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子どもの忘れ物が多くて困った時に親がすべき対応

 2016/09/15 学校・勉強
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小学生の後ろ姿

子どもが学校に通うようになり、忘れ物について悩まされることが多くなったママは多いはず。

子どもが忘れ物をしていることに気がつくと放置するわけにもいけないので、
親が学校に届けないといけなくなり親の仕事が増えて困りますね。
しかし親が仕事に行かなければいけなかったり、大事な用事があったりするときは届けられないこともあるでしょう。

そうなると学校や先生、友だちに迷惑をかけてしまう場合もありますよね。
子ども自身も困るでしょう。

子どもの忘れ物が多くて困っている時、親はどのようにしたら良いのか考えていきましょう。

環境や習慣で子どもは変われる

子どもの人形
忘れ物が多い子どもだからといって、親が開き直ってはいけません。
忘れ物が多い子、と決めつけて放置していては何の改善にもなりません。

大雑把、おっちょこちょいなど、子どもが生まれ持った性格はありますが、
原因を追求し、対策を講じれば忘れ物を減らすことができます。

それではこれから原因を追求する方法と、忘れ物を減らす対策を記載します。

子どもが忘れ物をしたらまず親子で一緒に考えよう

筆記用具
子どもが忘れ物をしたとき、子ども1人ではそこまで深く考えることは無いでしょう。

しかし何度も忘れ物を繰り返していたら、先生に怒られることも増えます。
先生に怒られるだけならまだしも、社会に出れば責任問題にまで発展します。

忘れ物をしてしまう癖がついてしまわないように、子供のうちに解消しておく必要があります。

具体的には下記の方法で、まずは原因を追求します。

例えば、子どもが給食のエプロンを忘れた場合

学校で頻繁に使う事がある給食のエプロンを例題にしてみましょう。

STEP1:忘れた時の子どもの気持ちを聞く

給食当番になったら、給食エプロンを学校に持って行かなければなりません。

そのエプロンを子どもが忘れてしまった時、どのように対処したのかを聞いてみてください。

1人だけエプロンを付けずに給食当番をしたのか、誰かに借りられたのか、給食当番をしなかったのか
その時の対処方を子どもに思い出させましょう。

そしてエプロンを忘れたことで誰に迷惑をかけたのか、忘れてどんな気持ちになったのかを「怒らずに」聞いてください。

子どもにその時の状況を思い出させることが目的です。

ママが怒ってしまうと、状況を考える思考ではなく、「怒られる、どうしよう」という思考が優先されてしまいます。

子供が「怒られないように」を意識してしまうと、今後の改善方法に繋がらないので、注意してください。

STEP2:どうして忘れ物をしたのか「原因」を子どもに考えさせる

どうして給食当番なのにエプロンを忘れてしまったのか、その原因を子どもに考えさせてみましょう。

忘れ物をした時の理由としては「ついうっかり」がほとんどだと思います。

ここで「ついうっかり」忘れたのが理由で終わらせてはいけません。
「どうして、ついうっかりしてしまったのか」その原因を考えさせてください。

例えば前の日から学校の用意をしていなかった、寝坊して急いでいたから、など何かしらの原因が出てくると思います。

そのことを子どもが振り返って、自分で考えれることが大切です。

STEP3:今後忘れないようにどうすれば良いのか一緒に考える

STEP2の段階で原因がわかれば、今後どのようにすれば忘れ物をしなくなるのか子どもと一緒に考えましょう。

「学校の用意は前の日からちゃんとする。」
「寝坊しないようにこれから早寝をする。」
などが方法として上げられます。

原因と対処方法を子どもが理解できれば、今後忘れ物をしにくくなるようになっていきます。

子どもの忘れ物を減らす対策

学校の用意
子どもの忘れ物を減らす為には親のサポートも必要です。

子どもに限らず、人間は誰しも忘れ物をするものなので、「今後、絶対に忘れ物をさせない!」という事は正直なところ無理だと思います。

ですので、どうすれば「忘れ物を減らすことができるのか」という風に視点を変えてみましょう。

当然ですが、下記の事柄は親であるあなたもキッチリとしなければなりません。

生活習慣を身につける

まずは、子どもに日頃から規則正しい生活習慣を身に付けさせましょう。

出したものは片づける・ゴミはちゃんと捨てる・整理整頓を日頃からする、
などの基本的なことから身に付けるようにしてください。

整理整頓が出来ない子は忘れ物が多いと言われています。

学校用品をあちらこちら、ばらばらに置いている状態を想像してみてください。

教科書は棚に並べているけど、ノートは違う引き出しの中。
そのような状態にしていると用意がしづらくなり、忘れ物をする確率が上がります。

ですので身の回りの整理整頓をする習慣を、子どもに身に付けるようにしましょう。

連絡帳をチェックする

連絡帳には、宿題や翌日必要な物が書かれていることがあります。

重要事項を子どもが見落としてしまう可能性がありますので、毎日親が子どもと一緒に連絡帳の確認をするようにしましょう。

親子で一緒に連絡帳を確認することで、忘れ物をすることを減らせます。

また、連絡帳をきれいな字で丁寧に記入することも重要です。
読めない字で書いた連絡帳を見ても忘れ物の癖はなくならないですからね。
物事を落ち着いて丁寧に行う習慣も身につけられます。

