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子供による家庭内暴力の原因は?対処法や相談先・子供の心理について。

怒っている積み木

子どもによる家庭内暴力がひどい場合、一体どのように対処をすれば良いのでしょうか?
また、家庭内暴力を起こす原因とは一体何なのでしょうか?

本記事では「子供」が家庭内で暴れ、親に対して振るう「家庭内暴力」について焦点を当てています。

子供が家庭内暴力をする「原因」「心理」「対処法」「相談先」について情報をまとめました。

家庭内暴力とは

暴力
家庭内暴力とは、「20歳以下の子供」が「同居している親」や兄弟などに対し、「家庭内で行う暴力」のことを言います。

家庭内暴力の特徴として、外では暴力は振るわず、家庭内のみで暴力を振るうことが多いです。

この暴力は、「肉体的な暴力」だけでなく、「言葉による暴力」・「家財道具に向けての暴力」も含まれます。

ですので子どもが家の中で壁やドアを破ったりすることも、家庭内暴力の1つと言えるでしょう。

平成27年の警察庁生活安全局少年課の調査によると、家庭内暴力を振るう子供の統計では、母親を対象とする家庭内暴力は6割、父親は1割となっています。
家庭内暴力の過半数は、母親に向けられているのです。
参照:少年の補導及び保護の概況

さらに女性が暴力を振るうより、男性の方が暴力を振るう割合が大きくなっています。

家庭内暴力をする動機

教室
家庭内暴力をする子供の統計は下記のとおりとなっています。

家庭内暴力 事案の認知件数
参照:少年の補導及び保護の概況

平成27年で一番多いのが、「中学生の子供」による家庭内暴力です。
思春期に入り、ある程度体が大きくなり力もついた頃に、家庭内暴力が発生することが多いのです。

なぜ家庭内暴力を振るってしまうのでしょうか?
家庭内暴力の動機には何があるのか見ていきましょう。

親への反発心

親が口うるさくしつけたり、親の態度に不満があったりした場合、家庭内暴力のキッカケになります。

統計によると、「親への反発心で家庭内暴力を振るう」と言う動機が一番多いようです。

幼い頃は親の言うことを聞くしかないのですが、思春期になると子供の意思が大きくなります。
親からあれこれ注意されることが、うとましくなります。

それに加え力も強くなります。
男の子の場合、中学生にもなれば母親より力が強くなっていることが多いです。

ですので幼いころは言うことを聞くしかなかった子供が、親より力が強くなることで家庭内暴力に発展します。

欲しい物が買えない時

何か欲しい物があり、その要求が通らない時に家庭内暴力になることもあります。

幼い子供は欲しい物があった時、買ってもらえないと怒ったり拗ねたりします。
子供が怒ったり拗ねたりした時に、親が子供の機嫌と取るろうとして、子供の欲しがっている物を買い与えます。

