学童保育ってどんなところ?メリットやデメリット・料金・過ごし方について
両親の共働きやひとり親家庭が増える中で、「学童保育」に通う子供が増えています。
学童保育は安心して子供を預けられるので、ママからすればとてもありがたい場所ですね。
そんな学童保育で、子供たちは何をしているのか気になるママは多いはず。
「学童保育とはどんな場所なのか?」
「メリット・デメリットは何なのか?」
「その他学童での子供たちの過ごし方」
についてまとめました。
学童保育ってなに?
学童保育とは一体どのような施設なのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか?
学童保育とは、
「学校が終わって家に帰っても、両親が家にいない児童に対し、遊び場や勉強の場を提供する施設」のことです。
学童保育は各市町村の自治体が運営していることが多く、
「放課後クラブ」「放課後子ども教室」「学童クラブ」と呼ぶ場合もあります。
学童保育の多くは定員を設けています。
しかし定員以上の希望者が殺到しており、順番待ちとなっている学童保育が多くあります。
学童保育(放課後児童クラブ)の実施状況調査結果がまとまる
「支援の単位」数は2万7638、入所児童数は107万6571人把握できた「待機児童」は、1万5839人全国学童保育連絡協議会
片親・親の病気などの事情によっては優先的に入ることができます。
子供の対象年齢は?
幼稚園や、保育園を卒園すると、小学校に行くようになり、放課後預ける場所に困る家庭が増えることから「小1の壁」と言われていました。
放課後、子供を預ける場所に困っているママにとってありがたいのが学童です。
一般的に学童保育の対象年齢は、「小学校1年生~6年生」です。
以前までは1年生~3年生までが学童保育の対象でしたので、小学校4年生から子供を預ける場所に困る人が増えるため、「小4の壁」と言われていましたが、平成27年4月に児童福祉法の一部改正により、学童保育の対象が6年生までに引き上げられました。
しかし高学年になると、放課後の数時間を1人で自宅で過ごせるようになるので、学童をやめる子供は多いようです。
預かってもらえる時間は?
学童保育で子供を預かってもらえる時間帯は、学校が終わった「放課後から18時まで」のところが多いです。
ただし秋冬は暗くなる時間が早いので、少し早い「17時や17時30分」までのところもあります。
別料金を払えば時間を延長してもらえるところもありますが、それでも「19:00まで」の学童保育がほとんどです。
料金は?
学童保育にかかる費用は「4,000円~6,000円」のところが多いです。
平成26年に厚生労働省が調査した結果があります。
施設によって利用料金は異なりますが、
ベビーシッターや塾に比べると格段に安い金額ですね。
兄弟で学童保育に通う場合は、2人目は半額になるところもあるようです。
どんな人が見てくれるの?
学童では子供たちを見てくれる「指導員」がいます。
特に資格がなくても学童の指導員になれるので、主婦やボランティアの方が多くいます。
2015年4月から「放課後児童支援員」という新しい資格が創設されました。
この資格は学童保育の指導員に対する資格です。
現在は「放課後児童支援員」の有資格者を学童保育に「2人以上」配置することが義務付けられました。
ですので学童には、ボランティアの人意外にも「放課後児童支援員」が必ず2人以上います。
以前よりも安心して、子供を学童保育に預けることができるようになりました。
おやつはある?
学童では諸費用として別途「おやつ代」を徴収しているところがほとんどです。
おやつ代は大体「毎月2,000円ほど」の学童保育が多いようです。
ちなみに学童保育から出されるお菓子は生協のものが多く、
お菓子がメインですが、たまにおにぎりが出ることもあるようです。
手作りのお菓子は「衛生面の関係」で、用意していないことがほとんどです。
どんな玩具がある?
学童保育ではトランプ・オセロなど、室内で遊べる玩具が用意されています。
学校内に学童がある場合は、校庭で遊ぶこともできます。
室内だけでなく、外で目一杯遊ぶことができるので、運動不足になる心配はありませんね。
学童保育のメリット
学童保育には色々なメリットがあります。
一体どのようなメリットがあるのでしょう?
