子どもにスマートフォンを持たせる時期や注意点!親が知っておくべき事
どのご家庭でも、子どもにいつスマートフォン(スマホ)を持たせていいのかと悩む時期があるかと思います。
子どもがスマートフォンを持つ時期は、一体いつからがベストなのでしょうか?
そして、子どもがスマートフォンを持つにあたって注意すべき点は一体何があるのでしょうか?
今回は子どもにスマートフォンを持たせる時期と、持たせる場合の注意点についてまとめました。
このページの目次
子どものスマートフォンを持たせる時期
子どもにスマートフォンを持たせる時期は家庭によってばらばらですよね。
小学生低学年の子どもなら、まだ早いんじゃないか?と悩みます。
まして最近ではスマートフォンによる子ども間のトラブル・いじめ・事件なども多発しているので、スマートフォンを持たせることをためらうママが多いようです。
皆さん大体何時頃に子どもにスマートフォンを持たせているのか、統計がありますのでご覧下さい。
子どもスマートフォン・携帯の所持率
2014年の統計ではありますが、小学生から高校生のスマホ・携帯所持率の調査結果は下記の通りです。
小学校1年生→26.9%
小学校2年生→32.6%
小学校3年生→41.6%
小学校4年生→38.4%
小学校5年生→46.9%
小学校6年生→48.4%
中学生→58.4%
高校生→94.3%
この調査結果を見てわかることは、「意外と皆さん小さい頃からこどもにスマートフォンを所持させている」ということ。
ただし、小学生の場合は普通のスマートフォンではなく、いわゆる「キッズ携帯」が多いのではないかと思われます。
中学生になると、小学6年生よりも10%も所持率が上昇しています。
この中学生になる時期に、大人も使う普通のスマートフォンを持たせているのでしょう。
子どもにスマートフォンを持たせる時期はいつが良い?
上記の統計をみると、小学校5年生の時点で約50%の子どもがスマートフォン・携帯端末を所持していることがわかります。
家庭により事情はさまざまで、早いうちから子どもにスマートフォンを持たせたいという考えもあれば、スマートフォン自体持つ必要がないという考えもあります。
「スマートフォンを持つ必要性が出てきたら」、子どもにスマートフォンをもたせれば良いと思います。
例えば、防犯上持たせたほうが良いと思うのであれば、小学校1年生から持たせても悪いことはありません。
友達が持ち始めて、連絡に困るから持たせたほうが良いと思うのであれば、所持率50%を超える中学生か高校生から持たせましょう。
親が子どもにスマートフォンを渡す前にすべきこと
子どもがスマートフォンを持ちたいと言い出したら、親はまずすべきことがたくさんあります。
まず子どもが安全に利用できるようにするのが重要ですね。
子どもにとって有害なサイトやアプリが溢れているので、それらの危険性から守るのは親の役目です。
さらに子どもの生活に「スマートフォンが悪影響を与えない」、使い方を親が子供に教える必要があります。
パスワードは親が管理する
スマートフォン契約時には、各キャリアでのパスワード設定があります。
それとは別でスマートフォン本体のパスワードの設定もあります。
この2つのパスワードは子どもには教えず親が管理しておきましょう。
課金する時、スマートフォンの設定を変更する時など、パスワードの入力を求められます。
ですので子どもが勝手な課金や設定をしない為に、必ずパスワードは親のみが知っておいてください。
フィルタリングを必ずつける
青少年インターネット環境整備法では、
「18歳未満の青少年がスマホを利用するために携帯端末を契約する場合に保護者が不要と申し出ない限り」
フィルタリングサービスの利用が義務付けられています。
ですがこのフィルタリングの機能は、契約した携帯会社の回線を使用した時に適応される為、
Wi-Fiを使用した時はこのサービスを受けることが出来ない場合があるのです。
Wi-Fi環境でも安全に使うためには、Wi-Fi接続時にもフィルタリングサービスに対応したアプリを、スマートフォンに自分で入れる必要があります。
