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子どもの爪を噛む癖が治らない!原因と心理・治し方

子どもの手

お子さんの爪を噛む癖が治らず、お悩みのママは多いのではないでしょうか?

爪を噛む癖は、子どもに多くみられます。
成長するにつれ噛まなくなる人がほとんどですが、中には大人になっても爪を噛む癖が治らない、なんて人も…

子どもうちに爪を噛む癖を治しておかないと、大人になってからその癖を治すというのは難しくなります。

今回は子どもが爪を噛む原因と心理、治し方についてお話させていただきます。

爪を噛むことは自傷行為

手をあげる子ども
実は爪を噛むことは自傷行為の一つです。

単なる癖の一つだと思っている方が多いと思います。
爪を噛むことが自傷行為だと言うことはあまり知られていません。

そもそも自傷行為とは何かと言うと

意識・無意識に関係なく、リストカット、髪の毛を抜く、爪を噛むなど自分の身体を傷つける行為を言います。自殺行為と混同されることがありますが、自傷行為は死ぬために行うものではない為、死ぬ可能性のある方法をとることは多くありませんが、時に予期せずして死に至ることもあります。
自傷行為とは

爪だけに収まらず、爪の脇皮を噛んだり剥いたりする場合もあります。

これらの行為は不安の表れで、爪を噛む事で気持ちがヅッキリするのでストレス発散になるのです。

この爪を噛む癖は、『咬爪症』と言います。
酷い咬爪症の場合、足の爪を噛む子どももいます。

爪を噛んでしまう原因と心理

ハートを持った女性
では爪を噛んでしまう原因はどんなことが考えられるでしょうか。

これは「心理的な問題」が強く関わっていると言われています。

不安になっていたり、感じているストレスを処理しきれない時などに、心の痛みを和らげるために、自分の身を削る事でストレスを発散しているのです。

実は私自身も、子どもの頃からたまに爪を噛む癖があります。

私の場合、だいたい爪を噛んでいる時はイライラしている時、情緒不安定になっている時が多いです。

イライラしていて、歯にグッと力を入れて爪を噛むことにより、スッキリした感覚になります。
自分自身でもストレス解消になっていると感じる事が出来ます。

これではいけないと思っていても、無意識にしている事が多く、ボロボロになった爪を見た時に気が付きます。

ちなみに爪を噛んでしまう原因と心理は、子どもと大人で違いがあります。

子どもの場合

子どもが爪を噛んでしまう原因としては

  1. 愛情不足
  2. 落ち込み
  3. 心が不安定
  4. 単なる習慣

これらのことがあげられます。
子どもは情緒や社会の適応力が未熟な故に、爪を噛む事が多いと言われています。

さらに家庭環境も関係していると言われており、心理的要因が大きいようです。

一番多いのは、親からの愛情不足が原因です。

幼い頃に寂しい思いをしていたり、親に構ってもらえないことが多く、愛情不足と感じてしまった子どもに、咬爪症の子どもが多いと言われています。

不安な感情がある場合も、爪を噛んでしまう原因の1つとなります。

「爪を噛んでいると、なぜか気持ちが落ち着いてしまう」
そんな気持ちになるのは「心の傷を爪にぶつけること」で解消しているのです。

特に何の原因もなく、ただただ癖になってしまった子どももいます。
この場合は、大人になっても癖が治りにくい場合がありますので早めの対策が望まれます。

大人の場合

大人が爪を噛んでしまう原因としましては

  1. イラ立ち
  2. 情緒不安定
  3. 欲求不満
  4. ストレス
  5. 単なる習慣

これらのことがあげられます。
爪を噛む癖というのは、大人になるにつれて無くなっていくものです。

それは成長過程で『自制心』も強くなっていくからです。
ですが子どもの頃に自尊心を傷つけられると『自制心』が育ちにくくなります。

このことから、
大人になっていても爪を噛む癖がある人は『自制心』が欠けている人に多いと言われています。

つまり我慢がキライな大人に多い症状とも言えるのです。(当然例外もあります)

