1. TOP
  2. 育児
  3. 認定こども園ってなに?メリットやデメリット、費用についてまとめました。

認定こども園ってなに?メリットやデメリット、費用についてまとめました。

幼稚園

現在は共働きの家庭が多く、「保育所(保育園)に子供を通わせたい」と思っている親は多くいます。

しかし「待機児童」が多く、保育所に通えない子供が増えており、問題となっています。

この待機児童問題を解決するために、平成18年「認定こども園」がうまれました。

「認定こども園」の認知度は広まってきているものの、まだまだ知らないことが沢山。

今回は認定こども園の仕組みを知らないママのために、認定こども園の情報をまとめました。

認定こども園とは

積み木で遊ぶ子供
認定こども園とは、簡単に言うと「保育所と幼稚園が合体した施設」です。

そもそも幼稚園と保育所の違いをはっきりとわかっていない人向けに、2つの違いを説明します。

【保育所】
保育所とは0歳から保育が可能で、親が仕事や病気で保育に欠ける子供が対象です。

【幼稚園】
幼稚園とは2年保育と3年保育があり、親の仕事や病気に関係なく、3歳~5歳の子供が対象です。

保育所は「保育」がメインになっていて、幼稚園は小学校入学前の「幼児教育」がメインになっています。

この保育と幼児教育が合わさっている施設が、「認定こども園」なのです。

認定こども園に通う子供には、「1号~3号」の「認定」があります。

【1号認定】
満3歳~5歳以上の未就学児。
保育を希望しない子供

【2号認定】
満3歳~5歳以上の未就学児。
保育を希望する子ども

【3号認定】
3歳未満の保育を希望する子ども

何号認定かによって、こどもを保育する場所や時間がかわります。

また認定こども園は、地域の子育て支援施設の役割もあります。

認定こども園に入園していない子供も、一時お預かりができます。
また子供が入園していなくても、「子育て相談」を受け付けています。

こども園は4つの形態がある

こども園にも種類があり、4つの形態に分かれています。

  1. 幼保連携型
  2. 幼稚園型
  3. 保育所型
  4. 地方裁量型

国の基準をもとに都道府県ごとで条例を定め、認定こども園の認定をおこないます。

基本的には、保育と教育を一体として行うことができ、地域の子育て支援も行うことが条件となっています。

これら4つの仕組みを簡単に説明します。

幼保連携型

幼保連携型とは、幼稚園の機能と保育所の機能が合わさった施設です。

幼保連携型は幼稚園の子供と保育所の子供も、「同じ施設」で過ごします。
(園によっては同じ敷地内に保育所と幼稚園とで、別々の施設にしている場合もあります)

幼稚園型

幼稚園型とは、認可幼稚園が保育を必要とする子供のために、保育時間を延長して保育の機能を備えた施設。

保育所型

保育所型とは、認可保育所が保育を必要とする子供以外の子供も受け入れ、幼稚園の機能を備えた施設。

地方裁量型

地方裁量型とは、認可外の保育施設が、認定こども園として必要な機能を備えた施設。

どのような子供が対象?

認定こども園に入れる子供は、0歳から小学校入学前の児童が対象になっています。

保育所の保育だけでは、教育面が心配と思う場合や、
幼稚園で預かってもらえる時間が短いと思う場合は、認定こども園がオススメです。

どのような子供が優先される?

認定こども園に入園するにあたり、保育所のような厳しい審査はありません。
しかし審査はあります。

入園の枠に空きがあれば、そのまま入園が可能です。

しかし入園枠の数に対して、入園希望の子供数が多い場合があります。

入園希望の子供数が多い場合は、親が仕事をしていたり親が病気だったりと、「子供の保育に欠ける家庭」が優先されます。

また子供の兄姉がすでに在園している場合や、卒園した兄姉がいる場合も、優先される場合があります。

優先条件は園によって異なります。
ですので子供を通わせたい園で事前確認をしてください。

認定こども園にかかる費用は?

