子どものニキビ(思春期ニキビ)の原因は?治し方と予防方法
小学校高学年あたりからニキビが出始める子どもがいます。中学・高校に入ると、さらにニキビが出て悩む子どもが増えます。
思春期は自分の見た目や、異性を意識するようになる年頃ですので、「ニキビのない綺麗な肌にしてあげたい」と思いますよね。
ですが間違ったニキビケアや生活習慣によっては、ニキビを無くすどころか悪化させてしまいます。
実は子どもニキビの原因はいくつかあります。その原因を知って、それぞれの対処法をすることでニキビは治ります。
この記事を読んで、ニキビを綺麗に治し予防していきましょう。
このページの目次
子どもニキビ(思春期ニキビ)の原因
「子どもニキビ」とは、10代の思春期の頃にできてしまうニキビのことを言います。そのことから「思春期ニキビ」とも言われています。
子どものニキビの出来る原因は一つではなく複数あるようです。子どもニキビの原因には一体何があるのでしょうか?
皮脂の過剰な分泌
「子どもニキビ」がよく出来る主な原因は、思春期に皮脂分泌が過剰になることです。
子どもは思春期になると、大人以上に皮脂が過剰に分泌されます。
なぜ思春期に皮脂分泌が過剰になるのかと言うと、
思春期には身体や精神面でもっとも成長する時期ですので、たくさんの成長ホルモンが分泌されるのです。
この成長ホルモンは皮脂腺を刺激する為、過剰に皮脂が分泌されるのです。
そして過剰に分泌された皮脂のせいで毛鼻が詰まってしまい、アクネ菌増殖の原因となります。
アクネ菌は人間誰の肌にも住みついている菌です。アクネ菌が毛穴で増殖することで皮膚の炎症を起こし、ニキビが出来てしまうのです。
大人になるにつれてホルモンバランスが整いますので、子どもニキビは次第にできなくなります。
あぶらっぽい汗
あぶらっぽい汗もまたニキビの原因となってしまいます。
子どもといえば汗っかき。思春期の子どもは、新陳代謝がとても活発になります。
新陳代謝が良いと汗がよく出るものです。それに加え、学校では体育の授業に部活などと汗をかく機会はとても増えます。
「その汗が原因でニキビになる」と言う人がいるのですが、これは間違いです!
実は、汗がニキビの原因を作るのではありません。
汗が出る時、体内の老廃物を一緒に排出してくれます。肌の汚れも毛穴から汗と一緒に流れるということでニキビにとっては、逆に良い効果があります。
ですが汗によってはニキビに悪影響があるものがあります。それは、皮脂や老廃物がいっぱいの「あぶら汗」です。
「あぶら汗」は、皮脂や老廃物が多く含まれているので毛穴を詰まらせ、ニキビができる原因になります。
さらに汗をかいたあと、不潔にしていると雑菌が繁殖してニキビの原因にもなります。
ですので「汗が原因でニキビが出来る」のではなく、正しくは「あぶら汗が原因でニキビが出来る」ということになります。
過剰な洗顔
過剰な洗顔をもニキビの原因となります。
ニキビが出来たり、「ニキビ予防をしよう!」と思ったら、ついつい顔を1日に何度も洗顔してしまいがちです。
しかし、これも間違いです。
肌をしっかり何度も洗うことによって、必要な皮脂までもが流れ落ちてしまいます。そうすると顔の皮脂が不足してしまい、皮脂を過剰に作り出す原因になってしまうのです。
ピーリング洗顔も同様に、肌バリアの低下になるので毎日するものではありません。
過剰に洗顔をすることは、肌が清潔になるから良いことのように感じますが、実際は逆効果でニキビを作ってしまう原因の1つなのです。
高脂肪・高カロリーな食べ物
そして食べ物もまた、ニキビの原因となります。
最近ではファーストフードや外食を好む子どもが多いのですが、それらは高脂肪・高カロリーなものが多く、それらが原因でニキビになることがあるのです。