各携帯電話会社からWi-Fi利用時のフィルタリングサービスがありますのでご確認ください。(無料です)
少しやり方が難しいキャリアがあるかもしれませんが、わからない場合は携帯ショップで手続きをしてもらえます。
【docomo編】
ファミリーブラウザfor docomo
【au編】
安心アクセス for iOS
安心アクセス for Android
【ソフトバンク編】
Yahoo!あんしんねっと for SoftBank
お使いの端末のバージョンによっては動作されない場合がありますので、利用前にご確認ください。
アプリも制限しよう
スマートフォンはパソコンと違ってアプリのインストールが容易に出来ます。
また、パソコンに比べてアプリの脅威が大きいことが特徴です。
そこで、子どもにとって不適切なアプリの使用を制限する方法があります。
スマートフォンを持つと子どもは、ゲームアプリや動画アプリなどをダウンロードするようになります。
中にはウイルスが入った有害アプリも存在します。
そのようなアプリをダウンロード出来ないように設定しておきましょう。
iosの場合→「iOS」のペアレンタルコントロール機能
ペアレンタルコントロール機能
Androidの場合→「Google Play」のコンテンツフィルタリング機能
コンテンツフィルタリング機能
この機能を使えば、アプリで不適切な表現があるものはアクセスが出来なかったり、利用が制限されます。
課金に気を付ける
アプリを利用するにあたって、課金要素が含まれているアプリがあります。
パズドラやモンストに課金があれば、皆さんがよく利用するLINEにも課金要素があります。
ラインで言うと、スタンプの購入も課金の1つですね。
このようにアプリには課金要素がたくさんあるので、子どもが勝手に課金しないように設定しておくことが必要です。
iPhoneでアプリ内課金を制限する方法
iPhone(iOS)の場合は、下記の方法でアプリ内課金を制限できます。
[1]設定アイコンを開く[2]一般設定
[3]機能制限
[4]パスコードを設定
[5]パスコードを再入力(確認の為)
[6]App内課金をタップしてオフ設定
これでApp内での課金が出来なくなります。パスコードは親が管理してください。
Androidでアプリ内課金を制限する方法
Android(Googleplay)の場合は、下記の方法でアプリ内課金を制限出来ます。
[1]GooglePlayアプリを開く[2]三のマークをタップ
[3]一覧が出てくるので設定タップ
[4]ユーザーコントロール下にある「購入時に認証が必要」を選択
[5]この端末でのGooglePlayからのすべての購入を選択
[6]パスワードの入力
これでGooglePlay内での課金が出来なくなります。GooglePlayのアカウントのアドレスとパスワードは親が管理してください。
ネット・SNSの制限をする
インターネットを使って子どもが犯罪に巻き込まれる最大の原因、
それはやはり掲示板やSNSなどの「知らない人と交流ができるサイト」でしょう。
ネット上の掲示板や、SNSは顔の見えない他人(特に大人)と知り合うことが出来てしまいます。
出会い掲示板やSNSを介して、子どもが大人と出会い犯罪に巻き込まれるケースが多発しています。
岡山県警によると、青井容疑者はインターネットの出会い系サイトで知り合った岡山市の女子生徒に無料通信アプリ LINE で「 日曜から来て 」などと持ち掛け、7 日 10 時頃、市内で車に乗せて赤穂市の自宅に連れて行き、20 日まで留め置いた未成年者誘拐の疑いが持たれている。
子どものコミュニケーション能力を伸ばす方法!
出会い系サイトで知り合った大阪府内に住む高校1年の女子生徒(16)を誘拐したとして、大阪府警高槻署は12日、未成年者誘拐の疑いで、名古屋市千種区豊年町、会社員、河合怜(さとし)容疑者(27)を逮捕した。
子どものコミュニケーション能力を伸ばす方法!
