幼稚園の保育料(費用)が払えないとどうなる?対処法は?
子供を幼稚園や保育園に入園させたものの…
「お金がない」「保育料が払えない」と困っている人はいませんか?
特に私立幼稚園は、公立幼稚園に比べると、毎月の保育料が高いですよね。
入学当初は幼稚園費を払えていても、後から払えなくなる方が多いようです。
家庭状況が変わったり、病気になったり、要因は様々です。
幼稚園や保育園のお金が払えなくなった時、すぐに退園しないといけないのでしょうか?
それとも何か、対策や対処ができるのでしょうか?
保育料を払えなくて困っている人向けに、対処法をまとめました。
このページの目次
幼稚園にかかる費用
幼稚園は大きく分けて、公立幼稚園と私立幼稚園があります。
公立幼稚園は各自治体が運営していて、私立幼稚園は学校法人が運営しています。
公立か私立かで、保育料が大きく変わります。
保育園は、親の所得により保育料が変わります。
そのためこの記事では、「幼稚園の平均保育料」を紹介します。
参考にするデータは文部科学省による「平成26年度の子どもの学習費調査」です。
平成26年度の子どもの学習費調査
授業料を含む教育費
幼稚園の年間教育費は下記の通りです。
公立幼稚園→119,175円/年間
私立幼稚園→319,619円/年間
教育費は公立幼稚園に比べると、私立幼稚園の方が「約3倍」高くなっています。
給食費
幼稚園の年間給食費は下記の通りです。
公立幼稚園→19,382円/年間
私立幼稚園→36,836円/年間
給食費は公立幼稚園に比べると、私立幼稚園の方が「約2倍」高くなっています。
園外活動費
幼稚園の年間園外活動費は下記の通りです。
公立幼稚園→83,707円/年間
私立幼稚園→141,553円/年間
園外活動費は公立幼稚園に比べると、私立幼稚園の方が「約1.8倍」高くなっています。
幼稚園にかかる総合年間費用
総合的に1年間かかる幼稚園費用は下記の通りです。
公立幼稚園→222,264円/年間
私立幼稚園→498,008円/年間
つまり1ヶ月あたりの平均費用は、「公立幼稚園で18,522円」「私立幼稚園で41,500円」です。
公立幼稚園に比べて、私立幼稚園は「2倍強」高いと言うことになります。
幼稚園に入学すると、この毎月の保育料が小学校入学まで続きます。
さらに入園当初は、入園費・制服なども必要になります。
ですので子供を幼稚園に通わせるためには、かなりのお金が必要になるのです。
保育料(月謝)が払えないとどうなる?
幼稚園を通う家庭の中には、保育料が払えなくて困っている人がいます。
保育料を滞納し続けると、一体どうなるのでしょうか?
幼稚園・保育園の強制退会になる
幼稚園や保育園の保育料を滞納すると、園側から支払いを求める手紙や電話があります。
幼稚園・保育園経由で督促が行われるます。
その後も保育料の支払いがない場合は、強制退園を迫られます。
子供は幼稚園・保育園に通うことができなくなってしまうのです。
滞納すると勧告の後、差し押さえになる
未納になっている保育料に関しては、幼稚園の退園になった後も保育料の支払いを求められます。
督促の次は、勧告に変わります。
勧告は最終警告と思って良いでしょう。
最終警告というのは、「保育料を支払わなけでば、財産・給料などを差し押さえしますよ。」と言うことです。
それでも支払われない場合は、給料の差し押さえになりますので注意が必要です。
差し押さえに関しては、保育料相当の財産や給料が差し押さえられます。
保育料が払えない時の対処法
上記のように、幼稚園の退園や財産や給料の差し押さえにまでならないためには、保育料を納める必要があります。
そこで保育料が払えない時の対処法をまとめました。
減免制度を利用する
できることなら退園したくないと思っている親が多いことだと思います。
しかし毎月の保育料が変わらないければ、支払い状況が変わることはないでしょう。
そこで利用できるのが「減免制度」です。
減免制度とは、「保育料の減額や免除」になる制度です。
自治体によって減免制度があるところと、ないところがあります。
ですので一度、お住いの地域の役所に問い合わせをしましょう。
私立就園奨励費補助金・保護者負担軽減補助金を貰う