高脂肪・高カロリーな食べ物は、余分なエネルギーとして脂肪になりやすいものです。そしてこの脂肪は皮脂の原料になっています。
つまり高脂肪・高カロリーな食べ物ばかり食べていると脂肪の増加に繋がり、皮脂が多く出るためニキビが発生しやすくなってしまうということなのです。
睡眠不足
睡眠不足もまた、ニキビの原因となります。
「睡眠不足は美肌の大敵」と言われているように、「寝不足=肌に悪い」ということはもはや常識です。
肌は睡眠中にターンオーバー(肌の生まれ変わり)がおこなわれます。特に成長期の子どもの場合は、寝ている時にもっとも成長ホルモンが活発になると言われています。
そのような時に睡眠不足になってしまうと、子どもの成長ホルモンのバランスが崩れ、肌の再生機能は低下します。
結果的に睡眠不足が原因となり、皮脂の分泌量が増えてニキビが出来やすくなるのです。
ストレス
子どもは学校や習い事、友人関係においても「ストレス」を感じています。これらのストレスもまた、ニキビの原因となります。
ストレスは目に見えないもので、本人が気付かないこともあります。ですがストレスというのは怖いもので、病気にもなりますし、ホルモンのバランスが崩れることもあります。
そしてストレスを感じると「ノルアドレナリン」や「男性ホルモン」が分泌されます。これらのホルモンには、皮脂の分泌を加速させる働きがあります。
ですのでストレスが持続すると皮脂が多く分泌されるので、脂っぽい肌になりニキビができやすくなります。
さらに男性ホルモンは肌を固くするので、肌の角質が分厚くなり毛穴が詰まりやすくなります。
そして詰まった毛穴に皮脂がたまり、ニキビの原因になるのです。
(女の子にも男性ホルモンは存在します。)
不潔・不衛生
当たり前といえば当たり前ですが、不潔にしていたり不衛生にしているとニキビの原因となります。
肌を不潔にしていることで、細菌が通常よりたくさん繁殖します。
そして肌が不潔だと、毛穴に汚れがたまりやすくなります。毛穴に汚れがたまると、毛穴が詰まる原因になります。
増えてしまった細菌が詰まった毛穴に入り込み、それによって皮脂がたまり、ニキビが出来るのです。
子どもニキビの予防方法
子どもがニキビに悩まない為にも、予防していくことが大切です。
ニキビが出来る前の予防方法をまとめました。
不潔にならないように洗顔
先程もお話したように、顔が不潔な状態になっているとニキビができやすくなります。そうならないためには、顔を清潔に保つことが大切です。
だからといって過剰に洗いすぎると皮脂が不足してしまい、過剰に皮脂を作ろうとしてしまいます。洗顔は1日1~2回程度にしてください。
洗顔料は1日1回を目安にし、汗をかいたらさっと水洗いで大丈夫です。洗顔料を使わなくても問題ありません。
それでも油っぽい顔になったら、さっとティッシュでふくだけにしましょう。
よく寝る
子どもは成長ホルモンの影響で22時から4時間の間、肌の新陳代謝がもっとも活発になると言われています。
この22時から4時間の間にしっかり睡眠をとることによって、肌が修復され、新しい肌に生まれ変わります。
これを「ターンオーバー」と言い、ターンオーバーが行われることで美肌になります。
ですが最近では夜更かしする子どもが多く、肌のターンオーバーに有効な時間を逃しているのです。
夜更かしや睡眠不足はニキビにとって悪影響ですので、子どもにはしっかり睡眠をとらせるようにしましょう。
ストレスを取り除く
ストレスによってホルモンバランスが崩れることが原因で肌が荒れ、ニキビができます。
ですので子どもに与えるストレスを、家庭内で最小限にすることを考えましょう。
家の中でもガミガミ怒っていませんか?「勉強!勉強!」と口うるさくなっていませんか?