このように未成年の子どもが被害に合う事件は、出会い系サイトで異性と知り合うことがきっかけになることが多いです。
出会い系サイト自体、18歳未満の利用は禁止されているので、子どもが利用はできません。
ですが勝手にサイトに入ったり、閲覧・投稿する子どもがいるのです。
我が子がそのようなサイトに行かないように子どもに注意し、必ずフィルタリングの設定をしましょう。
ネット上の掲示板での書き込みにも注意が必要です。
掲示板は誰でも簡単に書き込みができます。
不特定多数の人が見る掲示板なので、個人を特定する情報や画像は絶対のせないように注意しましょう。
例えば住所・電話番号・顔画像などです。
悪用・イタズラに利用される可能性がありますので、個人情報は絶対載せてはいけないと言う事を教えましょう。
黒字自分の個人情報はもちろんですが友達の個人情報なども載せてはいけません。
他人の個人情報をネット上に公開することは民法によっては訴えられ、損害賠償請求の対象になる可能性があります。
その他にも知らない人からメールがきたり、ラインに知らない人から友達追加リクエストが来ることがあります。
このような知らない人との関わりも阻止しましょう。
メールの場合は、指定受信設定をすれば設定したアドレスからしかメールを受信することは出来ません。
こちらは各キャリアによって設定が異なりますので、ご契約中のキャリア設定をご確認ください。
ラインの場合は、子どものID検索をOFFにしたり、友だち以外の人からのメッセージは受け取らない設定もあります。どちらも設定画面は同じです。
LINEのID検索OFF設定&方法
[1]ラインのアプリを開く
[2]その他
[3]右上の設定マーク
[4]プライバシー管理
[5]ここで「IDで友達追加を許可」&「メッセージ受信拒否」のチェックを外す。
この設定をすれば、知らない人から子どものラインIDを検索されることはありませんし、知らない人からのメッセージも届きません。
ウイルス対策をしっかりする
パソコン同様に、スマートフォンもウイルスに感染します。
ウイルスに感染してしまうと、データが消えてしまったり、データが抜き取られてしまったりと、さまざまなトラブルが出てきます。
他にも、カメラが勝手に起動する、スマートフォンの動きが遅くなる、知らないアプリが勝手にインストールされる、などがあげられます。
子どものスマートフォンが勝手にこのような状態になることはとても怖いですよね。
ですので、スマートフォン購入時にまずウイルス対策のアプリをインストールしましょう。
家族間でルールを決める
子どもがスマートフォンを持つにあたって、家族間でのルールを決めることはとても重要です。
ルールを決めずにいると、頻繁にスマートフォンを使うようになり、子どもの私生活に悪影響を与える可能性がでてしまいます。
使用時間を決める
スマートフォンの使用時間をちゃんと決めましょう。
ご飯を食べている時、勉強をしている時、寝る前はスマホを触らないなど、家庭ごとにルールを決めてください。
1日1時間だけ使用して良いというような「時間設定」をするのも良いですね。
就寝前にスマートフォンを使うと、ブルーライトが脳を覚醒するため眠気が飛んでしまいます。
不規則な生活になってしまいますので、就寝前は使用禁止にしましょう。
課金はさせない
先ほども言いましたが、「課金はしないように」ルールを決めた方が良いです。
もし何か課金する必要がある場合は、親の許可がいるようにしてください。
アプリやゲームは利用者の「課金欲」をあおるような作りになっています。
ギャンブルと同じで「やめどき」を完全に見失ってしまいます。
大人でもやめどきを見失うので、子供の場合はもっと悲惨なことになるでしょう。
子どものスマホ所持のメリットデメリット
子どもがスマートフォンを持つようになると、便利な面もありますが心配になる面もあります。
子どもにスマートフォンを持たせるにあたって、そのメリット・デメリットについてまとめました。
メリット
子どもにスマートフォンを持たせるメリットは下記になります。
