にしましょう。

またゲームやスマホ操作時は猫背姿勢にならないよう、姿勢を正して使用するようにしましょう。

親が子供の姿勢を注意すると、子供は意識をして姿勢を良くします。

しかし時間が経つと「姿勢を正す」という意識がなくなり、ゲームやスマホの画面に夢中になります。
よってまた姿勢が悪くなります。

子供の姿勢が悪くなった時はすぐに注意ができるよう、親の目の届く範囲で、ゲームやスマホの操作をさせましょう。

むやみにマッサージをしない

体のどこかが痛むと、マッサージをしてしまいがちです。
しかし頸椎椎間板ヘルニアの場合、マッサージをしない方が良いのです。

なぜなら、ヘルニアとマッサージは相性が良くないからです。
かえってヘルニアを悪化させてしまう可能性があります。

ですので子供の首が痛いと言った場合、知識のない親がむやみにマッサージをするのはやめましょう。

なるべく首を動かさない状態で固定し、病院で診てもらうことが理想です。

頚椎椎間板ヘルニアの治療方法

薬
症状が重く首に異常がある場合は、レントゲンまたはMRI検査が治療の一歩目となります。

レントゲンの場合、ヘルニアが写らないこともあります。
しかしMRI検査でしたら精密な撮影が可能ですので、見つかりやすいでしょう。

頚椎椎間板ヘルニアが発覚すると、どのように治療していくかをお医者さんが決めることになります。

保存的治療を行う

頸椎椎間板ヘルニアだからと言って、必ず手術する必要はありません。

体に傷を作らず「薬」で治療を行う方法もあります。
これを「保存的治療」と言います。

頚椎椎間板ヘルニアの場合、薬を服用しヘルニアの経過を診察します。
痛みやしびれなどの症状が改善されない場合は、ブロック注射を行います。

ブロック注射は、頚椎周辺の炎症を和らげる効果があります。
つまりヘルニア自体を治すのではなく、症状を抑える効果があるのです。

手術をする

保存的治療で「痛み」「痺れ」の症状が改善しない場合や、激痛を伴い「眠れない」「動けない」場合は、手術を行います。

手術方法は、神経の通っている場所により、首の前からするのか、後ろからするのか変わります。

医師によってもオススメされる手術方法が異なりますので、いくつかの病院に通うのも良いでしょう。

また手術後にヘルニアが治ったとしても、再発する恐れがあるので注意が必要です。

自然治癒する

ヘルニアは自然治癒する場合もあります。

重症化したヘルニアほど、白血球が反応します。
そして飛び出したヘルニアを溶かし、吸収します。

よってヘルニア部分がなくなり、手術をしなくても治ることがあるのです。

手術をしない場合は、頚椎カラー(首用コルセット)で首を固定し、痛み止めを処方してもらうようにしましょう。

頚椎椎間板ヘルニアからくる体・精神への悪影響

泣いている子供
頚椎椎間板ヘルニアになると、首の痛みの以外に、腕・手・指の痺れが現れること、おわかりかと思います。

これらは頚椎椎間板ヘルニアによる「直接的な影響」です。
そしてさらに「間接的に」体や精神へ悪影響が現れることもあります。

頚椎椎間板ヘルニアによる体への悪影響と言えば、「肩こり」です。
首を自由自在に動かせられないことから、血流が悪くなり、肩こりの原因となります。

また精神面への悪影響もあります。

子供の場合、激しい運動ができなくなります。
体を動かせなくなり、じっとしていることはストレスが溜まります。

また首を動かすと痛くなるので、イライラてしストレスに繋がります。

このように頚椎椎間板ヘルニアは、肉体的、精神的にも子供への悪影響が考えられます。

頚椎椎間板ヘルニアは遺伝する?

遺伝子
椎間板には水分が含まれており、加齢とともに水分量が減り、クッション力が弱ります。

もともとこの椎間板のクッション力は、人により強弱があります。
そして椎間板の強さは「遺伝」すると言われています。

ですので親の椎間板が弱い場合、子供にも椎間板の弱さが遺伝する可能性があるのです。

また親子では骨格も遺伝します。

親から譲り受けた体ですので、遺伝により子供は親と骨格が似るでしょう。
骨格が似れば、親がヘルニアの場合は子供も同じ症状が出ることもあるのです。

かといって、「親がヘルニアであれば、必ず子供もヘルニアになる」とは限りません。
しかし首に負荷がかからないように、一層気をつける必要があります。

まとめ

笑顔の子供
椎間板ヘルニアは大人に多くある症状ですが、最近は子供に増えてきている病気です。

その原因は現代ならではの「ゲームやスマホの操作」によるものが関係しています。
他にも椎間板ヘルニアになる原因は、事故やスポーツが関係しています。

椎間板ヘルニアになると、首が痛み、腕・手・指の痺れなどの症状が現れます。
治療法は、薬による「保存的治療」か「手術」による治療が一般的です。

子供が椎間板ヘルニアにならないためには、首に負荷がかからないように注意しましょう。


スマートフォンばかり見ている子供は、スマホ依存症にかかっている可能性があります。

\ SNSでシェアしよう! /

子育てペディアの注目記事を受け取ろう

タブレット操作する子供

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

子育てペディアの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

コメントを残す


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

  • テレビで話題のチャコールクレンズ。ダイエット効果を調べました

  • 子どもが蕁麻疹になる原因は?蕁麻疹の種類と対処法

  • 赤ちゃんはインフルエンザの予防接種をいつから(何歳)受けられるの?

  • 子どもに子宮頸がんワクチン接種して大丈夫?

  • 子どものチック症、その原因と治療法について

  • 子供が奇声や大声をあげて困る!もしかしたら病気?叫ぶ原因や対処方法をまとめました