自分の爪を噛んでしまう時は、物事が自分の思い通りに進まなかった時や、自分の感情を上手くコントロールできなかった時に多いとされています。

例えば仕事や恋愛が上手くいっていない時やイライラしている時などです。
大人になっていても、自傷行為という自覚は特にありません。

ただ爪を噛むことで気持ちが少しすっきりするので、ストレスを発散させる効果があります。

爪を噛む事がダメな理由

雲にNO
では、どうして爪を噛む事がダメなのかを考えてましょう。

爪や指の変形・ケガ

爪を噛むことで、爪や指の形が変形してしまう恐れがあります。

爪先がガタガタになってしまったり、噛んだ爪が腐ってしまいます。
また爪が割れたり、二重爪になったり、最悪の場合剥がれることもあります。

他にも爪を噛みすぎる事により、爪と皮膚の境目から出血することもあります。
そこから菌が入り化膿したり、赤く腫れあがることもあります。
そうなると治療が必要になります。

病気

手には目に見えない雑菌がたくさん付いています。

爪を噛むことで、雑菌を口に入れるわけですから、風邪や下痢などの病気にかかりやすくなります。

外から帰ったら、手洗いうがいを徹底している家庭が多い事と思います。
たとえ手洗いをしていても爪を噛む癖があると、雑菌が体内に侵入しやすくなります。

自分の指から病菌の元となるウイルスを、体内に取り入れていることになります。

歯並びに悪影響

人間の部位の中で、歯が1番固いと言われており、2番目が骨3番目が爪だと言われています。

そんな固い素材の1番と3番が押し付け合うと、歯にも爪にも負担がかかります。

歯自体は固いので、大きな影響がすぐに表れるわけではありません。
しかし長期間何度も繰り返されれば、もろくなっていくことが考えられます。

そして歯に強い力が加わるので、歯並びも悪くなります。
私自身は右手の人差し指をよく噛んでいたのですが、丁度右下の歯が八重歯になっています。

長期間爪を強く噛み続けてきたことが原因とは、自分でもわかっていました。
しかしそれでも当時は抑えられなかったのです。

歯並びが悪くなると、歯科矯正をしないと治らなくなってしまうので大変です。
特に子どもの場合は、歯並びに影響が出やすいです。

握力の低下

爪を噛み続けて爪がなくなると、握力の低下に繋がると言われています。

爪と握力、一見すると関係ないように見えますが、実は関係しています。
爪の強度は、握力に影響していると言われています。

爪噛みで爪がなくなってしまうと、爪自体の機能が弱まり、握力が弱くなるのです。

周りの人に変な目で見られる

人によっては、爪を噛んでいる子どもを見ると、

  • 行儀が悪い
  • しつけがなってない
  • 品がない

などと思う人もいます。

子どもならまだしも、大人になっても爪を噛んでいる癖があれば、「だらしない」「不潔」といったイメージを周りに与え兼ねません。

大人になっても爪を噛む癖が治っていないと、治療は困難です。
まだ癖として定着しきっていない、子供のうちが、爪を噛む癖を治すチャンスです。

爪を噛む癖の治し方

爪を噛む子ども
次に、爪を噛む癖をどのようにすれば治るのまとめましたので参考にしてみてください。

愛情不足・不安感を取り除く

先ほどもお話しました通り、子どもが爪を噛む原因として、親の愛情不足が大きな原因と言われています。

まずは、子供が愛情不足と感じている原因を探ってみてください。

そして、一緒に遊んだり話をしたり、子どもとコミュニケーションをたくさんとりましょう。

怒らず、優しく

爪を噛んでいる姿を見つけたらつ、ついつい「噛まないの!」と怒ってしまいがちです。
しかし怒ることによって子どもは、さらにストレスを感じてしまいます。

そのストレスにより、爪を噛む癖を悪化させてしまうのです。
親の前では噛まないでも、親の見ていないところでは噛み続ける可能性もあります。

ですので爪を噛んでいる姿をみても怒らず、どうして爪を噛むといけないのかを話しましょう。

例えば、
「手にはバイキンがいっぱいで体に入ってしまうよ」「爪の形が悪くなるよ~」
と言ってあげると良いかと思います。

その他にも、子どもが爪を噛んでいたらそっと、気をそらしてあげることも有効です。
指を握って違う話をして、気をそらしてあげることが、爪を噛む癖の治療に有効と言われています。