居場所の確認が出来る
スマートフォンの機能の中に、GPS機能があります。
子どもが持っているスマートフォンのGPS機能をONにしておくと、子どもが出かけていても、親のスマートフォンやパソコンから位置情報を確認することが出来ます。
位置情報を確認できれば、いつでも子どもの位置を把握することが出来ます。
危険な場所に行っていないか、ちゃんと友達の家についたか、など確認できますので親としては安心できますね。
子どもといつでも連絡がつく
子どもが遊びに行っても、スマートフォンを持っていれば連絡がつきます。
スマートフォンを持っていないと帰りを待つことしか出来ないので、何か事件に巻き込まれる前にスマートフォンを買い与えておくと安心出来ます。
色々な情報をすぐ検索できる
何か疑問に思ったことがあると、スマートフォンがあれば自分で検索することが出来ます。
知りたい情報が瞬時に検索結果に出ますのでとても便利です。
子どの勉強に役立つ
スマートフォンには勉強で使えるさまざまなアプリが用意されています。
英語の単語を覚える為のアプリや、暗記に役立つ単語帳など、勉強に役立つアプリも存在します。
そのようなアプリを活用すれば勉強に役立つことがあります。
ただし、危険なアプリはインストールしないようにしましょう。
デメリット
子どもにスマートフォンを持たせるデメリットは下記になります。
スマートフォン依存症
「スマートフォン依存症」になる可能性があります。
スマートフォン依存症とは、常にスマホを触っていないと不安になるという症状のことです。
スマートフォンを利用することで、日常生活に支障をきたすほどになれば、スマートフォン依存症の可能性が高いです。
このスマートフォン依存症はWikipediaにも掲載されるほど、広まってしまっている症状です。
スマートフォンの所持者がスマートフォンに依存するようになり、一日の大部分をスマートフォンの使用に費やしたり、自身がするべき事をすべき時にしないでスマートフォンの使用をするようになる事をいう。
スマートフォン依存症
コミュニケーションの減少
スマートフォンをよく利用するようになると、親子間の会話が減ってしまいます。
子どもがスマートフォンを使っている時に話かけても上の空だったり、全然話を聞かなくなったりすることがあります。
スマートフォンが原因で、子どものコミュニケーション能力の低下に繋がってしまいます。
有害サイトへのアクセス
ネットサーフィンをしていると、広告が表示されて知らぬ間に海外サイトに移動したり、自分が思ってもいないサイトに移動していたりすることがあります。
他にもアダルトサイトや、出会い系掲示板へのアクセスも懸念されます。
ブルーライトの刺激
スマートフォンから発せられる光にはブルーライトが含まれています。
ブルーライトの光を見ることによって起こる影響は、体内時計が狂ったり、自立神経が乱れたりするので不眠の原因になることがあります。
ブルーライトの発光をカットするフィルムが販売されているので、子どものスマートフォンにフィルムを貼ることは有効です。
まとめ
子どもにスマートフォンをもたせる時期・タイミングは、「必要になったら子どもに渡す」という形で良いでしょう。
必要になる時期は家庭によってバラバラでしょう。
必要な時期か否かを判断するための一つの材料として、上述した統計データをお使い下さい。
スマートフォンを渡すときは、今回挙げた設定は必ずしておきましょう。
特に有害サイトに繋がらないようにフィルタリングを設定し、知らない人と繋がらないようにSNSの制限設定をしましょう。
そして子供が長時間利用しないように、家庭内でのルールを決めることも重要です。
スマートフォンを子どもに持たせることによって起こる「メリット」と「デメリット」を親が熟知し、デメリットを出来るだけ親の力で無くすことが重要です。
残虐的・暴力的な映画やゲームが、子どもに与える悪影響について情報をまとめました。
まだ幼い子どもには、スマートフォンよりもキッズケータイを持たせることをオススメします。