料金が安い
学童保育はベビーシッターや託児所に比べると、とても「安い」です。
ベビーシッターや託児所に子供を預けると、数時間で「数千円~数万円」しますが、
厚生労働省の統計にもあるように、学童保育の多くは「1ヶ月あたり4,000円~6,000円」です。
小学校内でみてもらうことが多く移動しなくていい
学童保育の場所は小学校を利用することが多いので、子供は放課後に学校から移動することなく過ごせます。
小学校敷地内に学童がない場合でも、小学校に隣接した場所にあることが大半です。
学童保育への異動は、1人で移動するのではなく集団で移動することがほとんどです。
塾や習い事に行くよりも、安心して行かせることができます。
夏休みや冬休みの長期休暇もみてもらえる
学童保育は放課後のみの利用ではありません。
夏休み・冬休み・春休みなどの長期休暇も、学童保育で子供をみてもらえます。
しかも料金は通常時と変わらないところがほとんどです。
ただし長期休暇には、お弁当を持参する必要があります。
イベントがある
学童保育ではさまざまなイベントが用意されています。
- クリスマス会
- お別れ会
- 遠足
- 工場見学
季節ごとにイベントが用意されているので、子供からすれば非常に楽しいでしょうね。
イベントは施設によって違いがありますが、子供達が楽しめる行事がたくさん用意されています。
学年・クラスを問わず友達が増える
学童保育には、1年生~6年生の子供達が通います。
普段なら学年が違えば、あまり交流する機会はありません。
しかし学童保育では学年が違う子供達が集団で遊ぶので、同じ学年の子供だけではなく「違う学年」の友達ができます。
同学年でもクラスが違う子供同士が仲良くなるので、子供の友好関係が広がりますね。
毎日宿題を済ませてから帰宅できる
学童の方針によりますが、先に宿題を済ませてからたくさん遊ぼう!という学童が多いようです。
学童に通う子供は帰宅が遅いので、家に帰ってから宿題をするとなると大変です。
ですので学童で宿題を済ませてくれるのは、親としても嬉しいですね。
宿題をしなくていい学童もありますが、家で子供がしんどい思いをしなくて良いように、
学童で宿題をするよう、子供に言い聞かせておくと良いでしょう。
学童保育のデメリット
先程はメリットについてお話しましたが、やはりデメリットも存在します。
集団生活の我慢でストレスになる
学童保育の子供は、放課後家に帰る子供に比べると我慢する点が多くなります。
集団生活なので1人で過ごすことはほとんどありません。1人でゆっくりできる時間がないのです。
したい遊びがあっても、学童内でできる遊びは限られています。
ですので子供によってはストレスになる場合があります。
運動場がない学童では、外で遊ぶ機会が意外と少ないようです。
遅くまでみてもらえない
学童保育は基本的に17時~18時までのところが多く、
遅くでも19時までしか見てもらえない学童保育がほとんどです。
ですので働いているママは、その時間までに仕事を終わらさなければなりません。
出張や急な残業には対応できませんね。
長期休暇は毎日お弁当を作らなくてはいけない
小学校では給食がありますが、学童保育にはありません。
長期休暇には、毎日子供のお弁当を作る必要があります。
大人数で指導員の目が届きにくい
学童は子供の人数が多く、クラス分けしているところもあります。
子供の人数が多いので、指導員側にも限界があります。
ですので子供たち全員へ、目が行き届かない場合もあります。
役員になると大変になる
学童保育の役員になると、週末駆り出されて忙しくなってしまう可能性があります。
これは仕事をしているママにとって、とても大きなデメリットと言えます。
学童に子供を預ける親は皆さん忙しいので、忙しいからと言って役員は免除されません。
公平に抽選で行われることが多いので、運が悪いと役員になっています。
学童保育での過ごし方
学童で子どもたちは一体どのように過ごしているのでしょうか?
私の子供が通っている小学校の学童保育では、下記の内容になっていますので参考にしてみてください。
- 宿題をする
- 好きな遊びをする
- おやつを食べる
- 掃除・片付けをする
毎日このスケジュールがメインです。
学童に来た子供から宿題を始めていきます。
子供同士で宿題をするので、1人で勉強するよりもはかどるようです。
宿題が終わればおやつを食べて、皆で遊びます。
帰る前に掃除・片付けをして、帰宅します。
学童保育を申し込む前に見学できるところがほとんどです。
我が子が通う学童での過ごし方を知る為に、見学にいってみるのも良いでしょう。
まとめ
学童保育は低価格で子供を預けられるので、日中子供を見れないママにとってはとてもありがたい場ですよね。
学童にはたくさんのメリットがありますがその分デメリットもあります。
特に預けられる時間には決まりがあり、急な残業などには対応できないでしょう。
学童に預けると、家に帰ってから寝るまでの数時間が、子供と唯一過ごせる時間になります。
子供とたくさんコミュニケーションをとって、その時間を大切にしてください。
孫育てって楽に見えて実は色々と問題があるんです。
育児と家事そして仕事に追われるママへ、少しでも楽をできる方法