学童保育の待機児童が過去最多に!我が子が学童に入れなかったときの対策は?
子どもを出産して育児休暇を1年取得したあと、再度働くママが増えています。
保育所が足りない、待機児童が増えているというニュースが話題になりましたが
最近は保育園の数も増え、保育園の待機児童問題は徐々に解消しています。
しかし現在は学童に入れないと、「学童の待機児童問題」が置きています。
せっかく保育園に入れて仕事を再開出来たのに、
卒園後に辞めなければいけないのであれば、保育園の意味が薄れてしまいます。
保育園と同じで、学童保育は誰もが入れるわけではありません。
子供が学童に入れなかった時、どんな対応をすればいいのでしょうか?
今回は「学童の待機児童問題」にピックアップした記事をお届けします。
このページの目次
学童保育の待機児童が問題に
今までは、保育園の待機児童が問題視されていました。
そして次は、学童保育の待機児童が問題になっています。
保育園の受入人数が増えれば、その分学童の受入人数も増やさないと、
「学童に入れない」子どもが増えることは、予見できますよね。
厚生労働省は、平成28年度の「学童保育の待機児童数」を発表しました。
そして平成28年、学童保育の待機児童の数が「過去最多」になったのです。
厚生労働省は1月16日、「平成28年放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」を発表した。クラブ数は増加しているものの、登録児童数も年々増加傾向にあり、待機児童数は1万7,203人と過去最高を記録した。都道府県別では、東京都が最多だった。学童保育の待機児童、過去最多1万7,203人
待機児童数が増える中、その受け皿となる施設を増加させてはいるものの、まだまだ足りないのが現状です。
特に母子家庭やひとり親家庭の場合、1人で子育てと仕事を両立しなくてはいけませんので、待機児童問題は深刻です。
待機児童問題について国の対策は?
保育所、学童保育共に待機児童が増えていることについて、国はどのような対策を進めているのでしょうか。
以前から待機児童問題を解消すべく「放課後子ども総合プラン」を立ち上げ、国は学童待機児童対策を進めています。
2015年から5年間で「学童保育の定員数を30万人拡大」を目指すという発表がありました。
保育園の待機児童問題が徐々に解消しているので、国は学童の方に注力していくことが予想されます。
待機児童がなくなるためには、今後の政府の動きが非常に重要です。
学童保育とは
学童保育は、小学校に通っている子供が、放課後に通う施設です。
親が仕事や病気により日中家にいない児童に対し、遊びの場・学びの場を提供しています。
学童保育の場所は、「小学校」や小学校の近くにある「児童館」と、子供達が安全に通える場所にあります。
保育所に通っていた子供は、卒園後は次に学童保育を利用する人が多いようです。
小1の壁
しかし学童保育には定員がありますので、希望した人が必ずしも入れるわけではありません。
子どもを保育園に預けて働いていたママは、
子供が小学校に上がった時、色々な問題に悩まされます。
それを「小1の壁」と言います。
小1の壁の、具体的な悩みは下記の通りです。
【小1の壁】
- 学童に入れなかった後の子供の預け場所に困る
- 学童は保育所より保育の時間が短い
- 仕事を辞めないといけない
- 仕事の勤務時間を短縮しなくてはいけない
保育園があるから安心して働けていましたが、学童に入れないと仕事を辞める必要があるのです。
こちらの記事に小1の壁について書いていいますので参考にしてください。
小1の壁を乗り越えよう!小1の壁対策をまとめました!
小4の壁とは
さらに学童保育は、小1のときだけでなく「小4」のときにも、問題点が出ます。
子どもが小学4年生になった時、仕事をやめなければならない可能性があるのです。
学童保育は低学年の児童が優先的に入られます。
ですので定員を超えてしまうと、高学年の児童は学童を辞めなければなりません。
他にも子供が高学年になってから出てくる問題があります。
それが小4の壁です。
【小4の壁】
- 学童は低学年優先なので高学年は辞めなくてはいけない場合がある
- 小4から勉強が難しくなり学力が低下
- 仕事を辞めないといけない
- 仕事の勤務時間を短縮しなくてはいけない
などが挙げられます。
小4の壁は、子供の保育場所だけではなく、学力の面でも問題が出てきます。
小学校高学年になると、学校の問題が難しくなってくるのです。
覚えるだけでなく、考える力も必要になります。
そのため子供の間で学力の差が、小4あたりから出てくるのです。
こちらの記事に小4の壁について書いていいますので参考にしてください。
小4の壁ってなに?学童定員割れや勉強力低下の対策方法
学童保育に入れなかった時の対策
低学年で学童に入れなかった場合や、高学年で学童を辞めなくてはいけなくなった場合、
子供は放課後どうすれば良いのでしょうか。
低学年の子供は5歳~7歳とまだまだ幼く、放課後1人にさせるには不安です。
不安なのは親だけではなく、子供も同じことが言えるでしょう。
1人で行動する子供の気持ちを考えると、低学年のときから1人にさせるのはかわいそうですよね。