認定こども園に入園するにはいくら必要なのか、月々の料金はいくらかかるのか、など疑問に思っている方は多いですよね。

認定こども園にかかる費用は下記になります。

入園費用

まず入園するにあたり、下記の費用がかかります。

  1. 入園手数料
  2. 施設整備費

入園費は「10,000円前後」で、施設整備費は「50,000円前後」のこども園が多いようです。

月額

次に認定こども園で、毎月かかる保育料について紹介します。

国が定めた基準があり、保育料は世帯の収入によって変わります。

  • 1号認定⇒0円~25,700円
  • 2号認定⇒0円~101,000円
  • 3号認定⇒0円~104,000円

生活保護世帯なら、毎月かかる費用は0円です。
そうでない場合は、最低「3,000円~」となっています。

この金額の上限は、あくまでも国が決めた基準です。
実際は、国で定めた上限額の範囲内で、市町村が料金の認定を行います。

バス代

通園する時に園のバスを利用する場合は、毎月バス代がかかります。

「毎月2,000円~3,000円」のこども園が多いようです。

給食費

基本的には給食が用意されますが、遠足や運動会など、日によってはお弁当の日があります。

給食費は子供の年齢によって変わる園が多いようです。

保育所側では「2,000円前後」「幼稚園側では5,000円前後」の園が多いようです。

入園グッズ

園で使うために、入園グッズを揃えなくてはいけません。

  1. 制服
  2. 体操服
  3. スモック
  4. 通園帽子

これらの物は、園が指定しているものを購入しなくてはいけません。

こども園によって金額が違いますが、20,000円~50,000円前後」かかります。

はじめにかかる入園費、設備利用料に、含まれている場合もあります。

保護者会費

こども園では、保護者同士の交流会や、食事会などが行われることがあります。

「保護者会」「母の会」などと称して、毎月1,000円前後の会費が必要です。

認定こども園に補助金はある?保育料の減額は?

お金と貯金箱
認定こども園の利用者側に、補助金や助成金はありません。
しかし多子世帯で条件に当てはまれば、保育料の減額を受けることができます。

保育料が減額になる条件はこちらです。

保育所→1人目全額・2人目半額・3人目無料
(兄姉は0~5歳が対象、小学1年生以上はカウントしません。)

幼稚園→1人目全額・2人目半額・3人目無料
(兄姉は3~8歳が対象、小学4年生以上はカウントしません。)

認定こども園の保育所・幼稚園ともに、1人目の子供の年齢条件を満たしていれば2人目は半額、3人目は無料になります。

上記の条件は、全国の認定こども園で共通です。

認定こども園のメリット・デメリット

マルとバツ

保育所と幼稚園の機能が兼ね備わっている認定こども園だからこそ、良いところが沢山あります。
しかし良いところもあれば、問題点もあります。

認定こども園のメリットとデメリットを紹介します。

メリット

認定こども園のメリットはこちらです。

幅広い年代の子供同士で遊べる

認定こども園に通う子供は、0歳から5歳までの子供です。

幅広い年齢の子供達が、「縦割り保育(異年齢保育)」を受けられます。

縦割り保育とは、年齢の違う子供達が1つのクラスになり、保育や教育を受けることです。

年齢の違う子供が集うことで、
自然と「年上の子どもは小さい子の面倒を見る」「小さい子はお世話をしてもらう」という習慣ができます。
縦割り保育は、子供同士で思いやりの心を育むことができます。

