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子供が犯罪に巻き込まれないための防犯対策について

子供の後ろ姿

子供がいる家庭なら、特に心配なのが子供を狙った犯罪、その中でも「誘拐・連れ去り」ですね。
子供が誘拐事件に巻き込まれないためには、「防犯対策」を徹底しなければなりません

有効な防犯対策をする為には、犯罪の多い「時間帯」と「場所」を把握する必要があります。

このページでは、子供のために親ができる有効な防犯対策をまとめています。

犯罪の多い場所・時間帯

路地裏
子供達が犯罪に巻き込まれる場所・時間帯には共通点があります。

まずは、どういった場所や時間帯が多いのかをまとめました。

ひと気の少ない場所

子供が誘拐や連れ去り事件にあうことが多い場所には、共通点があります。
その共通点は「ひと気の少ない場所」です。

ひと目のつかない場所の中でも犯罪が多い場所は、「駐車場・駐輪場」です。
ただし駐車場で起きる犯罪は窃盗が主ですので、子供はあまり関係がありません。

子供が被害を受ける犯罪は、誘拐や盗撮です。
これらの犯罪は、「人気の少ない住宅街」で頻発しています。

大通りに面している歩道は、車の通りが多く人の目もよく届きます。
しかし1つ奥の道に入ると、地元の人しか通らない道があります。
地元の人しか通らない道には、ひと気のない道がたくさんあります。

電灯が少なく夕方になると、薄暗くなる場所も要注意です。

犯罪の多い時間帯や季節

子供が狙われる時間帯にも共通点があります。
その共通点は「午後2時~6時」です。

なぜ午後2時~6時に誘拐が多くなるかと言うと、学校の下校時間だからです。

昨年発生した94件では、被害にあった子どもの65%が女児で、発生時間がわかった62件のうち約半数は午後2時から6時の間に起きていた。子ども連れ去り事件 多発するのは「隙間」時間?

子供を狙った犯罪は、暖かくなった季節に増えます。
暖かくなると薄着になりスカートや短パンを履くことが増え、犯罪者の目をひくようになるからです。

季節にあわせて、半袖やキャミソールになるのは自然なことなのですが、
子供を外で遊ばせる時は、目をひかない服装にしたほうが良さそうです。

学校の下校時

先程も書きましたが、学校の下校時間は最も注意すべき時間です。
特に学校から自宅まで距離がある家庭は注意しましょう。

実際に岡山県では、下校時に子供が連れ去られる事件が発生しています。

岡山県倉敷市で小学校5年生の女児(11)が下校途中に車で連れ去られるという事件が起きた。犯人は無職の男(49)で、19日夜に監禁容疑で逮捕され、女児も同市北区にある男の自宅で無事保護された。母親が不審な乗用車のナンバーを覚えていたことや女児がGPS機能付きの携帯電話をもっていたことが事件の早期解決につながった。小さな子供が狙われている!—犯罪件数がアップ

「午後2時~6時」は、親が仕事中だったり夕飯の支度をしていたりと忙しく、
なかなか子供を見ておけない時間帯ですので、その隙を狙った犯行です。

エレベーター

住宅街とは少し違いますが、エレベーター内の事件も頻発しています。

9月4日午前0時ごろ、茨城県土浦市内のマンション1階で、エレベーターを待っていたパートの女性(27)が、背後から男に抱きつかれて胸などを触られました。そのままエレベーター内に引きずり込まれそうになりましたが、悲鳴を上げて抵抗したため、男は逃走。通行人の男性ら3人が男を追いかけて取り押さえ、市内の研修医(29)の男が強制わいせつ容疑で逮捕されました。「密室のエレベーター」で襲われないために