思い当たるふしがあるなら、子どもに対するママの接し方を見直してみてください。
ストレスを減らすことでホルモンバランスが整っていけば、ニキビは改善されることがあります。
ニキビケア用の洗顔・化粧水を使う
洗顔料や、その後のケア用品としての化粧水には、ニキビ対策用の物があります。
ニキビケア用のものは、通常の洗顔料・化粧水よりも値段が少し高いものが多いことが難点ではありますが、薬局で販売されているものでしたら1,000円前後で購入できます。
ニキビ対策に有効なケア用品は、アクネ菌に直接効いてくれるので、ニキビの早期改善・予防に期待ができます。
食生活を見直す
高脂肪・高カロリーな食べ物がニキビの原因になることがありますので、子どもの食生活を見直してみてください。
子どもは野菜嫌いな子が多く、唐揚げやポテトフライ、お菓子などを好みます。
ジャンクフードは脂質や糖分が多く含まれていることが多いのが特徴です。このような物ばかりの食事をしていては、子どもニキビの原因になります。
ジャンクフードばかりを食べさせるのはやめましょう。
しかしお菓子を全く食べさせないとなると子どもがかわいそうですし、お肉やポテトフライにも成長期の子どもの身体を作るために必要な栄養分が含まれているので、禁止することはできません。
ですので高脂肪・高カロリーを一切禁止するのではなく、摂取する量を過剰にならないように心がけることが大切です。
ニキビを予防・改善出来る食べ物
ビタミンB群は肌の再生に活躍してくれますので、ビタミンB群が多く含まれる食事を心がけると良いですよ。
他にもビタミンCは皮脂の過剰な分泌量を防ぎ、肌を整えてくれる働きをします。
ニキビを予防・改善できる食べ物は
- 納豆
- ほうれん草
- アーモンド
- まぐろ
- にんにく
- レモン
- オレンジ
- 魚
- 鶏肉
などがあげられます。
ニキビ予防・改善のためにも、これらの食材を使った食事を心がけましょう。
当然、ニキビの原因となる食べ物をあまり含まない料理を作りましょう。
ニキビを悪化させる食べ物
ニキビを改善・予防するためには、ニキビの原因となる食べ物を控えることが重要です。
皮脂の分泌を加速させるような食べ物や、脂肪の元になりやすい食べ物の摂り過ぎには注意してください。
ニキビに対して悪い食べ物は
- 揚げ物
- スナック菓子
- チョコレート
- 生クリーム
- コーヒー
- 炭酸飲料
などがあげられます。
基本的にニキビに悪い食べ物は、ジャンクフードが多いです。与えすぎないように注意してください。
ニキビを治す・予防する効果的な洗顔方法
ニキビを治すためにも、予防するためにも正しい洗顔方法で顔を洗うことがとても大切です。
間違った洗顔方法では、ニキビを悪化させてしまったりニキビ発生の原因になってしまいます。そうならない為にも日頃から、正しい洗顔方法を身につけましょう。
朝は水洗いだけでOKな時もある
朝起きて顔を洗う時に、洗顔料を使ってさっぱりしたくなるものです。季節によっては、寝起きに顔が脂ぎっていることもありますよね。
そんな時は余分な皮脂を洗い流す為に洗顔料っても使っても問題ありませんが、基本的に朝は水洗いだけで大丈夫です。
1日の終わりに洗顔料を使って1日の汚れを洗い流すようにしますので、朝は皮脂を落としすぎないためにも水洗いだけにしておきましょう。
洗顔料はしっかり泡立てる
洗顔料で1番多いのは、クリーム状になっているものです。そのクリームを手のひらの上に取り、水を少しかけてから手のひらでよく泡立てます。
クリーム状のままだと、肌のキメ細やかな部分にまでクリームがいきとどきません。
よく泡立てることで細かい泡になり、毛穴の奥までとどくようになり汚れを取り除くことができます。
優しくふんわり洗う
泡で顔を洗う時は、ゴシゴシこすると摩擦で肌を痛めてしまうことがあるのでやめましょう。
よく泡立った泡で顔を優しくマッサージするように洗ってください。そうすることで肌への負担を軽減できます。
温かいお湯を使う
肌をひきしめる為にも冷たいお水で洗い流したくなるものですが、冷たすぎると肌の毛穴が引き締まって毛穴奥の汚れが取れないことがあります。
ですので、ぬるま湯で泡を洗い流してください。30~32度のお湯が、冷た過ぎず・熱すぎず、肌に負担がかからない温度です。
泡をしっかり落とす
泡の洗い残しがないように、しっかり洗い流してください。
子どもの肌は弱いので、洗顔料が残っていると肌荒れの原因になります。
この時も顔をゴシゴシこするのではなく、手のひらにお水を溜めて、水を顔に当てるようにして泡を洗い流しましょう。
顔を拭く時はタオルではなくティッシュを使う
洗顔が終わるとタオルで顔を拭く人が多いと思いますが、これはNGです。
タオルには目に見えない雑菌がいっぱいです。せっかくニキビを治すため・予防のために正しい洗顔をしたのに、タオルで顔を拭いてしまうと水の泡です。雑菌を顔につけているようなものなのです。
ですので、洗顔の後はタオルではなくティッシュを使って水分を拭き取ってください。この時もゴシゴシ拭かずに優しく拭き取ってください。
これで、ニキビを治すため・予防のための洗顔はバッチリです!
