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虐待を見つけたらどうすれば良い?虐待されている子供や親に多い特徴や通報先など

 2017/05/12 子育て
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泣いている赤ちゃん

近年虐待の件数は右肩上がりに増えています。
ニュースで耳にすることも多く、虐待に関する問題は後を絶えません。

近所の子供や我が子の友達が「虐待されてるかも?」と思った時、どう行動すれば良いのか悩みますよね。

「どこに通報したら良いのか?」
「通報したら自分の個人情報は守られるのか?」
など色々気にかかることが多いのは事実です。

虐待されているかもしれない子供を放置すると、取り返しのつかない事態になる可能性があります。

そこで「虐待が疑わしい子供の様子」「虐待が疑わしい親の様子」をまとめました。
また「虐待かも?」と思うことがあった時、どう行動すれば良いのかも説明します。

虐待を見つけたら通告する義務がある

手繋ぎ

私達日本国民には、「虐待を見つけた時児童相談所又は福祉事務所へ通告する義務」があるのをご存知でしょうか。

「児童福祉法及び児童虐待防止法」という法律に記載されており、虐待を見つけたら通告する義務が発生するのです。

中には通告することに抵抗を感じる人がいるかもしれません。
しかし通告は難しいことではありません。

通告は「電話1本」で済みます。
児童相談所又は福祉事務所へ出向く必要はありません。

虐待を見つけたり、虐待が疑わしかったりした場合は、すぐに児童相談所又は福祉事務所へ相談しましょう。

【全国児童相談所一覧】
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虐待の通告が間違っていた場合

虐待が疑わしいものの、確信がなくて通告を躊躇してしまう人がいます。

「もし間違っていたらどうしよう」
「責任問題に問われると面倒だな」
などの考えが働きますよね。

ですが安心してください。
虐待の通告が間違っていたとしても、責任問題を問われることはありません。

秘主義務がある

通告先の児童相談所又は福祉事務所には守秘義務があります。

誰が通告したのか、また虐待を立証する義務が発生することはありません。

通告された相手に、通告者や通告詳細を知られることがないのです。
「逆恨みされたらどうしよう」と不安に思う必要はないのです。

相手には通報した側の情報は伝わりませんので、トラブルに巻き込まれる事態が発生しません。

虐待が疑わしい子供の様子

タブレットを触る女の子
虐待が疑わしい子供の特徴をまとめました。

下記のような状態の子どもがいれば、虐待されている可能性があります。

不自然な傷が多い

子供は外で遊んでいて、こけたりぶつかったり、傷を作ることがあります。

しかし虐待の場合は遊びで出来る傷とは違い、明らかに「不自然な傷」があります。

「顔を殴られたような跡」や「タバコを押し当てられたような傷」です。
このような不自然な傷がある場合は虐待の可能性があります。

また身体的虐待の場合、目につかない箇所を集中的に行っている可能性もあります。

服を脱がなくてはわからない場所(背中や腹、脚など)に傷や内出血の跡があることもあるのです。
目につかない箇所に傷が多くある場合は、虐待されている可能性があります。

夜遅くまで外にいる

習い事をしていない限り、子どもは暗くなると帰宅します。
しかし虐待を受けている子供は、夜遅くまで外で遊んでいる場合が多いです。

なかなか家に帰りたがらない子供も、虐待の可能性が疑わしいでしょう。
なぜなら家に帰ると「虐待される」と言う恐怖心があるからです。

またネグレクトの家庭では、子供を放置しています。
子供が早く帰らなくても、親は心配をしていません。

よって子供が暗くなっても外で遊んでいる場合があります。

夜遅くまで遊んでいることもは、虐待されている可能性があると言えます。

身だしなみが不潔

ネグレクトの場合、子供の育児に関して無関心な親が多いです。
そのため子供にお風呂を入らせなかったり、服や下着を取り替えない場合があります。

服装がいつも同じだったり、不潔だったりする場合、虐待を受けている可能性があります。

子供に無関心なことから、子供の身なりに関しても放置する特徴があります。

身長・体重が年齢に相応しない

子供が正常に発育していくうえで、年齢によっての平均身長・平均体重があります。

虐待を受けている子供の中には、食事をろくに与えられません。
きちんとした養育を受けていない場合があります。

食事を食べさせて貰えない子供は、栄養不足になります。
栄養不足により年齢相応でない身長・体重になってしまうのです。

同年代の子供達と比べて、身長が低すぎたり、体が痩せすぎたりする場合は、虐待の恐れがあります。
(病気の場合は除く)