エレベーターに「乗ったとき」に襲われるケースや、降りてから「自宅に入ろうとしたとき」に襲われるケースもあります。

エレベーターは密室になる空間ですので、子供が知らない人と一緒に乗る時は注意が必要です。

1階間や2階間の移動であれば、子供だけでエレベーターに乗らないようにしたほうが良いでしょう。

子供に教える防犯対策

公園であそぶ子供達
防犯対策で大事なのは、子供には言い聞かせるだけではなく、「実際に行動できる精神力」を身につけることです。

日頃から言われている防犯対策は、聞くだけなら簡単なのですが
危険な目にあったときに、実際にその通りに動けるかというとそうではありません。

事前に練習をしているかしていないかで、大違いなのです。

家の中で声出しの練習をする

何かあった時に、子供が大きい声で助けを求められるようにならなくてはいけません。

日頃から「何かあったら大きい声で叫びなさい」と言いきかせている家庭は多いでしょう。

ですが実際危ない場面に遭遇しても、「恐怖心」から叫べない子供が多いのです。
言い聞かせるだけではなく、「助けて!」と叫ぶ練習も必要です。

危険な場面を想定し親が変質者になりきり、家の中で叫ばせる練習をしてみるのが良いでしょう。

叫ぶ言葉にも注意が必要です。
「キャー」や大泣きでは、周りの大人は異常に気が付かないものです。
ですので「助けて!」と叫ぶ練習をしましょう。

知らない人とは話さない・ついて行かない

「知らない人とは話さない」「知らない人について行かない」というのは基本的なことですが、
実際知らない人に声をかけられた時、ちゃんと無視することができるでしょうか?

知らない人に駅までの道を聞かれたり、
近くのコンビニの場所を聞かれることがあるかもしれません。

親切心から案内してしまう子供もいるかと思いますが、
もしものことを考えたら「無視」することを徹底したほうが良いでしょう。

本当に道に迷っているなら、子供に無視されても他の人に聞けば良いだけです。
犯罪に巻き込まれてからでは遅いので、道に困っている人がいても親切心を出す必要は無いのです。

「お母さんが呼んでいるよ」「お母さんが病院に運ばれたから一緒に行こう」と、
子供を巧みに誘導する言葉をかけられる可能性もあります。

知らない人に声をかけられたら、「必ず一旦家に変えること」を周知しておきましょう。
例え、お母さんが瀕死で今すぐ病院に行かないと死んでしまうと言われても
必ず一旦は家に帰ると言うルール作りをしておけば安心です。

