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いじめを受けているサイン(兆候)ってどんなの?SOSサインが見られるとき、親がとるべき対応。

 2018/06/26 学校・勉強
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いじめられている女の子

子どもを持つ親は「我が子が学校でいじめられていないか」と心配になりますよね。

現代のいじめは非常に複雑化しているので、
親が気づけなかったり、介入できなかったりといじめ問題がさらに深刻化しています。

いじめを受けている子どもは大きな悩みを抱えているものの、
なかなか周りに相談できず、一人で抱える子も多いのです。
人に言わないばかりか、隠そうとする子どももいます。

しかし心の内側にある悩みは、必ずなにかの形になってサイン(兆候)が表に出ることがあります。

いじめがエスカレートして、子ども自身がどんどん追い込まれてしまわないよう、
親がSOSに気づいて救ってあげることが大切です。

いじめを受けているサイン(兆候)に要注意


いじめを受けているサイン(兆候)は、いじめの早期発見にも繋がります。
「子どもの様子がいつもと違う?」と思ったらまずはチェックしてください。

いじめを受けているサイン(兆候)には以下のようなものがあります。

  1. 身体的な変化におけるサイン(兆候)
  2. 服装の変化におけるサイン(兆候)
  3. 持ち物の変化におけるサイン(兆候)
  4. 言動の変化におけるサイン(兆候)
  5. 感情の変化におけるサイン(兆候)

身体的な変化におけるサイン(兆候)

身体的な変化におけるサイン(兆候)には、以下ようなものがあります。

  • 体調不良を訴える
  • 食欲がなくなる・過食になる
  • たびたび怪我をする

いじめのストレスは身体面に不調が表れやすいのです。
学校に行きたくなくて、体調不良と嘘を付くなんてことも。

また友だちに叩かれる、蹴られる、突き飛ばされるなどの
攻撃的ないじめにより、怪我をすることもあります。

特にいじめられていることを隠そうとする子どもは、
怪我をした理由を言わなかったり、理由が不自然だったりします。

いじめる側も、わざと目立つような傷をつくらない場合もあります。
服に隠れて見えない部分に怪我を負っている場合は、親は気づきにくいでしょう。

服装の変化におけるサイン(兆候)

服装の変化におけるサイン(兆候)には、以下のようなものがあります。

  • 臭いや清潔さを過剰に気にする
  • 服を汚したり破いたり、濡らしたりしている

友だちから「臭い」「汚い」「〇〇菌がうつる」などとと身なりや臭いでいじめを行けた場合は、
服装や臭いを過剰に気にしだすことがあります。
ストレスにより潔癖症を発症することもあるでしょう。

また身体的ないじめを受けると、服を汚したり濡らしたりして帰ってくることも。
こういった場合も子どもは嘘を付いて隠そうとしがちです。

持ち物の変化におけるサイン(兆候)

持ち物の変化におけるサイン(兆候)には、以下のようなものがあります。

  • 持ち物がなくなる
  • 持ち物が壊れている・汚れている
  • 持ち物に落書きがある
  • お金を欲しがる・なくなる

いじめのパターンには、持ち物を隠す、捨てる、壊す、汚す、落書きするなどの間接的ないじめもあります。
大切にしていたものやゲームを取られることもあります。
「いらないから友だちにあげた」「売った」など不自然な言動が見受けられたら注意しましょう。

また異常にお小遣いを欲しがったり、家族のお金がなくなっている場合は、
金銭的な恐喝を受けている場合があります。
これらは犯罪にもなりますから、一刻も早く真相を探る必要があるでしょう。

言動の変化におけるサイン(兆候)

言動の変化におけるサイン(兆候)には、以下のようなものがあります。

  • 言葉遣いが荒くなる・無口になる
  • 学校や友だちの話をしなくなる
  • 付き合う友だちが変わった
  • 学校に行きたがらない
  • スマホを急に見なくなった

子どもはいじめのストレスを家でぶつけるようになることがあります。
急に親や兄弟に対して、言葉遣いが荒くなったり暴言を吐いたりするようにもなります。

またいじめられていることを隠そうとして、無口になったり、
学校や友だちの話をほとんどしなくなることも。

子どもが急にスマホを見なくなるのも兆候の一つです。

中・高生になるとほとんどの子どもがスマートフォンを持ちます。

学校以外でも、LINE、SNSで友達と繋がっていますから、
親の知らないところでトラブルになっている場合もあるでしょう。

感情の変化におけるサイン(兆候)

感情の変化におけるサイン(兆候)には、以下のようなものがあります。

  • 元気がない
  • 表情が暗い・笑顔が無くなった
  • 無理に明るく振り舞う
  • 感情の起伏が激しくなる

いじめを受けた子どもは悩みや悲しみを抱え、心に大きなダメージを受けています。
元気がなくなるだけでなく、表情にも変化が見られるでしょう。

逆にいじめられている事実を隠すように、無理に明るく振る舞う場合もあります。
表情が引きつっていたり、やたらテンションが高かったり。
こういった場合も気にかけてあげる必要があります。

またいじめにより情緒不安定になった子どもは、感情のコントロールがきかなくなります。
怒りっぽくなる・甘える・急に泣き出すなど感情の起伏が激しくなる場合もあるます。

いじめを受けているサイン(兆候)に気づいたとき、親がすべきこと


いじめを受けているサイン(兆候)に気づいたとき、親がすべきことは以下の例があります。

  1. 安心できる居場所を与える
  2. 子どもの話を聞いてあげる
  3. 子どもの気持ちに寄り添う
  4. 子どもの友だちに聞
  5. 学校(担任)に相談する