親におびえている

虐待を受けている子供は、親の顔色や、機嫌を伺う傾向にあります。
また親の目の前でなくても、親が怒らないかをひどく気にしている場合もあります。

「親を怒らせたり、機嫌を損ねたりすることで、虐待させるのではないか」という恐怖心からくるものです。

通常は元気に過ごしていても親が目の前にいると、急に強ばったり怯える場合は要注意です。

子供の泣き声がよく聞こえている

幼い子供はよく泣きます。
特に乳幼児は泣くことが頻繁にあります。

この泣き声が尋常ではない場合、虐待の可能性があります。
癇癪を起こした時に、絞り出すような泣き方が10分以上続くような場合は気をつける必要があります。

生まれたばかりの赤ちゃんが、「1時間以上泣き続ける場合」は違和感があります。
通常であれば、親が抱っこして赤ちゃんをあやすので、長時間泣くことはなかなかありません。

幼稚園や小学生の子供でも、長時間泣き続けることは異常と認識しておきましょう。

食物に強い感心を持つ

子供同士で遊ぶ場合、友達の家に行くことがあります。

自宅に遊びに行くと、おやつやデザートが出ることがあります。
この時、子供がお腹を空かせていると、食物に「強い感心」を持ちます。

友達の分のおやつまで欲しがったり、おかわりを欲しがったりもします。
中には仏壇に備えてあるお菓子を食べたがる子供もいるのです。

また晩御飯の時間になっても帰ろうとしなかったり、
食べて帰りたいと言う場合、自宅にご飯がない可能性があります。

このように子供が食物に執着するのは、自宅でご飯を食べさせてもらえない可能性があります。

虐待が疑わしい親の様子

外で遊ぶ子供
次に虐待が疑わしい親の特徴をまとめました。

幼稚園・学校を無断欠席することが多い

幼稚園や学校を休む時は、園や学校に連絡する必要があります。

子供が幼稚園や学校を休む時、虐待している親の中は、無断欠席させることが多くあります。

子供の養育、教育に無関心であることが原因です。

アルコールを飲んで暴れることが多い

アルコールを飲むと、乱暴になり酔って暴れる人がいます。
アルコールを飲んで暴れる人の中には、暴力を振るう人が多くいます。

何度も暴れて近所から通報されていることがある家庭は、子供が虐待されている可能性があります。

人前で体罰をする

子供が悪いことをしたら、怒るのは当然のことです。
しかしその際にすぐに体罰を行う家庭は、虐待している可能性があります。

子供を怒っている時に、むやみやたらに叩く親がいます。
人目をはばからず体罰をする親は、日頃から虐待している恐れがあります。

学校や幼稚園などの面会を拒む

虐待している親の特徴として、学校や幼稚園の家庭訪問や面会を拒むことがあります。

虐待した後、子供に傷が出来た場合、人に見せられません。
つまり子供の虐待の発覚を恐れることによるものです。

子供を虐待していることを気が付かれてしまうと、逮捕される可能性があります。
ですので虐待している親は、子供を誰にも会わせないようにするのです。

近所付き合いがなく孤立している

人とのコミュニケーションが苦手で、近所付き合いがない人がいます。
また親しい友人もなく孤立している人もいます。

人との関わりが薄いと、子育てに関して相談できる人がいません。
よって孤立している人は、育児に関してストレスを抱えている人が多くいます。

「孤立していること」と「育児によるストレス」は繋がっており、「虐待」に繋がる人もいます。

親のどなり声が聞こえる

昼夜問わず、子供に対して怒鳴っている親もいます。
感情のままに怒鳴り、罵声を浴びせている場合は、幼児虐待の可能性があります。

また怒鳴り声だけでなく、壁や家の中の物音が酷いこともあります。

何かが割れるような音や、壁を叩きつけるような音が頻繁に聞こえる場合は注意しましょう。

子供を置いて外出することが多い

子供を自宅に残し、外出している親がいます。
中には仕事の関係で、子供を家に置いて外出する必要のある家庭もあります。

しかし明らかに仕事ではなく、子供を放置して「遊び」に行っている親もいるのです。

特に夜や深夜になっても帰宅せず子供を放置している家庭は、虐待のおそれがあるでしょう。

