子供を伸ばす上手な褒め方って?ダメな褒め方もまとめました。
子育てをしていて、子供を褒めるシーンはいくつもありますよね。
褒めて育てることは、子供の心に良い影響があります。
ですので子供が良いことをしたら沢山褒めてください。
しかしむやみやたらに褒めるのは良くありません。
「子供を褒める」という行為は、上手な褒め方・駄目な褒め方があるのです。
今回は子供の上手な褒め方と駄目な褒め方について、まとめました。
「ただ単に褒めるママ」になるのではなく、「上手な褒め方ができるママ」を目指しましょう!
子供はほめると伸びる
人には褒められて伸びる人もいれば、叱られて伸びる人もいます。
子供はまだ大人ほどメンタル面が強くありません。
だからこそ「褒めて伸ばす」を目指します。
かといって悪いことをして叱らないわけにはいきません。
「悪いことをしたら叱る」・「良いことをしたら褒める」をしっかりと使い分けましょう。
また「悪い所」は「良い所」より目立ってしまうものです。
ですので悪い所ばかり見るのではなく、良い所を見つけて褒めると良いでしょう。
褒めることは自信に繋がる
子供は褒められると「認めてもらえた」という喜びを感じます。
特に親は子供にとって一番身近な存在です。
その親に褒めてもらえるということは、自信に繋がるのです。
褒められたことで、さらに子供は自信を持って物事に取り組めるようになります。
それに自信のある人は、生き生きと明るい人が多いですよね。
暗い顔した人間になるより、明るい顔をした人間のほうが良いに決まっています。
ですので子供はたくさん褒めて育てると良いでしょう。
自己肯定感を育てられる
自己肯定感とは、「自分の存在価値は認められている」「自分は大切な存在だ」など、自分を肯定している感覚のことを言います。
この自己肯定感は、親に褒められることで育つのです。
自己肯定感が高いと、プラス思考に物事を考えられますし、向上心が高くなります。
しかし自己肯定感が低いと、物事を否定的に捉えがちになります。
さらに取り組んでいることをすぐに諦めることも、多くなります。
やる気UPに繋がる
誰でも失敗をすると、やる気がなくなってしまうことがありますよね。
頑張ったのに成果がでない・努力しても報われない、などやる気がなくなってしまう状況は沢山あります。
やる気をアップさせるには、褒めるのです。
褒めることは、やる気アップに繋がります。
褒められることでモチベーションはあがります。
モチベーションが上がることで、また頑張ろうという気持ちになるのです。
褒めて育てなかった子供はどうなる?
子育てにおいて、褒めることは大切です。
しかし中には良いことをしても、お手伝いをしても褒められず、育ってきた子供もいます。
では褒められなかった子供が、大人になった時どうなるのでしょうか。
子供の頃に褒められなかった子供は、メンタルが弱くマイナス思考になる傾向にあります。
なにより自分に自信を持てない大人になることが多いでしょう。
何か問題が起こるとすぐ落ちこみ、「自分は駄目な人間なんだな」と悲観します。
また褒められたとしても、褒められることに慣れていないので、素直に喜べません。
「私なんて全然!」「そんなことないです。」と否定的になります。
「アメリカインディアンの教え」という本に、下記の言葉があります。
[1]批判ばかり受けて育った子は避難ばかりします
[2]敵意にみちた中で育った子はだれとでも戦います
[3]ひやかしを受けて育った子ははにかみ屋になります
[4]ねたみを受けて育った子はいつも悪いことをしているような気持ちになります
[5]心が寛大な人の中で育った子はがまん強くなります
[6]はげましを受けて育った子は自信を持ちます
[7]ほめられる中で育った子はいつも感謝することを知ります
[8]公明正大な中で育った子は正義感を持ちます
[9]思いやりのある中で育った子は信仰心を持ちます
[10]人に認めてもらえる中で育った子は自分を大事にします
[11]仲間の愛の中で育った子は世界に愛をみつけます
アメリカインディアンの教えより
これは本当にその通りで、
子供の頃の育った環境・抱いた感情・親子関係は、子供の将来に影響すると言えます。
褒めるのが苦手なママはどうしたら良い?