安心できる居場所を与える

いじめを受けているサイン(兆候)に気づいたら、まずは安心できる居場所を与えましょう。

子どもはいじめを受けている場所では常に不安を抱き、逃げたい感情を抑えながら生活しています。
子どもの気持ちを考えると、胸が苦しくなりますよね。

家族は子どもを守ってあげて、安心できる居場所を与えましょう。

家では学校や友だちのことを考えなくてもいいくらい、休日にはリフレッシュしにでかけるのもいいですね。
気持ちが晴れるとストレス解消にもなります。

子どもの話を聞いてあげる

次に子どもの話を聞いてあげましょう。
子どもはいじめにあっている事実を隠そうとしがちです。

自分でもいじめられていることを認めたくない、親を悲しませるかもしれないなどの理由で
自分の口からいじめの相談をすることは少ないものです。

様子がおかしいと感じたときには、リラックスした状態の中で
「最近学校どう?」
「誰と仲いいの?」
などと何気ない会話を取り入れてみましょう。
リラックスした状態で子どもが話しやすい環境をつくってあげることが大切です。

子どもの気持ちに寄り添う

話を聞いたら、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう
子どもは親に相談したことで、
「さらにいじめがエスカレートするんじゃないか…」
と報復による不安をいだいています。
告げ口した(チクった)と思われるのを恐れているのです。

「親は何があっても自分の味方になってくれる」と子どもに信じさせて、
安心感を与えましょう。
安心感を抱くと、子ども自身も心を開いて親に相談しやすくなります。

いじめられていることを相談してきたら、
共感的に受け止め、子どもの気持ちに寄り添うことが大切。

「どうしたい?」と子どもの気持ちを優先しながら、一緒に解決方法を考えましょう。

感情的になったり、取り乱して泣いたりしてはいけません。
子どもが余計不安になったり心配してしまうでしょう。
悩みも打ち明けにくくなってしまいます。

子どもの友だちに聞く

子どもがいじめられていることを隠そうとする場合は、子どもの身近な友だちに聞くという方法もあります。
いじめを目撃している友だち自身も、嫌な思いをしたり、助けてあげたいと思っているかも。

  • 幼なじみ
  • 仲の良い友だち
  • 同じクラスの友だち
  • 同じ部活の友だち

こういった子どもの身近な友だちであれば、学校での様子も聞き出しやすいです。

自分の子どもが話すのを嫌がるときは、無理に聞き出そうとせず、
周囲の友だちにさり気なく聞いてみましょう。

学校(担任)に相談する

子どもが友だちと付き合いがあるのは、ほとんどが学校です。
学校で起きていることであれば、必ず学校(担任)に関与してもらいましょう。

学校(担任)がいじめの情報を知っておかないと、何かあったとき対処できません。
しかし学校側にとっては、いじめが起きていることはマイナスイメージ。
信じてくれなかったり、ごまかそうとしたりする先生もなかにはいるでしょう。

いじめがあるという事実を伝えるとき、先生を動かすには
【いじめがあったという証拠】を見せましょう。

  • 相手からの手紙類
  • 壊されたもの・落書きされたもの
  • 怪我の写真
  • いつ・どこで・だれに・どんなことをされたかという記録(メモ)

こういったものを用意しておくと、先生も学校の問題として受け止めてくれやすくなります。

子どもが学校に行きたくないと言ったら

子どもはいじめを受けていたら、心も体も深く傷ついています。

子どもが
「学校に行きたくない、休みたい」
と言ってきたら、どうですか?
親は
「成績が落ちる」
「休み癖がつく」
と思いがちですよね。

親が突き放して無理に学校に行かせてしまうと、子どもはどんどん追い込まれてしまいます。
行き場を失うと【自殺】という最悪の事態が起きる場合も。
子どもの命や心を守るためにも【いじめから逃げる】ことは大切なのです。

いじめに早く気づいてあげることが大切


いじめを早期発見するためにも、日頃からできることがあります。
日常的に子どもの変化に気づけるようにすることが大事です。

日頃から子どもの様子をチェック

日頃から子どもの様子をチェックしておきましょう。

家庭でもできることで、以下のものがあります。

  • よく遊んでいる友だちの名前や、遊んでいる場所を普段から聞く
  • 持ち物が汚れたり壊れていないか、いつ買ったものか確認する
  • 子どもの部屋を整理整頓、掃除する

いじめののサイン(兆候)が見られないからといって、いじめがないとは限りません。
いじめの原因を隠している場合もあるので、
部屋の中やゴミ箱をチェックして見つかるケースもあります。

子どもとの信頼関係を築いておく

子どもが悩みを打ち明けやすいよう、普段から信頼関係を築いておきましょう。

子どもに対して否定的であったり、ほったらかしであれば子どもは悩みを打ち明けにくいもの。

特に今の時代はスマホで連絡を済ませたり、スマホをいじりながら会話をしがちですよね。
子ども一人で食事をさせる家庭も多いです。
こういったことを避けて、なるべく家族で過ごす時間を大切にしましょう。

「悩みを抱えているかも?」と思ったときには、優しく声をかけてあげてください。
兄弟から離して、一人になったタイミングで話を聞くという環境づくりも大事です。

親同士良好な関係を築いておく

親同士良好な関係を築いておくことも大事です。

普段から挨拶を心がけたり、子どものことを相談しあったり、
親同士が仲良くしておくと子ども同士のトラブルは少ないでしょう。

もしもトラブルが起きたときも、親同士が間に入って子どもを救ってあげられる場合もあります。

とはいっても気が合わなくて仲良くなれない親もいますよね。
無理をしない範囲で適度な付き合いを心がけましょう。

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nisi

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現役保育士10年目。毎日パワフルで笑顔いっぱいの子ども達からパワーをもらっています。私立・公立の保育園で働いた経験を活かしながら、子どもや親の気持ちや悩みに寄り添えるような記事を心がけています。

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