虐待の種類

眠る赤ちゃん
虐待といってもいくつか種類があります。

大きく分けて4種類ある虐待について説明します。

身体的虐待

身体的虐待とは、蹴ったり殴ったりなどの暴行を与えることを言います。

打撲・骨折・火傷などの傷が残るものが一般的です。
傷が残らない暴行も虐待に含まれます。

身体的虐待を受けた子どもの特徴として、対人関係がうまくない場合が多いです。

性的虐待

性的虐待とは子どもへの性交・性的な行為の強要・子どもに性器を見せるなどが挙げられます。

性的虐待は、周りに気付かれないことが多いものです。
本人が誰かに告白するか、家族が気づかないとなかなか性的虐待の事実は発覚しません。

ネグレクト

ネグレクトは簡単に言うと育児放棄です。
子供に必要な養育を行わず、食事も与えず、排泄物もそのままにする特徴があります。

育児放棄されている子供の特徴として、身だしなみが不潔で同じ服を着ていることが挙げられます。

またきちんと食事を与えられていないため、平均年齢より背が低かったり体重が軽かったりします。

心理的虐待

心理的虐待は、精神的にダメージを与える虐待のことを言います。

大声で威嚇したり、脅したりして恐怖を煽ります。
また無視や拒否的な態度をとったり、兄弟差別をしたりすることも、子供に精神的なダメージを与えます。

他にも自尊心を傷つける言葉を繰り返し使うことも、心理的虐待になります。

通告しても行政や児童相談所が動かない場合

泣いている子供
虐待の疑いを、行政や児童相談所に通告すると、家庭訪問が行われます。

しかし行政や児童相談所の中には、行動を起こさない場合があります。
そのような時は下記の方法を取りましょう。

小学校に伝える

虐待が疑わしい子供が通っている小学校に連絡をします。

小学校側が家庭訪問を行ったり、再度児童相談所に通告したりします。

通告した人の情報を学校側が漏らすことはありません。
心配な場合は「自分の情報を漏らされたくない」と伝えると良いでしょう。

虐待ホットラインに電話をする

虐待ホットラインでは、「虐待に悩んでいる人」「虐待してしまいそうな人」「虐待を見つけた人」からの相談を受け付けています。
つまり虐待全般の相談を受け付けているのです。

虐待ホットラインに虐待の事実を伝えることで、虐待ホットライン側が対応します。

【子どもの虐待ホットライン】
電話:06-6762-0088
受付日:月~金曜日(土日祝日・年末年始は休み)
受付時間:午前11時~午後5時

警察に通報する

虐待により緊急性があると判斷した場合は、警察に通報しましょう。

警察が相手の自宅まで駆けつけます。
通報した人の情報が漏れることはありませんので安心してください。

虐待された子供の心の傷

落書きする子ども
虐待を受けた子供は、体だけでなく心に傷が残ります。

虐待されたことがトラウマになり、成長してからうつ病を発症してしまうことがあります。

また十分な愛情を受けて育てられなかったことから、我が子の愛し方がわからなかったり、我が子に虐待をしてしまう「虐待加害者」になることもあるのです。
まさに負の連鎖と言えるでしょう。

このように虐待を受けた傷は、成長過程で消えることなく何らかの悪影響が現れます。

少しでもその傷が軽くなるように、「虐待かな?」と迷った時点で通告しましょう。

まとめ

外で遊ぶ子供
虐待を発見したり虐待が疑わしい場合、私達は通告の義務があります。

ですので虐待の確証がなくても疑わしいと思ったら、迷わずに行政や児童相談所に通告しましょう。

通告した人の個人情報を相手側に知らされることはありません。
虐待の通告が間違っていたとしても、責められることはありません。

それでも虐待の通告に迷う場合は、今回の記事にある「虐待されている子供の特徴」や「虐待をする親の特徴」を参考にしてください。

行政や児童相談所に通告をしても、動かない場合があります。
行政や児童相談所が動かない時は、小学校・虐待ホットライン・警察に連絡すると良いでしょう。


父親が子供を虐待する場合、母親が全てきことをまとめました。

虐待をしてしまう親には、一体どのような共通点があるのでしょうか?