高学年になれば、ある程度しっかりするので、低学年の間は対策が必要です。
子供の放課後の過ごし方の対策として、下記の対策が挙げられます。
民間の学童保育に通う
最近では民間の学童保育が増えてきています。
民間の学童保育は夜20時頃まで、預かり可能な学童保育が多いようです。
学校から学童までの送迎・入浴・食事なども行う施設があります。
宿題や勉強も見てもらえますので、学力面でのサポートも安心です。
公立の学童保育の場合、料金は「月々10,000円前後」です。
しかし民間の学童保育は、「月々50,000円前後」となっています。
民間の学童保育は、料金の面で考えると割高ですが、夜遅くまで働くママにとっては、助かる施設です。
ただし月々50,000円も払っていると、一体何のために働いているのかわからないという声も多いようです。
習い事をする
学校が終わった後子供一人にさせないように、習い事をする家庭が多いようです。
放課後に子供が1人にならないよう、習い事で時間を埋めるという対策です。
この時注意しないといけないのは、学校から習い事までの距離です。
学校から習い事までの距離が近ければ安心ですが、
学校から遠い場合は事件や事故の危険性が高くなります。
ですので放課後の習い事は、学校から近い場所にあるものを選ぶと良いでしょう。
習い事の種類は、子供が好きな習い事が良いでしょう。
辞めることになれば、結局1人で過ごすことになるからです。
図書館に通う
放課後は図書館に通う子供もいます。
本を読むスペースとは別に、勉強をするスペースが用意されている図書館もあります。
ですので学校の宿題を、図書館でこなせますね。
図書館には沢山の本がありますので、勉強でわからない部分があると、自分で調べることが可能です。
子供1人にさせない対策をしつつ、本好きになる可能性もあるので一石二鳥です。
しかし図書館によっては、勉強禁止にしているところもありますので、事前に確認をしましょう。
近くの親戚に頼る
近くに親戚や両親が住んでいる場合は、両親を頼るのも良いでしょう。
両親なら安心して子供を預けられますし、費用もかかりません。
だからといって両親に甘えきっていると、関係がギクシャクしてしまう可能性があります。
子供を見てもらえることが当たり前と思わず、時には感謝の気持ちを伝えたり、手土産を持っていくなどの心使いが必要です。
親の労働時間の短縮する
子供が学童の「待機児童」になった場合、学童に変わる場所が見つかるまで、親が勤務時間を短縮する人もいます。
「預ける場所がない」「頼れる身内が近所にいない場合」子供を1人にするのは不安です。
子供を狙った犯罪が増えている中で、何か事件に巻き込まれてからでは遅いです。
特に子供が低学年のうちは仕事を優先せず、なるべく子供を1人で行動させないようにしましょう。
高学年なら家で留守番
子供が高学年になると、しっかりしてきますので、1人で留守番ができる子供が増えます。
急に1人で留守番をするとなると、戸惑うことがあります。
ですので初めは時間を短時間にし、少しずつ時間を伸ばしていきましょう。
徐々に「留守番」に慣らしていくようにするとい良いでしょう。
子供が留守番をする時の注意点についてこちらに書いていますので参考にしてください。
子供に1人で留守番をさせる際の注意点など
託児所やベビーシッターに預ける
公立の学童保育よりは料金がかかりますが、託児所やベビーシッターに預ける方法があります。
託児所では、幼い子供から小学生高学年までを対象にして、預かっている施設が多くあります。
全国の託児所はこちらから検索が可能です。
託児所ナビ
ベビーシッターは子供の送迎や保育などを行います。
当日の予約が可能なところが多くありますので、急な用事や仕事の時に便利です。
利用者のニーズに答えてくれるので、サポートは手厚いものの比較的料金が高めになっています。
基本料金の他に、交通費も支払わなくてはいけません。
全国のベビーシッターはこちらから検索が可能です。
キッズライン
ファミリーサポートセンターを利用する
ファミリーサポートセンターという支援事業があります。
ファミリーサポートセンターでは、地域の人々が会員になり、育児や介助の援助と支援をおこなうシステムになっています。
子供の保育や、保育施設への送迎もおこなっています。
利用料金は1時間あたり「800円~」と低価格です。
ですので共働きや、母子家庭で働いているママには、ファミリーサポートセンターを活用している人が多くいます。
ファミリーサポートセンターの利用をしたい場合は、役所に問い合わせてください。
まとめ
学童保育の待機児童が過去最多になったことからもわかるように、子供の保育施設を必要としている人がたくさんいます。
待機児童問題を解決するために、国は対策を行っていますが、まだまだ保育施設は足りません。
クトですので子供が学童に入れなかった場合、家庭ごとに対策をたてなくてはいけません。
学童に入れるまでは子供が1人にならないよう、習い事をしたり託児所やシッターを利用したりすると良いでしょう。
我が子が待機児童になってしまったら、子供と家庭に合った方法で乗り越えましょう。
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