サーフワックスの塗り方とコツを解説!季節に合わせて種類を変えよう!

サーフワックスの塗り方とコツを解説!季節に合わせて種類を変えよう! サーフボード

サーフィンをする上で欠かせないのがサーフワックス!
パフォーマンスに影響する大事なものですので、塗り方や種類はしっかりと理解しておきたいですね。
それではサーフワックスについて説明していきます。

サーフワックスはなぜ必要?

サーフワックス(サーフボードワックス)は、サーフィンにとって欠かせない道具の一つです。
サーファーの間では、サーフワックスの貸し借りは友情を感じることもあるほど(笑)

香りがついているものが多く、ココナッツなど南国っぽい香りが人気で、香りからも個性を感じられます。

ワックスと聞くと「素材はロウかな?」と思われるかもしれませんが、石油系のパラフィンという原料が主流です。
石鹸のような見た目をしていて、手で掴んで塗っていきます。

サーフワックスは滑り止めの役割を果たし、体が不安定になりやすい場面(波に乗り始めたときなど)でも手足のグリップ力を高めてくれます。

滑らなくなると素早く動作できたり、心理的にも余裕のあるサーフィンが可能になります。
逆にサーフワックスを使わなければ、滑って転んだりしてまともにサーフィンはできません。

もし実感がわかなければ、自分でサーフワックスを使った場合と使わなかった場合を比較してみましょう。
その差は歴然です。

あってもなくても良いような雰囲気のするサーフワックスですが、たとえプロの方がサーフィンをする場合でも必ず必要だということが分かると思います。
正しいワックスの選び方とその使い方を身につけて基礎を固めましょう。

サーフワックスの塗り方

サーフワックスはサーフボードの上面(デッキ)、手や足を置くところに塗っていきます。
手順としてまずは先にベースコートを下地に塗ります。

ベースコートにはこれから塗るサーフワックス(トップコート)を剥げにくくしたりグリップ強度を上げてくれる効果があります。
ベースコートはなくてもなんとかなるので塗らないという人もいたりしますが、耐久性の面で使用をオススメします。

サーフワックスはある程度長い時間サーフィンをしていればどんどん剥がれ落ちていきますので、いかに剥がれにくく保つかが重要なのです。

塗り直しの手間が省けますので、ベースからしっかり仕上げていきましょう。

いざ塗る段階になったら、ベースコートで塗る範囲にあらかじめ線をつけます。
どこまで塗ったか意外と分かりにくいので目印の代わりにします。

塗る範囲に格子状を描くように、サーフワックスの角を使って線をつけていきましょう。
その後は満遍なくベースコート、トップコートの順で塗り広げていきます。

塗る範囲の大きさはボードの種類によって変わります。
大きなサーフボードでサーフィンをするときはもちろん、サーフワックスの消費量も多くなることを覚えておきましょう。

サーフワックスを塗るときのポイント

大まかな塗り方はお伝えしたので、ここからはサーフワックスを塗るときのポイントをいくつか紹介していきます。

①ベースワックスは塗り方に偏りがあるとそこだけ急にボコッとしてしまいますので、均等になるように腕を時計回り、反時計回りと意識しながら円を描くように塗りましょう。
トップコートより多く塗るイメージを持って、大胆に塗ります。
どこまで塗れたかわからなくなったときは、ボードを傾けると反射の角度が変わって見えやすいです。
全体が均等にざらざらしたら完了です。

②トップコートを塗る段階になったら、ベースコートと同じようにクルクル円を描くように塗っていきます。
ベースコートより使う量は少なくて良いです。
ベースで作った凹凸を埋めるようにしましょう。

③グリップ力をさらに増すための小道具もあります。
バイクの足を置く部分など、グリップを必要とする場所には細かい線が入っていることが多くありませんか?
そのように表面に細かい傷をつけるだけでグリップ力を向上させることができます。
ワックスを剥がす際に使うスクレーパーのギザギザ部分を使って、ボードを傷つけないように優しく細かい線を入れましょう。

サーフワックスは季節や水温に合わせて選ぶ

サーフワックスには、硬い方から順にBASE COAT(ベースコート)、TROPICAL(トロピカル)、WARM(ウォーム)、COOL(クール)、COLD(コールド)の5種類があります。