「褒める」ことは、できる人からすれば簡単なことですが、褒めるのが苦手な人もいます。
「短所ばかり目についてしまう」「どのように褒めて良いのかわからない」という人もいるでしょう。
このような褒めるのが苦手な場合は、
子供の「短所」にばかり目を向けるのではなく、常に「長所」を意識して見るようにしましょう。
「100点のテストを持って返ってきた時」
「一生懸命勉強している時」
「家のお手伝いをした時」など、これらはすべて良い事です。
このような長所を意識することで、自然に褒められるようになるでしょう。
子供を伸ばす上手な褒め方
「子供は褒めて伸ばせ」と昔から言います。
どのように褒めるのが、子供にとって良い成長に繋がるのか見ていきましょう。
他人に良いことをしたら褒める
子供が良いことをしたら褒めてあげて下さい。
友達におもちゃをかしてあげたり、ママのお手伝いをしたりした時、
その行動を褒められると、人に良いことをすると褒められるという意識になります。
それは人を思いやる気持ちが芽生えるキッカケになります。
人が喜ぶことをすると、喜んでもらえるとわかりますし、
「人が喜ぶことは良いことなんだ」と言う意識を持つことができるのです。
具体的に心をこめて褒める
「いいね」「よかったね」という言葉は、誰でも簡単に言える言葉です。
しかし「いいね」「よかったね」と言われても、何が良いのか子供はわかりません。
「○○できるなんてすごいね!」「○○が上手だね!」など、
具体的に何が良かったのかを褒めるようにしましょう。
過程を褒める
大体の家庭では、子供のテストの結果・料理の出来具合・お絵かきの完成度、などの子供がした行動の結果が良ければ褒めますよね。
結果が悪かったり、完成度が低かったりしても、それまでの努力があります。
結果がどうであれ、その努力していることが良いことです。
ですので結果だけを見るのではなく、「過程を見て」その努力を褒めてください。
努力することを褒められると、「努力することは良い事」と、子供は理解します。
そうすることで子供は日々努力することを心がけるようになるでしょう。
後から褒めず、すぐ褒める
子供が何か良いことをしたらその場で褒めることが大事です。
時間が経ってから褒められても、「良いことをした出来事」は時間が経っているので、子供自信の感情が薄れています。
褒められることは誰にとっても、気分が良いことです。
時間が経ってから褒めると、良いことからは頭が離れ、「褒められる=気分が良い」だけになってしまうのです。
しかしすぐ褒めると、「良いことをする=褒められる=気分が良い」ということになります。
ですので子供が何か良いことをした時は、後から褒めるのではなく、すぐに褒めるように意識しましょう。
スキンシップを加えて褒める
言葉で褒めるだけではなく、スキンシップを加えて褒めるようにしてください。
子供を抱きしめたり、頭を撫でてあげたり、などのスキンシップがあると、子供はより一層喜びます。
触れ合うことは、コミュニケーションにも繋がります。
コミュニケーションは、良い親子関係を築くために大切です。
ですので「褒める」と「スキンシップ」を同時に行いましょう。
感謝の気持ちは褒めるに繋がる
子供が良いことをした時に褒めることは、言ってみれば「当たり前」です。
褒めるだけでなく、感謝の気持ちも込めることで、効果が倍増します。
「○○してくれてありがとう」と笑顔で伝えることで、子供は良いことをしたという気持ちになります。
良いことをすると、人を喜ばすことができる、と言う意識が生まれます。
ですので些細なことでも、子供に感謝を伝えるようにしましょう。
NGな褒め方
次に悪い褒め方を紹介します。
褒めることは良いことですが、良くない褒め方もあるのです。
用事をしながら褒める
掃除をしていたり、夕ご飯の支度をしていたり、家事に忙しいママは、常に子供に構っていられるわけではありません。
忙しい時に子供から「今日は先生に褒められたよ!「テストで100点取ったよ!」など言われることもあるかと思います。
このような時に「適当に褒める」と、心がこもっていないことは、幼い子供でもわかります。
ですのでこのような時は、一度ママの手を止め、子供の目を見て褒めて下さい。
軽々しく片手間に褒めず、子供と向き合い心をこめて褒めるようにしましょう。
結果だけを褒める
良い成績を取れたこと・かけっこで1番を取れたことなど、結果を褒めるのは良いことです。
しかし結果だけ褒めていると、子供は「親に褒められるために良い結果を出さなくてはいけない」という意識になります。
良い結果を残さないといけないという意識は、プレッシャーになります。
子供のプレッシャーにならないためにも、「結果だけ褒める」のは辞めましょう。
他人と比較して褒める
友達同士で競争し、お互い刺激し合う仲になるのは良いことです。
しかし「○○ちゃんよりよくできたね」「○○くんに勝てたね」など、友達と比較して褒めるのは辞めましょう。
なぜなら子供は、友達と比較されることで、友達に対して優越の感情がうまれます。
優越の感情が生まれると友達に対して、常に敵対視してしまうこともあるのです。
そうなると子供は、友人関係をうまく築けなくなってしまう可能性がありますので注意しましょう。
むやみやたらに褒める
むやみやたらに褒めることは避けましょう。
本当に良いことが何なのかわからなくなりますし、褒めることに価値がなくなってしまいます。
ただの「おだて」や「甘やかし」にならないようにしてください。
褒めるところは褒める、褒める必要がないところは褒めない、などのメリハリが必要です。
報酬を与えて褒める
「○○できたからおもちゃを買ってあげる」「○○をしたからお小遣いをあげる」など、報酬を与えて子供に頑張らせようとする親がいます。
「よく頑張ったね!」と褒め、おもちゃやお小遣いを子供にあげると、
子供は良いことをすると報酬が貰えるという意識になります。
報酬が貰えることに慣れてしまうと、
報酬がない時は頑張らない子供になってしまう場合があります。
報酬を与える時は、とっておきの時だけにしておきましょう。
子供を褒める姿勢も大事
子供を褒める時は、子供と向き合うようにしましょう。
先程も話したように、片手間で適当に褒めるのは良くありません。
子供に目をあわせて、褒めることが大切です。
抱きしめたり、頭を撫でたりのスキンシップもあるとより良いでしょう。
少し大げさと親は思うかもしれませんが、愛情は大げさに表現しても何も問題ありません。
まとめ
子供は褒められることで「自己肯定感」が育ちます。
しかし褒めすぎるのは、ただの甘やかしになってしまう可能性もありますので気をつけましょう。
褒める時は、子供と同じ目線になり、スキンシップを取りながら、心から褒めてください。
そうすることで、自信を持った大人に成長するでしょう。