変質者は警察官の格好をしているかもしれません。
警察官の手帳を持っているかもしれません。

身分が明らか(に見える人)であっても、変装している可能性があります。
誰に声をかけられたとしても、必ず一旦家に帰ることが大事です。

家に誰もいない時間帯の場合は、学校に帰るようにしましょう。

防犯ブザー・キッズケータイを持ち歩く

防犯ブザーやキッズケータイは、防犯対策にとても有効です。

「防犯ブザー」についている紐を引っ張れば、大音量の警告音が鳴り響きます。

防犯ブザーを人目に見える位置に取り付けることで、
変質者は手を出すことをためらいますので、犯罪を未然に防ぐこともできます。

「キッズケータイ」にも、防犯ブザーがついています。
GPS機能も搭載されていますので、子供の位置をいつでも把握できるのでおすすめです。

子供には防犯ブザーやキッズケータイを持たせましょう。

夜は暗くなる前に帰宅する

外が暗くなると、ひと気が少なくなりますので危険が増えます。

事件だけでなく、事故に巻き込まれる可能性も増えます。
暗くなる前に必ず家に帰らせるようにしなくてはいけません。

夏は暗くなる時間が遅いので5時半までには帰宅、
冬は暗くなるのが早いので5時には帰宅と、
家庭内で門限を決めた方が良いですね。

ただし夏は明るいからと言って安心ではありません。
さきほど書きましたが、暖かくなれば連れ去り事件は増えます。

ゲームの誘いに乗らない

最近では子供から大人が楽しめるゲームがたくさんあります。

子供にも大人にも人気のあるゲームと言えば、「ポケモンGO」や「モンスト」ですね。

ポケモンGOやモンストは、友達と一緒に楽しめるゲームです。
一緒に楽しめるということを利用して、子供に近づいてくる変質者もいるので注意が必要です。

もし「一緒にゲームをしよう」「一緒にポケモン探しに行こう」と言われても、
絶対誘いに乗らないように言い聞かせましょう。

エレベーターには1人で乗る

団地やマンション住まいの人は、エレベーターを利用すると思います。

この時に知っている近所のママや友達などであれば、
エレベーターを一緒に乗っても問題はありません。

しかしエレベーター待ちをしている時に知らない人がいる場合は、
次のエレベーターが来るのを待ち、一緒に乗らないようにしましょう。

知らない人とエレベーター内で2人きりになってしまった時は、
非常ボタンをすぐに押せるよう、ボタンの前に立つようにしましょう。

さらに背後から襲われないように、知らない人には背中を見せて立たないように徹底しましょう。
2階か3階に住んでいるのであれば、階段を使う方が良いでしょう。

エレベーターは逃げ道がないのでそれほど危険なのです。

下校時は集団下校または友達と帰る

子供が犯罪に巻き込まれることが多い時間帯は、「下校時間」です。
下校時は1人で帰らず、友達と一緒に帰るようにするか、集団下校するようにしましょう。

どうしても1人で帰らないといけない日があれば
寄り道せずに直帰するように伝えましょう。

子供の名前がわからないようにする

子供は知らない人でも「名前」を呼ばれると、つい気を許してしまうことがあります。

子供の名前を知られないように、下校時には名札を裏向けましょう。
また、帰宅後遊びに行く時は、必ず名札を取ってから遊びに行くようにしましょう。

横断歩道のマークが書かれたワッペンにも注意が必要です。
あのワッペンを付けているのは「新入生」です。
私はあのワッペンはそこまで付ける必要はないと思っています。

子供の防犯グッズ

外で遊ぶ子供達
防犯対策に使える防犯グッズは、数多く販売されています。

子供が外出する時は、必ず防犯グッズを持たせておくようにしましょう。

防犯ブザー

防犯ブザーについている紐を引っ張ったりボタンを押すと、警報が鳴り響きます。
変質者があらわれたときは、防犯ブザーを鳴らして撃退が出来ます。

防犯ブザーは幼い子供でも使えるように、使い方が簡単な物を選ぶようにしましょう。
また、最低でも1回は使う練習をしましょう。

キッズケータイ

キッズケータイは防犯ブザーやGPS機能がついているので、
防犯ブザーよりも強力な防犯グッズと言えます。

月額料金がかかりますが、大人よりはかなり安い料金設定です。

携帯会社の大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)が取り扱っている、キッズケータイの詳細は下記から確認できます。
【ドコモ】
docomo キッズケータイ HW-01G
【au】
au・mamorino3マモリーノスリー
【ソフトバンク】
ソフトバンク・みまもりケータイ3 202Z

ランドセルのステッカー

犯罪を未然に防ぐことに役立つのが、ランドセルに貼るステッカーです。

このステッカーには「防犯ブザー携帯中」と書かれています。
犯罪者が「防犯ブザー携帯中」のステッカーを見たら警戒するので、子供が狙われにくくなります。

防犯ステッカーはとても大きく目立つので、
犯罪を未然に防ぐメリットもありますが、見た目がかわいくないというデメリットもあります。

子供が恥ずかしいから嫌だという可能性もあります。

ですのでこのステッカーの購入を考えている方は、ステッカーを購入する前に子供と相談しましょう。

まとめ

落ち葉の上の子供

子供が狙われる時間帯で最も多いのは「午後2時~6時」です。
季節は「暖かくなれば」増えてきます。
そして「ひと気の少ない場所」で多く発生しています。

この事実を知るだけでも防犯対策への意識が変わると思います。

下校時はなるべく集団登校するようにするか、友達と一緒に帰るようにします。
明るいからと言って門限時間を遅くしては行けません。
知らない人から声をかけられたら、必ず一旦自宅に帰るようにしましょう。

子供が犯罪に巻き込まれないために、「防犯ブザー」や「キッズケータイ」を活用しましょう。

子供が安全に暮らす為には、防犯対策をしっかりしなくてはいけません。
防犯対策について親と子供が話し合い、「こういう時はこうする」という決まりを作ってください。

日頃の練習も重要ですよ。


防犯グッズは購入だけではなく、使う練習をする必要もあります。

交通ルールは子どもが小さいうちに教えておきましょう。

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ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

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