ベースコートは一年を通してずっと同じものを使えます。
しかしその上に塗るワックスは、水温に合わせて適切なものに臨機応変に変更しなければいけません。

すなわち1年を通してサーフィンをしたい方は、ベースコート含めて5種類を購入する必要があります。

寒い季節は冷たい水でもグリップ力を失わない軟らかいワックスを使って、暑い季節は暖かい水でも軟らかくならない固めのワックスを使用します。

慣れてくると季節感からどのワックスを使うか分かってくるものですが、初心者の方は天気予報で気温をチェックして水温を予測する練習をしましょう。
水温が表示されているビーチもありますので、チェックするとさらに正確です。

季節が微妙なときは迷っている二つのうちより硬いワックスを使うのをオススメします。

本来使うべきワックスよりも軟らかいワックスを選んでしまうと、軟らかすぎてどんどん落ちてしまいます。
硬い方を選んでおけば完全に使えないということにはなりません。

サーフワックスの種類

サーフワックスの種類
それではサーフワックスの種類について、それぞれ説明していきます。
サーフワックスは柔らかい順で下記の通りです。

  1. COLD(コールド)
  2. COOL(クール)
  3. WARM(ウォーム)
  4. TROPICAL(トロピカル)
  5. BASE COAT(ベースコート)

COLD(コールド)

最も軟らかいワックスです。
通常水温が低ければ低いほど硬くなる性質を持つワックスですが、COLDタイプは冷たい水でも軟らかさを保ってくれるので、グリップ力が落ちません。

季節は真冬、日本なら11月下旬から2月ごろの使用がオススメです。
低い水温用に作られたワックスゆえに暑い時期は溶けやすく、保管する場所には気を使う必要があります。

冬場はただでさえ手足が冷えて感覚が鈍りやすいので、滑らないように毎回しっかりとベースを作ったサーフボードにワックスを塗りましょう。
水温の目安は14度以下です。

COOL(クール)

COLDと比べると硬いですが、全体で見れば軟らかいワックスです。
春先の3月から5月、秋頃の9月下旬から11月の使用がオススメです。

基本的に涼しい季節に使用するワックスですが、使う時期が季節の変わり目なので、予想外に水温が上がってしまうと軟らかくなりすぎて使えないことがあります。

せっかくワックスを塗ったのに全部落ちてしまったなんてことにならないように、COLDとWARM両方揃えておくと安心です。
比較的中間的な特性を持っているワックスなので、サブとして常備していると使いやすいです。

水温の目安は12度から20度です。

WARM(ウォーム)

全体で見ると硬い方のワックスです。
水温が暖かい初夏の6月後半や初秋の9月前半の使用がオススメです。

この時期は短時間での気温の変動が激しく、あっという間に水温も変化していきます。
急に雨が降ってきて寒くなるかもしれないし、昼になって突然暑くなるかもしれません。

急にCOOLやTROPICALを使う場面になっても困らないように、その時期の前後のワックスは揃えておきましょう。
この時期でなくとも、旅行で泊まりがけのサーフィンをするときは多めに種類を揃えることが特に重要です。

COOLに続いて比較的中間的な特性を持っているワックスなので、サブとして常備していると何かと便利です。
水温の目安は17度から25度です。

TROPICAL(トロピカル)

トップコートとして使用するワックスの中では最も硬いワックスです。
夏真っ盛りの7月下旬から8月の、外気温と海水温がどちらも非常に高い季節の使用がオススメです。

最近では温暖化の影響か、梅雨が明ける前でも真夏のような暑さを感じるようになってきました。

天気予報を見ながら、梅雨の時期でも気温が高くなりそうな年は早めに用意しておくのがオススメです。

もしこの水温になる季節に軟らかいワックスを持参すると溶けてしまうことがあるので、TROPICALだけを家から持ってくるようにしましょう。
水温の目安は25度以上です。

BASE COAT(ベースコート)

ベースコート単体で使用することはありませんがTROPICALよりさらに硬いワックスで、1年を通してベースとして活躍してくれる存在です。

BASE COATはかなり粒子が荒いことが特徴です。
下地として凹凸を作って、後から塗るサーフワックスをホールドできる量を増やし、グリップ力を強くします。

サーフィンに慣れている人は、手持ちのサーフィンワックスを増やさないためにBASE COATの次に硬いTROPICALをベースとして使うこともあるようです。
しかしベース専用に作られているワックスなので、ひとつは持っていて損はないでしょう。

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