叱るのではなく、爪を噛んでいることを無視する、または気をそらせる方が有効です。

爪や手に苦味のあるトップコートを塗る

爪に少し細工をすることで、爪を噛む予防をするアイテムがあります。

そのアイテムとは「マヴァラ バイターストップ」と言って、爪に塗るトップコートです。

このトップコートは、色が透明になっていて、口に含むと苦味を感じるようになっています。
爪を噛んで苦味を感じさせ、癖を治さそうとするアイテムです。

こちらは子どもだけではなく、爪噛みに悩んでいる大人にも有効なアイテムです。

爪先に絆創膏を巻く

爪の周りを覆って、噛むことが出来ないようにするアイテムとして、絆創膏が有効です。

全部の指に絆創膏を巻きつけることになるので、指先に違和感を感じやすく、ストレスに感じることもあります。
ですので長時間巻き続けることは避けましょう。

例えば、家の中でママが用事をしていて子どもに目が届かない時に絆創膏を巻くと良いでしょう。

あまり強制しすぎると、叱っているのと同じことになるので、
子供に意味を理解させ、楽しくやっていきましょう。

子どもの爪を短くキレイに整える

子どもの爪を短く整えることによって、子どもの爪に噛むところがないようにする方法も有効です。

ただし、少しでも爪の白い部分があると、噛めてしまいます。
また白い部分を切りすぎて、深爪になる可能性があります。

絶妙なラインで爪を切る必要があるので、慎重に爪を切りましょう。

あまりにひどい咬爪症の場合は病院へ

病院
爪を噛む癖といっても、程度が子どもによってそれぞれ違います。
あまりにもひどい場合は病院での治療が望まれます。

爪を傷つけていることを考えると外傷になるので、皮膚科がに行こうと思いがちです。
しかし爪を噛むという癖は、原因の根本が心にある為、心療内科または小児内科が良いとされています。

こちらから全国の心療内科を検索することが出来ます。
病院検索ホスピタ

爪を噛むことはデメリットばかりではない?

かわいい指

爪を噛むことによるデメリットをお話してきましたが、メリットもあると言われています。

爪を噛むことによって病原菌を体に入れてしまう可能性があると書きましたが、これについて逆の発想もあります。

視点を変えれば、菌を体内に取り入れることで、抗体ができて免疫機能が強くなるとも言われているのです。
※だからといって爪噛みを推薦するという事ではありません。

必ずしも毎回抗体が出来るわけではありませんので、気休め程度に思っていれば良いかと思います。

他にも、爪を噛むことでストレスが発散できると言われています。
他の自傷行為に比べてマシであることが多いので、爪噛みを許容して「無視する」ことはアリだと思います。
(無視することで、勝手に爪を噛む癖がなくなる可能性もあります。)

まとめ

子どもの手
子どもの爪を噛む癖というのは、親が「やめなさい!」と言ってもすぐに治るものではありません。

子どもは親からの愛情不足やストレスが原因で、爪を噛んでいることが多いのです。

まずは原因を特定し、一つ一つ原因を解決していきましょう。
その際あまり叱ってはいけません。気を反らせる方法が有効ですよ。


爪を噛む行為はチック症の一つの症状でもあります。チック症の原因と治療方法についてはこちら

おねしょが治らない子も多いのではないですか?おねしょを治す方法についてはこちら

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ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

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