そうすることで子供の機嫌はなおり、親もイライラすることがなくなります。

しかし子供が欲しい物を何でも買い与えていると、我慢を覚えることが出来ずに成長します。

そして子供は機嫌を損ねると、欲しい物を買ってもらえるということを覚えます。

幼いうちは機嫌を損ねるだけで済みます。
しかし成長して力をつけると、欲しい物が手には入らないと暴力で解決しようします。

勉強を口うるさく言われる時

子供の勉強は成長するにつれ、難易度が高くなります。
順調に勉強を理解できれば良いのですが、なかなかそうでない子供もいます。

子供が勉強につまづいている時に、親が口うるさく言うと、子供はストレスが貯まります。

自分でもどうすることも出来ず不満が募り、家庭内暴力の引き金になることがあります。

家庭内暴力の原因

靴を揃える子供
家庭内暴力の原因は、育ってきた環境や、精神的状況、精神疾患など様々な要素があります。

過去の心的外傷

子供の頃に受けた心の傷は大きいものです。

親に虐待されていた経験があったり、学校でいじめられた経験があったりすると、心的外傷になります。

この過去に受けた心の傷が、成長と共に憎しみに変わります。
憎しみは親への反抗や復讐心になり、家庭内暴力へと繋がってしまうのです。

精神疾患や発達障害

精神疾患や発達障害の二次障害により、家庭内暴力に発展する場合もあります。
精神疾患の場合は、「行為障害・素行障害」が挙げられています。

「行為障害・素行障害」とは、精神疾患の1つです。
社会の中で決められていることを守ることなく、反抗的な行動を起こす特徴があります。

非行の1つとしても捉えられており、人や物に対して暴力的な行動をします。
また窃盗や家出を何度も繰り返すことが挙げられています。

発達障害の場合は、「ADHD」が挙げられています。

「ADHD」とは、発達障害の1つです。
中でも「ADHD」は周りの人や本人も気が付きにくい「発達障害」です。

主な症状としては注意欠陥・多動性障害が挙げられています。
この発達障害により、失敗や挫折を繰り返すことで、家庭内暴力に繋がることがあります。

ストレス

子供も大人と同様に、ストレス社会で生きています。
ですのでストレスが溜まることは日頃から多数あります。

勉強によるストレス・家庭で受けるストレス・友人関係によるストレス・習い事によるストレス
ストレスの要因は様々です。

子供が抱えられる量以上のストレスが溜まり、身内に対しての暴力でストレスを発散することがあります。

親の対処法

カウンセリングを受ける女性
子供が家庭内暴力をした場合、親はどう子供に対処したら良いのか悩みます。

まず暴力を振るう子供に対して、暴力でやり返すのは逆効果です。
暴力がエスカレートする可能性があるからです。

ではまずどう対処したら良いのかを見てみましょう。

避難する

子供から暴力を受けたら、その場から一旦避難しましょう。

子供が落ち着くまでは自宅に戻らないようにします。
またなるべく一人で戻らないように、夫や親戚などと自宅に戻りましょう。

暴力がエスカレートすることで、命の危険にさらされる可能性があるからです。
子供を放置すると捉える前に、まず自分の命を守ることを優先しましょう。

専門家に相談する

家庭内暴力は子供の精神面に何かしらの問題があるから起こるものです。
ですので専門家に相談しましょう。

家庭内暴力について相談できる所はいくつかあります。

児童相談所

児童相談所は子供の育児に関する相談を全般に受け付けています。
専門家が的確なアドバイスをしてくれます。

全国の児童相談所はこちらです。
平成28年度全国児童相談所一覧

精神保健福祉センター

精神保健福祉センターとは、精神医療に関する相談を受け付けています。
専門的立場から指導や援助を行います。

ほぼ全国に1ヶ所は設置されている機関です。
ですのでお住まいの都道府県の精神保健福祉センターに問い合わせると良いでしょう。

全国の精神保健福祉センターはこちらです。
全国の精神保健福祉センター

精神科

精神科は、心の病や精神障害に対する治療を行う病院の課です。

家庭内暴力は精神面が大きく関係しています。
専門家によるアドバイスや、薬により精神安定を行います。

警察

家庭内暴力がエスカレートしていると感じた場合、最終手段として警察に相談するのも1つの手です。

警察に通報することで子供が逮捕されてしまうのではないかと思い、警察への通報を咎めている家庭もあることだと思います。

また警察への通報により子供が親に対して、さらに憎悪を抱き、家庭内暴力がエスカレートするのではないかと思う方もいるでしょう。

しかしエスカレートしている家庭内暴力を放置すると、家族の身が危険になります。
ですので警察に通報することを咎めず、自分や暴力を受けている他の家族のためにも、警察への通報を視野に入れておきましょう。

家庭暴力を引き起こしやすい子供の特徴

泣きわめく子供

家庭内暴力を引き越しやすい子供には特徴があります。

  1. まじめ
  2. 外ではおとなしい
  3. 神経質
  4. 友人が少ない
  5. 生活環境が乱れている

外ではおとなしくまじめな性格の子供が、家庭内暴力を引き起こすことが多いようです。
その原因としては、外では自分を抑えてしまっていることが挙げられます。

外で我慢をすることで、その我慢の反動が甘えやすい家族に向けられてしまうのです。

家庭内暴力を引き起こしやすい家庭の特徴

家と人形
甘やかされて育つと、我慢することを学びません。

耐えたり自制することが苦手となり、自分の思い通りに物事を進めようという意識を持つことが多くなります。

また思い通りに物事が進み成長しているので、自分は何でもできると言う錯覚を覚えます。
幼児的な万能感は、成長するにつれて病的な万能感になっていくのです。

この病的な万能感を持ったまま思春期に入り、挫折や失敗を味わうことで、反動により家庭内暴力になるのです。

ですので家庭内暴力を引き起こしやすい家庭は、子供を甘やかして育てたり、過保護にしている家庭が多いのです。

家庭内暴力する子供の心理

悩みを抱える人

家庭内暴力を繰り返す子供は、本人も傷ついています。
自尊心に欠けており、劣等感を持っている子供に多く家庭内暴力が現れます。

また甘やかされて育った場合、我慢をすることなく育ちます。
思い通りに行かないことがあると、不満を抱きます。

このように家庭内暴力をする子供の心理状態は、負の連鎖になっているのです。

まとめ

手を繋ぐ家族
家庭内暴力には原因があります。
特に「精神的な面」でなんらかの原因があり、家庭内暴力が起こります。

幼いころに傷ついたことや、育ってきた環境、発達障害など様々な要素があると言えます。

子供が家庭内暴力をする場合は、無理に子供を抑えようとしてはいけません。
抑えこむことで家庭内暴力はエスカレートする可能性があるからです。

家庭内暴力がひどい場合は、その場から逃げて、まずは自分の身を守りましょう。

そして専門家に相談してください。
1人で抱え込んでいても家庭内暴力は解決しません。

最終手段として警察に通報することも頭に置いておきましょう。


我が子が不良化する前に、正しい教育方法を行いましょう。

虐待をしてしまう親にはどのような共通点があるのでしょうか?

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ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

コメント

  1. 匿名 より:

    犯罪者になるな

  2. 匿名 より:

    上の男の子が、家庭内暴力があり、耐えていました。ある時、下の女の子も母親にだけ家庭内暴力をするようになりました。上の子のときに手をうっていればと後悔しています。

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