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ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

コメント

  1. 読者の1人 より:

    このライターさんの記事だけではないんですが…一見どの記事も模範解答のように正しいことが書かれてます。こうなったときはこうする、というようなことを正当性を感じさせるよう論理的にまとめ上げられてますが、疑問に感じる文章や筆者の偏ったものの考え方が強く感じます。現実のそういう状況に陥っている場面や当事者の親の何を知ってこのような記事を書かれているのでしょうか。これを読んだ人がこの記事に書かれているまま受けとってしまわないか心配です。何も知らず、それらしく見える記事に仕上げた…という感じがしますが、実際はこのとおりにいかないこともあるので、このような大変な問題を記事にする場合、当事者はもちろん専門家や現場にいる方々の話、実際に通報した人の話をしっかり調査した上で記事を書くべきでは?と思います。ちなみに、夜間、子供だけ家に残して外出することは、たとえ理由が仕事であろうと、ダメですよ。遊びで家をあけることと仕事で家をあけることは違うから、後者はしょうがないけど、みたいな感じで書かれてますけど、夜間子供だけ家に残す点は、何も変わらないです。
    それと、経験したからわかることなんですが、通報すると、それなりに通報した人間の情報は聞かれます。
    地域にもよると思うのですが、機関は、かならず通報した者の名前を聞いてきますし、対象となる人との関係性も聞いてきます。その情報をもとに次は児童の通う学校が動くわけですが、通報した人間はある程度、特定されます。たとえ虐待が間違えであったとしても毅然とした態度でいれる人なら問題ないんですけどね。正しいことをしたはずの通報する側の心理的負担も後味も悪いし、居心地がしばらく悪くなることもあるので、ぜんぶ覚悟して通報してほしいです。この記事の通りではないということ、知ってほしい。
    今だからいえますが、通報せずに、まずは勇気を出して直接本人に語りかけるべきだった、と私はいま後悔しています。育児、大丈夫?困っていることないですか?と話かけるべきだったなと。声をかけたうえで一緒に専門機関なりに相談しにいくべきだったなと。もっと別のやり方があった、と思いました…。

    最近、このような、一見専門家が書いたように教え込ませる無責任な記事がネットで溢れてますが…私たち読書はもっと視野を広く保ち、情報を簡単に鵜呑みにしないスタンスで読む必要があると強く感じます。

    1. より:

      児童相談所に電話したことがあります
      個人名など聞かれました
      匿名でいいんじゃなかったの?と、この記事のような情報を鵜呑みにした結果後味が悪くなった者の一人です

      コメントされた方のおっしゃる通りで、覚悟がない限り記事にあるように簡単にはいきません

      そして今でも悩んでいます

  2. 匿名 より:

    YouTubeで保育園での虐待と検索してください。相模原の認定高根保育園では、日常的に虐待が行われています。役所や児童相談所、警察などあらゆる所に話してきましたが、相模原の行政はまったく動いてくれませんでした。どうすればよいですか?

  3. ウタ より:

    わたしの父が暴力、性的、心理的虐待をしている気がします。
    性的虐待は幼少期の時は結構されてました。
    先生にわたしの父は具体的には怖くて言えなかったけど酷い人と言いました。
    その後先生が電話したらしいけど、いつも6時に子どもを起こしてるんだけどーとか、変に反論してたらしいです。
    外では結構いい人ぶってるけど敬語はあまり使わない人で、私が訴えてもすぐに反論されそうで怖いです。

  4. 匿名 より:

    誤報されたことによる心の傷もある。
    嫌がらせで通報する人がいることも事実。

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