ニキビが出来てもしてはいけないNG行為
ニキビが出来てしまってもしてはいけないこと、NG行為があります。
ニキビを触ったり、潰す
ニキビができると、膿を出すために潰したくなりますよね。
ですがニキビを潰すと、周りの正常な肌を傷つけてしまう原因にもなりますし、傷が残ってしまいます。肌に圧力をかけることで、色素沈着を招き、ニキビ跡ができてしまいます。
さらにニキビができると、気になってついつい触ってしまうことがありますがこれもNGです。
これは手についている菌を、ニキビに塗りつけているようなものですのでしてはいけません。その菌がニキビの悪化にも繋がります。
触っていることでニキビが潰れてしまうこともあるので、これもまたニキビ跡の原因になります。
ニキビを隠す
おでこにニキビが出来るとついつい前髪で隠したくなります。
口周りにニキビで出来るとマスクでかくしたくなります。
ですが、これはニキビを悪化させてしまう、NG好意なのです。
ニキビを前髪で隠すと、ニキビが空気に触れにくくなります。そして汗をかいて蒸れてしまうので、雑菌が繁殖しやすい状態になります。
さらに髪の毛には目に見えないほこりや雑菌がついていますので、その前髪がニキビに触れることでニキビの悪化につながるのです。
口周りのニキビをマスクで隠すというのも、同様のことが言えます。
マスクの中は湿度が高く蒸れていますので、雑菌にとってはとても繁殖しやすい空間です。
そして、マスクの布が皮膚に当たるので余計にニキビが悪化してしまいます。
ですのでニキビができた時は髪の毛で隠したり、マスクをして隠すのはやめましょう。
ニキビが改善しない場合は皮膚科へ
どんなにニキビに気を使っていても、良くならないことがあります。
そのような時は放置せず、皮膚科へ行きましょう。病院では、医者によるアドバイスと共に、飲み薬や塗りも処方してもらえます。
ニキビは皮膚の疾患です。何をしてもニキビが改善しない場合は、ニキビの症状が重症・軽傷に関わらず皮膚科へ行きましょう。
ニキビ跡ができてしまったら
ニキビをつぶしてしまい、ニキビ跡ができたとしても代謝が活発な子どもは皮膚の再生能力が高いので、元に戻ることが多いものです。
ですが中にはクレーターのように肌が凹んでしまったり、色素沈着をおこし、消えないにきび跡になってしまう子どももいます。
そのような場合は、ピーリングをおこなうのも1つの手です。ピーリングすることで、傷ついた肌から新しい肌に変わるよう促すことができます。
他にも美容整形外科による治療が有効です。ニキビ跡一箇所につき5000円かからない病院もあります。色が変わってしまったニキビ跡には、レーザー治療が効果的です。
まとめ
子どもニキビにはさまざまな原因によって発生します。その原因がわかっていれば、ニキビを予防する事が可能です。
そして日頃から正しい洗顔方法をおこない、ニキビの改善・予防をしていきましょう。
もしニキビができてしまっても、決して潰さない・隠さないことです。でなければ消えないニキビの跡ができてしまうこともありますからね。
ニキビが改善しない場合は、皮膚科を受診して医師からの的確なアドバイスの元、治療をおこないましょう。
もしかしたら、そのぶつぶつはアトピーかもしれません。アトピーは保湿が重要です。
ジャンクフードが良くないのってそういう理由だったんですね!
ところでニキビを早く直す方法ってありますか?
ちーず様
コメントありがとうございます。
ニキビが治るスピードは個人差があります。
どの方法が早く治るかは試してみないとわかりません。
今回紹介した治し方を試してください。