子供にお箸の正しい持ち方を教えよう!練習方法やしつけ箸5選
間違ったお箸の持ち方をしている人を見ると、違和感を感じませんか?
お箸の持ち方が正しくないと、「行儀が悪い」「育ちが悪い」と思われます。
我が子のお箸の持ち方が、行儀が悪いと思われないよう、正しいお箸の持ち方を教えましょう。
お箸は変な持ち方で癖がつくと、なかなか直せません。
また年齡を重ねれば重ねるほど、間違った持ち方の癖が直らなくなります。
ですので子供のうちから、正しいお箸の持ち方の練習をして、身に着けさせる必要があります。
このページの目次
お箸の練習はいつから?
お箸の練習はいつ頃から始めれば良いのでしょうか?
ご飯を食べる時、はじめはスプーン・フォークから始めます。
スプーン・フォークが上手に使え、指先が器用に使えるようになった頃から、お箸を使い始めると良いでしょう。
個人差がありますが、大体3歳前後になると、子供は上手に指先を使えるようになります。
ですので3歳前後を目安に、ゆっくりとお箸使いを始めていきましょう。
肝心なのは、お箸を使い始めたときに、正しいお箸の持ち方を教えることです。
最初の時点で間違ったお箸の持ち方をしてしまうと、矯正が難しくなります。
正しいお箸の持ち方・使い方
正しいお箸の持ち方を紹介します。
【1】まず上のお箸はえんぴつ持ちです。親指、人差し指、中指で上のお箸を持ちます。
【2】次に下のお箸は、親指と薬指で固定します。
【3】お箸の先を揃えて【1】と【2】を組み合わせます。
【4】下のお箸は動かさず、上のお箸を動かします。
基本的に下のお箸は固定で動かすことはありません。上のお箸だけを動かして、食べ物をつまみます。
良くないお箸の持ち方例
良くないお箸の持ち方の中で、特に多い持ち方を紹介します。
鉛筆持ち
えんぴつと同じ持ち方をする「えんぴつ持ち」です。
良くないお箸の持ち方の中で1番多いのが、えんぴつ持ちです。
下のお箸は固定されず、上のお箸は人差し指だけで動かすので、安定しません。
えんぴつ持ちは、大きな支障がないので、大人になってもえんぴつ持ちのままお箸を使う人が多くいます。
ただし行儀に詳しい人やご年配の人が見ると、持ち方が間違っている気づかれるので注意しましょう。
にぎり持ち
お箸をにぎった状態で持つ「にぎり持ち」です。
にぎり持ちは、上のお箸を薬指と小指にはさんで食べ物をつまむ人や、上のお箸と下のお箸を握ったままつまむ人がいます。
食べ物をはさみにくく、見た目からも行儀がわるく感じられます。
間違ったお箸の中でも特に行儀が悪いとみなされます。
にぎり持ちは、幼い子供に多いのですが、大人でも直らない人がいます。
クロス持ち
お箸の上部、または下部を交差させる「クロス持ち」です。
交差しているお箸で食べ物をつまむので、力が安定せず水気(みずけ)があるものは滑りやすく、上手につまめません。
お箸で食べ物をつまみにくいので、お箸で食べ物をすくうように食べるという特徴があります。
すくうように食べるので、口をテーブルに近づけて猫背で食べる人が多いです。
お箸の持ち方だけでなく、食べ方もみっともなくなるので注意しましょう。
お箸の持ち方の教え方・矯正方法
お箸の正しい持ち方が出来ない場合や、変な癖を直したい場合は、輪ゴムやしつけ箸を使って矯正できます。
輪ゴムを使う方法
どのご家庭にもある輪ゴムを使って、お箸の矯正ができます。
8の字固定方法
輪ゴムを8の字にして、人差し指と親指に巻きつけます。
上のお箸はえんぴつ持ちをして、わごむの上から握り、下のお箸は親指と輪ゴムの間を通して持ちます。
親指と輪ゴムの間に、下のお箸を通すことで固定され、お箸の正しい持ち方が癖付きやすくなります。
あまりにもゆるい輪ゴムを使うと、下のお箸が上手に固定できません。
ですので輪ゴム少しきつめのほうがおすすめです。
薬指固定方法
薬指の第1関節に輪ゴムを巻きつけます。
巻きつけた輪ゴムに、下のお箸を通して固定し、上のお箸は鉛筆持ちをします。
下のお箸だけが固定されるので、上のお箸を動かすために使う指は、親指・人差し指・中指の3本だけです。
指3本に意識するだけでいいので、子供におすすめの矯正方法です。。
薬指の輪ゴムをきつく巻きつけると、血が止まりますので注意が必要です。
しつけ箸を使う方法
しつけ箸をご存知でしょうか?