減免制度の他にも、私立就園奨励費補助金・保護者負担軽減補助金があります。
私立就園奨励費補助金・保護者負担軽減補助金とは、私立幼稚園に通う児童がいる家庭が受けられる制度です。
貰える補助金は、下記により異なります。
- 自治体の補助金額設定
- 両親の市民税所得割額
- 対象の子供が何番目の子供か
私立就園奨励費補助金・保護者負担軽減補助金も、自治体によってはありませんので、役所に問い合わせましょう。
保険の解約、または貸付制度を利用する
子供を持つ家庭の多くは、学資保険に加入しています。
もし子供のために学資保険に入っているのであれば、解約することで毎月の家計が軽くなります。
また解約をすると、払戻金が貰えます。
保険を途中解約した場合の払戻金は、今までの掛け金よりは少なくなってしまいます。
しかし払戻金があると保育料の足しになります。
また保険会社によっては、保険に加入している人が、掛け金からお金を借りられる制度があります。
学資保険を解約したくないという人は、保険会社の貸付制度を利用すると良いでしょう。
幼稚園・保育園に事情を説明する
保育料の支払いが滞ってしまう場合、幼稚園・保育園に事情を説明しましょう。
幼稚園・保育園によっては、支払えない保育料を、分割にしてくれる場合もあるそうです。
ですので保育料を払えないまま放置するのではなく、幼稚園・保育園に相談してください。
どうして支払えないのか、いつ支払えるようになる見込みなのか等、詳しく説明すると良いでしょう。
節約する
国からの補助金や補助制度が受けられず、保育料を削ることができない場合は、家計を節約してください。
「無駄な出費はないか」「外食を多くしていないか」「電気を消し忘れていないか」「解約し忘れているものはないか」など確認しましょう。
副業をする
現在働いている給料では足りない・外で働けない等の理由がある場合は、内職をオススメします。
空いている時間に、自宅で出来る仕事があります。
外で働くほどの時給にはなりませんが、少なくとも収入に繋がります。
最悪の場合退園する
避けたい方法ではありますが、幼稚園にお金を払えない場合、退園という選択もあります。
どうやりくりをしてもお金を工面できない場合は、仕方ありません。
幼稚園は義務教育ではありませんので、必ず通わせる必要はないのです。
残念ですが払えないものは仕方ありません。
今まで以上に自宅で親が子育てに力を入れましょう。
今後保育料は無償化になっていく可能性がある
国の対策で、現在小学校や中学校の授業料は無料になっています。
そしてこの授業料無料化を、幼稚園や保育園にも適用しようと対策が進められています。
平成28年の春から、大阪の一部の地域では保育料が無料になります。
特に「大阪維新の会」では、保育料の無料化を推しています。
大阪維新の会のメンバーである西端守口市長。ついに来年より0から5歳児の保育料、幼稚園料を無償化!!財源は公立保育所を民営化する改革でねん出。維新吉村大阪市長は今年より5歳児無償を実現。大阪府では私立高校の無償は既に実現。維新の首長は着実に教育の無償化を実現している。
— 橋下徹 (@t_ishin) 2016年10月6日
幼稚園保育料が無料になる取り組みに関しては、現在も全国に広まっています。
例えば第二子に関しては、保育料が無料という制度を設けている市町村もあります。
今後は、「子供が何人目の子供」に関係なく、「子供全員が保育料の無償化」は、広まっていくことが期待できるでしょう。
まとめ
幼稚園・保育園のお金が払えないとなると、困りますよね。
保育料の支払いを滞ると、最終的に退園勧告を受けます。
幼稚園・保育園の退園にならないためには、国の補助制度に頼りましょう。
補助金や助成制度は、市町村によって異なりますし、国からの補助がない地域もあるので注意してください。
国からの補助がない場合は、家計を節約したり、学資保険を解約するといった対処法を取ると良いでしょう。
幼稚園・保育園を退園するという選択は、子供のために避ける努力をしましょう。
幼稚園が無償化になるのはホント?いつから無料になるのでしょう?
母子家庭で生活保護をもらうにはどうすれば良いのでしょうか。