失業・妊娠しても継続して通える

親が失業したり、妊娠したり、家庭状況が変化することがあります。

子供が「保育所」に通っていた場合、失業などの理由があると、
保育所を一時退園または退園しなくてはいけません。

通い慣れた園を退園する必要があり、仲の良い友達とも離れることになります。

無認可保育所に通えば、子供は環境の変化にストレスを感じてしまう可能性もあります。

しかし認定こども園では、家庭環境に変化があっても一時退園・退園する必要がなく、継続して通えるのです。

子どもの精神面や人間関係を考えると、継続して通えることは、大きなメリットと言えます。

親が働いていなくても0歳から通える

現在は待機児童が多く、親が働いていないと保育所の入園はできません。

しかし認定こども園の場合、親の就労に関係なく0歳から入園が可能です。

もちろん認定こども園に待機児童がいる場合は、就労している家庭の子供が優先的に入園できます。

子育て支援の場所でもある

認定こども園では、地域の子育て支援の役割も果たしています。

子供が通園していなくても、子育てに関する悩みや質問にも応えてくれます。

親子の交流の場にもなり、子供にお友達が増えたり、親にもママ友が増えたりします。
地域の情報交換や、子育てについての悩み相談ができるようになります。

通園していない子供でも、「一時お預かり保育」が可能です。
料金がかかり申込みも必要ですが、親の急な用事があった場合に助かりますね。

保育と教育の両方が受けられる

保育所では子供を見てもらえる時間が長く、幼稚園では小学校入学前の幼児教育が受けられます。

認定こども園では保育と教育の両方を、1つの施設でおこなうことが出来るのです。

デメリット

上記のようにメリットが沢山ある認定こども園ですが、その反面デメリットも存在します。

次にデメリットはどんなことがあるのか記載します。

保育料が高くなる場合がある

保育所や幼稚園に比べると、認定こども園は保育料が高くなる場合があります。

保育の時間が長く、保育される児童の年齢の幅が広いことから、保育料が高くなっているのです。

所得によって保育料が家庭ごとに変わってきますが、保育料が多い場合「10万円」を超える場合があるのです。

平日の行事が多い

保育所の場合、行事が比較的幼稚園とくらべて少なくなっています。
行事があったとしても、土曜日が多くなっています。

しかし認定こども園では、平日の行事が多くあります。

仕事をしている親はなかなか仕事を休めませんので、幼稚園の行事に参加ができないことが多いようです。

幼稚園ママと保育所ママの関係がギクシャク

行事があると準備をするため、親が手伝いをしなくてはいけないことがあります。

しかし保育所側のママは、仕事をしている人が多く、なかなか準備の手伝いができません。

よって幼稚園側のママばかりが準備を手伝うことになり、不満が生まれるのです。

お互いを理解するために母親会や親睦会などがあります。

しかしこれの会も、保育所側のママは仕事があるため参加できず、
結局お互いの理解を深め合うことができないことが多いようです。

認定こども園はどこにある?

チョークで書かれた絵
認定こども園は全国に広まっています。

各都道府県の役所に問い合わせると教えてもらえますし、自分で検索する方法もあります。

自分で検索する場合は、お住いの「都道府県 認定こども園」と検索してください。

例えば大阪の場合は「大阪 認定こども園」で検索します。
するとこちらのページが検索結果に表れますので、参考にしてください。

大阪府・認定こども園一覧

認定こども園の申込み方法

おもちゃ
保育所の申込みは市役所、幼稚園の申込みは幼稚園に提出します。
では認定こども園の申込みはどこでするの?と疑問に思いますよね。

認定こども園を申込む場合は、「子供が何号認定か」により申込みする場所が異なります。

まず1号認定の場合は幼稚園扱いになりますので、認定こども園に申込みに行きます。
2号認定、3号認定の場合は、保育所扱いになるので、市役所に申込みに行きます。

このように1号認定と2・3号認定で、申込み手続きをする場所が異なるのです。

しかし自治体によっては、1~3号認定すべての申込みを、認定こども園でおこなう地域もあります。

ですので通いたい認定こども園が決まれば、まずはその園に問い合わせてください。

まとめ

幼稚園で遊ぶ子供

認定こども園は、保育所と幼稚園の機能を兼ね備えた施設です。

認定こども園・保育所・幼稚園のどれに通うかは、家庭ごとにそれぞれの施設のメリットとデメリットを考えてから決めると良いでしょう。

費用や申込先は自治体によって変わりますので、ご自身がお住いの市役所で確認して下さい。


保活という言葉を聞いたことがあるけれど、一体何をしたら良いのでしょうか?

学校選択制を採用する地域が増えています。学校選択制のメリットは?

\ SNSでシェアしよう! /

子育てペディアの注目記事を受け取ろう

幼稚園

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

子育てペディアの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

ママライターR

ママライターR

子育てペディア編集長のRと申します。小学3年生の息子と小学6年生の娘を持つ2児の母(34歳)です。私の子育て方針は「のびのび」です♪子供の自我を抑え込み過ぎず、心の広い寛大な子供に育つよう心がけています。

コメントを残す


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

関連記事

  • 兄弟平等にできてる?兄弟姉妹を平等に扱うコツ

  • 保育園の点数についてのまとめ。計算表や点数アップ方法など

  • 赤ちゃんの夜泣きはいつまで続く?泣き止ませる方法や予防対策について

  • 男が育休を取る前に絶対読みたいメリット・デメリットなど

  • 姑がうざい!子育てに口出しする姑の対処方法

  • 乳幼児用の液体ミルクが販売解禁されるのはいつから?