しつけ箸とは、お箸を正しい持ち方ができるように、指を固定する輪っか・フック・くぼみ、がついているお箸です。
輪っか部分に指を通し、フックに指をかけ、くぼみに指を添えれば、簡単に正しいお箸の持ち方ができます。
しつけ箸は、非常に簡単に使うことが出来ます。
最初に使うお箸をしつけ箸にすれば、簡単に正しいお箸の持ち方を教えることができます。
うまく出来たら褒める
子供は褒められると喜び、もっと頑張ろうという気になります。
ですので上手にお箸を持って、上手にご飯を口に運べた時は褒めましょう。
褒める事が子供のやる気につながれば、
正しいお箸の持ち方ができるようになるまでの時間が短くなります。
怒らない・叱らない
正しいお箸の持ち方ができないことは、悪いことではありません。
見る人によっては、行儀が悪くみえてしまったり、育ちが悪いという考えだったりしますが、
お箸の持ち方が悪いと言うだけで、怒る・叱るほどのことではありません。
ですので正しいお箸の持ち方の練習をしている時、
上手にできないと怒ったり、叱ったりするのはやめましょう。
お箸の持ち方が正しくないということで、ごはんの度に怒られたり、叱っていると、
子供はごはんの時間が嫌いになり、ご飯をあまりたべなくなる可能性があります。
ですのでママがイライラせず、ゆっくり時間をかけて取り組む気持で、お箸の矯正に挑みましょう。
根気よく続ける
どのくらいで成果がでるかは個人差があります。
数日でできる子もいれば、何ヶ月もかかってしまう子も居ます。
時間がかかってしまっても途中で諦めず、根気良く正しいお箸の持ち方の練習をしてください。
おすすめのしつけ箸5選
しつけ箸にもたくさんの種類があり、特徴にも違いがあります。
子供に合ったしつけ箸で、正しいお箸の持ち方の練習をおこなってください。
エジソンのお箸2
KJC EDISON エジソンのお箸2 右手用
エジソンのお箸2は、子供から大人まで、幅広く使えるしつけ箸です。
お箸に指を通すフックがついていますので、綺麗に持つことができます。
お箸を洗う時は、フックとお箸を分離できますので、連結部分を綺麗に洗えて、衛生面の心配がいりません。右利き用、左利き用があります。
サイズ(W×D×H):50×35×180mm
リングサイズ:14×14mm
対象:小学校入学~成人女性向
エジソンのお箸3
エジソンのお箸3は大きい手の人用になっているしつけ箸です。
リングに指を入れるだけで、簡単に正しいお箸の持ち方ができます。
リング部分がお箸から分離できるので、連結部分の洗浄が簡単にできます。
すべり止め加工されているので掴みやすく、慣れないお箸の持ち方をしていても、固定されるのが特徴です。
サイズ(W×D×H):50.7×40×207mm
リングサイズ:直径17.5mm
対象:手の大きい人用
アンパンマン 持ちかた覚え箸
レック アンパンマン 持ちかた覚え箸 右きき用 ( M ) 目安2~4歳頃
右利き用で、子供向けのMサイズです。
子供に人気のあるアンパンマンがお箸の上部についているので、お箸の矯正を子供が嫌がらずに、楽しく練習できます。
「お箸の持ち方ガイド」が付いているので、しつけ箸初心者の家庭には安心です。
サイズ(W×D×H):70×25×150mm
対象:2歳~4歳
イシダ 矯正箸 ちゃんと箸
お箸にリングはついておらず、お箸にくぼみを作り、シリコンで正しい位置に指を固定できます。
「リングが無いとイヤ」という癖がつかず、正しいお箸の持ち方が身につきます。
シリコン部分は取り外しが可能で、市販されているお箸に取り付けが可能です。
段階を踏んで、普通のお箸に慣れさせることができます。
サイズ(W×D×H):40mm×25mm×165mm
対象:子供
矯正箸
矯正箸(正しいお箸の持ち方)(右手(利き手)/15cm) しつけ箸 漆塗り 【子供(幼児用)】
お箸にくぼみがあって、指を正しい位置3点に添えることができます。
デザインにこだわりがあるので、正しいお箸の持ち方ができるようになった後も、引き続き使えます。
抗菌作用があり、衛生面で安心です。
サイズ:150mm
対象:子供
なぜお箸の持ち方が大切なのか
「お箸の持ち方くらい自由で良いのではないか?」と思う人がいるかと思います。
お箸の持ち方で、食べ物の味が変わるわけではありませんし、ご飯を食べる時間が非常に長くなるわけでもありません。
どのようなお箸の持ち方をしていても、上手にご飯を食べられれば問題ないのかもしれません。
しかしお箸には数千年と長い伝統があり、
その中で最も合理的で見た目も美しいお箸の持ち方が、今の「正しいお箸の持ち方」になるのです。
つまりどのお箸の持ち方よりも、食べ物をつまみやすく、服や食卓を汚しにくい、綺麗な持ち方なのです。
そのようなベストな持ち方があるのであれば、是非ベストな持ち方を教えてあげましょう。
それにお箸の持ち方で「行儀の善し悪し」「育ちの善し悪し」を判断する人がいます。
大人になった時、会社の人・友人・恋人・結婚相手の両親、の前で食事をする機会があります。
その時に間違ったお箸の持ち方をしていると、相手に悪い印象を持たれるかもしれません。
怪我や障害などの理由により、
「正しくないお箸の持ち方」の方が便利な場合は「正しいお箸の持ち方」をする必要はありません。
そうでない場合は、子供が正しいお箸の持ち方をできるように教えましょう。
正しいお箸の持ち方をマスターすると、子供が大人になった時に、お箸の持ち方で恥ずかしい思いをせずに済みます。
まとめ
お箸の正しい持ち方を子供にしつけるためには、輪ゴムを使う方法と、しつけ箸を使う方法が簡単でおすすめです。
お箸の使い方は意外と難しく、子供からすれば「お箸でごはんを食べる」ことは、難しい作業になります。
ですので子供が上手にお箸を使えなくても、怒らず、根気よく、正しいお箸の持ち方の練習を続けてください。
子供が大人になった時、周りの人から「マナーが悪い」「育ちが悪い」と思われないために、
子供の頃から正しいお箸の持ち方を練習することをおすすめします。
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