先生の言ったことを、読める字で記入できているのかもチェックしましょう。

持ち物リストを作ってチェックする

毎日必要な物に関しては持ち物リストをつくるのも良いですね。
目につきやす壁に張り紙をしていれば、嫌でも気が付くようになります。

持ち物リストを書いて、ランドセルに入れた物から順にリストにチェックマークをつければ、忘れ物をしにくくなります。

このような持ち物リストは、冷蔵庫や玄関など常に目にする機会がある場所に貼り付けましょう。

指さし確認、声だし確認をする

指さし確認をしている人を目の当りにすることがあります。

レジで指さし確認する店員さんをよく見ますし、「指さし確認」と書かた張り紙があるスーパーもあります。

指さし確認声だし確認は、大袈裟に感じるかもしれませんが、
大袈裟にすることで「意識が集中する」のでミスが減るという、とても大きい効果があります。

ですので、子どもにも指さし確認、声だし確認をしながら持ち物の用意をさせると良いでしょう。

学校の用意は前日にして玄関に置く

学校の用意は必ず前日に済ますようにしましょう。
そして、時間割や持ち物の準備は「子ども自身」にさせるようにしましょう。

親が最終チェックとして、時間割に間違いはないか忘れ物がないかを確認しましょう。

そして、用意が出来た持ち物は「定位置」に置くようにしてください。
置き場所を不規則にしていると、バタバタしている朝に「うっかり」忘れてしまう原因になります。

玄関は家を出る時に必ず通りますので、持ち物は玄関に置いておくことをおすすめします。

早寝をする

夜遅くまで起きていると、寝坊してしまうことがあるので、子どもには早寝をさせるようにしましょう。

寝坊して身支度を急いでいたら、玄関にある持ち物ですら忘れてしまう可能性があります。
余裕を持って家を出る習慣をつけましょう。

寝不足になると、忘れ物に限らず、学校での授業に集中できず、学力低下に繋がってしまいます。
まさに寝不足は百害あって一利なしと言えます。

次は忘れないようにしようと思わせる

どんなに気をつけていたとしても、1度も忘れ物をしたことが無いというような人はほとんどいないでしょう。

もし子どもが忘れ物をしてしまった場合は、親子で忘れ物をしてしまった原因を考え、次は忘れないように生活を見直しましょう。

大事なのは一度目の忘れ物ではありません。
次は絶対に忘れ物をしないという意気込みと、対策です。

対策についてはこのページに書いていることを何度も繰り返すことが大事です。

ADHD(注意欠陥/多動性障害)病気の可能性

病院のカルテ

あまりにも忘れ物がひどい場合は、発達障害の可能性があります。
この場合は本人の努力や注意散漫などが原因ではありません。

中でも、ADHD(注意欠陥/多動性障害)は忘れ物が多いと言われています。

ADHDの特徴として下記のものが上げられます。

  1. 集中力に欠ける
  2. 忘れ物が多い
  3. 簡単なミスが多い
  4. 授業中に座っていられず歩き出す
  5. 整理整頓ができない
  6. 貧乏揺すりする
  7. 思いつくとすぐ行動する
  8. 急に走りだす

このような症状があまりにも目立つ場合は、一度専門の医師に相談してみてください。

親と子のためのADHD情報サイト

上記から全国の病院が紹介されていますので、お住まいの地域を指定して検索してみてください。

ADHDであるということが早めにわかれば、ADHDの子に向けた正しい対処法を行うことが出来ます。

まとめ

ランドセル
今回は、忘れ物が多い子どもに困っているママ向けに対策をまとめてみました。

完全に忘れ物をなくすという事は難しいので、忘れ物を減らしていこうと言う考えに切り替えてみてください。

忘れ物をしてしまうのは「仕方ないこと」ではありません。

忘れ物をしてしまった時は子どもと一緒に、

  • 忘れてどう対処したのか
  • 忘れた原因は何なのか
  • 次から忘れないためにどう対策すれば良いのか

以上のことを考えるようにして下さい。

それと同時に、子どもが忘れ物をしないためにも「持ち物リスト」を作って、子どもが用意した持ち物の最終チェックを親がしましょう。

しかし、ADHDのような本人の努力や周りの努力ではいかんともしがたい場合もあります。
不安に思うのであれば早めに病院で診てもらいましょう。


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ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

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